握りしめるだけで相手にキモチを伝える近未来デバイス「体温ハート」
「CEATEC JAPAN 2010」会場内のドコモブースに、手のひらで握りしめるだけで相手のキモチが分かる「体温ハート」という近未来デバイスが参考展示されていたので、試作機を見てきました。
ハート型で丸っこい「体温ハート」を握りしめるだけで、同じデバイスを持っている任意の相手、要するに彼氏や家族、友達などにその瞬間のキモチを伝えられるとのこと。LEDの光の色によって感情を伝え、また相手のぬくもりをデバイスを通じて感じ取れるため、ひとりぼっちでさみしい時の強い味方になるかもしれません。
「体温ハート」の試作機の写真は以下から。ドコモの研究開発展示 - ドコモ CEATEC JAPAN 2010
ドコモブースの一角に「体温ハート」の展示コーナーが。
心拍データなどのバイタル情報を「体温ハート」で計測して解析、そこから緊張状態にあるのか、リラックス状態にあるのかなど心理状態を推定して、キモチを伝えたいと思った相手の「体温ハート」の光の色と温度を変化させる仕組み。メールや電話などの言語コミュニケーションではなく、「存在を感じるコミュニケーション」を提案しています。
これが「体温ハート」の試作機。携帯電話と「体温ハート」はペアで使います。
こんな感じでハートのくぼみに中指をひっかけるように握りしめることで、バイタルデータを計測するそうです。現在は「緊張しているかどうか」というのを計測するのはできているのですが、「さみしい」とか「うれしい」といった感情をどのように推定するかは試行錯誤の最中だとか。
裏面中央には温度を伝えるための伝熱部分が。充電用のコネクタは下部にあります。
デモ機があったので実演してもらいました。ぼわっとLEDの光がやわらかく光ります。
ハートを握りしめると相手の携帯に着信が表示されます。自分の「体温ハート」を握ることで相手のキモチを受信することができるのですが、携帯画面上でキャンセル可能。しかしキャンセルの文言が「今は無理」というのが何となくリアルな感じがします。
Twitterとの連携デモもされていました。
ツイートする文言をここで打ち込みます。ここでは「説明中」と入力していました。
ツイート完了。
Twitterアカウント「taion_heart」につぶやきが表示されます。このアカウント上で「体温ハート」のモニターを募集しているようなので、相手と非言語コミュニケーションでつながってみたい人は応募してみてもいいかもしれません。
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