YouTubeなどでムービー再生のCPU負荷を軽くできるフリーソフト「DivX HiQ」

Windowsなどではダウンロードしたムービーを再生するために多数の再生ソフトがあるのに、なぜウェブブラウザ上でムービー再生というと途端に選択肢がほとんどなくなるのか？ということであのDivXが開発中のフリーソフトがこの「DivX HiQ」です。

Windows版とMac OS X版があり、ブラウザはInternet Explorer 8・Firefox 3.5以上・Chrome 5以上・Safari 5以上にインストール可能で、YouTubeなど複数の動画サイトに対応、CPU負荷を抑えて軽くするためにさまざまなチューニングが成されており、DXVAによるCPU負荷軽減機能も搭載、さらにHTML5のvideoタグにも対応するなど先進的機能も詰め込まれており、かなりすごいことになっています。

ダウンロードとインストールのやり方は以下から。
DivX HiQ - Replace the Flash player on YouTube for higher quality video | DivX Labs
http://labs.divx.com/divx-plus-web-player-hiq

上記サイトからインストーラをダウンロード

クリックして起動

「次へ」をクリック

「完了」をクリック

Firefoxの場合、このようにしてアドオンとして追加されます。ほかのブラウザでも同じような感じで追加されます。

YouTubeに行って再生しようとすると、このようにしてDivX HiQへ切り替えるボタンが表示されるのでクリック

すると今まで見慣れていた再生プレイヤー部分がDivX HiQになります

あとは普段と基本的に同じです

右下にある設定ボタンをクリックすると、常にDivX HiQで再生したり、いつもHD720pなどの高画質を最優先にして再生するといったことが可能になります。DivX HiQはCPU負荷が低いため、常に画質の良い設定でも問題ないケースがほとんどであるため、割と実用的なオプションです。

「＋」ボタンをクリックすると、ムービーの保存ボタンやオーディオ・字幕切り替えが可能になります。中でもこの「ウインドウドモード」は割と秀逸。

このようにして、再生中のムービーをウインドウ化してブラウザから外に出すことが可能になるため、複数ムービーを並べるといったようなことも可能になりますし、続きもののムービーの場合、こうやってウインドウ化しておけば割とラクです。

さらに細かい設定をするには「プリファレンス」をクリック

ダウンロードキャッシュのサイズ、視聴したムービーの自動ダウンロードなどが設定可能です

「ビデオ再生」タブをクリックすると画質の調整が可能

CPUに余裕がある場合はこの「後処理モード」で下の方を選べば選ぶほど、CPUを使って高画質にしてくれます。

DXVAの利用が可能である場合にはここから「ハードウェア再生支援を有効化」にチェックを入れればOKです。

なお、現時点で対応しているサイトは以下のようになっていますが、ここからリクエストすることが可能となっており、対応サイトは増やしてくれるようです。

YouTube.com
Vimeo.com
DailyMotion.com
TheOnion.com
Revision3.com
Break.com
Funny or Die
MetaCafe.com
Facebook.com
Gamereactor.eu
FoxNews.com
ESPN
CNTV Xiyou

また、以下のページでHTML5での対応の様子を実際に試してみることが可能です。

DivX HTML5 Demos
http://labs.divx.com/html5/

現時点ではまだベータバージョンなので、ムービーの保存が完璧でなかったり、DXVAが動いたり動かなかったりしますが、バージョンアップの度に確実に軽くなって画質も向上しているため、既存のFlashPlayerでの再生が難しい環境では今後、かなり実用的な選択肢の一つになり得るのではないかと思われます。