人体の提供を求めていた「人肉レストラン」、はたしてその正体は?
ドイツにおいて、人体を食材にする「人肉レストラン」が素材となる人体の提供を求めていたことが話題を集めたそうです。
「自分の身体のあらゆる部分を快く寄贈すること」を求めていたほか、「心の広い外科医」を雇用しようとするなど、なかなか不気味なエピソードがある「人肉レストラン」ですが、いったいその正体は何だったのでしょうか。
詳細は以下から。
Cannibal restaurant adverts turn German stomachs | World news | The Guardian
この記事によると、「FLIME」というレストランがドイツの新聞やインターネット、テレビを介して広告キャンペーンを展開したそうです。
「FLIME」が展開した広告には、ブラジルに住むWaricacaという種族にみられた「愛する者の死体を食べる」という風習を引き合いに出した上で、料理の材料となる人体の提供や心の広い外科医を求めており、病院代などの諸経費は負担するという内容が記されていたとのこと。
そもそも「人肉を食べる」というのはタブー視されている行為であるため、広告を見た人々がドイツの与党「キリスト教民主同盟」の副代表、Michael Braun氏に対して抗議メールを送るなど、「FLIME」が行った広告キャンペーンは問題となっていました。
そしてこの問題となっていた「FLIME」というレストランですが、以下の「FLIME」公式サイトでドイツの菜食主義者団体「VEBU(ドイツ・ベジタリアン・ユニオン)」によるものであることが明かされています。
FLIME RESTAURANTE
公式ページに掲載された「VEBU」の主張によると、現在世界で3秒ごとに1人が栄養失調で命を落としているのは、人間の肉食文化に原因があるとしており、「肉1kgを生産するために消費されている16kgの穀物があれば、飢餓に苦しむ人々を救うことができる」とした上で、動物の肉を食べることは人間を食べることと同じであるなどとしています。
菜食主義を訴えるためとはいえ、「人肉を食べる」という内容のキャンペーンを展開するのはいくらなんでも過激すぎると思われますが、世界にはこの瞬間にも飢餓で命を落としている人々がいることを考えると、世間の目を引くような過激なアピールに走らざるを得ないというのも、ある意味仕方がないことなのかもしれません。
・関連記事
「日本人が一番ウマい」人食い首長人肉を語る - GIGAZINE
エロマンガ島の食人部族の子孫、170年前に先祖が食べた宣教師の子孫に謝罪 - GIGAZINE
菜食は肉食に比べて脳収縮を引き起こす可能性が高い - GIGAZINE
痛々しすぎるプーケットの「ベジタリアン・フェスティバル」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ