ついにソニーの「ウォークマン」がiPodのシェアを抜く見通し、順調にシェアを伸ばす
1979年にカセットテープを採用したモデルが世界で初めて発売され、昨年30周年を迎えたソニーの音楽プレーヤー「ウォークマン」が、AppleのiPodのシェアを抜く見通しであることが明らかになりました。
対応するファイル形式や転送ソフトの使い勝手などの理由から、iPodにシェア争いで押され続けていたウォークマンですが、ようやく巻き返したことになります。
詳細は以下から。
ウォークマン、「悲願」のアイポッド超えへ 8月の国内販売 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
産経新聞社の報道によると、携帯音楽プレーヤーの8月の国内販売台数で、ソニーのウォークマンがAppleの「iPod」を抜く見通しであることが明らかになったそうです。
これは市場調査会社「BCN」の調査によるもので、8月の携帯音楽プレーヤー市場は第1週の時点でウォークマンのシェアが46.7%、iPodのシェアが45.7%となり、ウォークマンがシェア首位に躍り出ています。
また、第2週のシェアが48.1%、第3週は47.4%と、ウォークマンのシェアは依然高い水準で推移しており、BCNのアナリスト・道越一郎氏は、この流れが続く見通しであることを明かしています。
ちなみに普及の勢いのすさまじい「iPhone」をはじめとしたスマートフォンは音楽を聴くこともできるため、携帯音楽プレーヤー市場は縮小傾向にあるのかと思いきや、市場自体は前年比1割増ということで、拡大傾向にあるそうです。
なお、Appleは毎年9月にiPodの新製品を発表するため、このシェア逆転劇は買い控えが発生した結果、一時的にソニーのシェアが大きく向上したことによるものであるという推測も可能ですが、以下の2007年4月から2010年7月のシェアの推移をまとめたグラフによると、Appleのシェア自体に大きな変化は無く、ソニーは他社からシェアを奪う形で成長していることが分かります。
ソニーのアメリカ法人が8月中旬に今までよりも非常に安価であるにもかかわらず、音質や性能面のバランスを重視した新型ウォークマン「NWZ-E350」シリーズを発表していましたが、これは来たるべき新型iPodへの対抗策ということなのでしょうか?
これが「NWZ-E350」シリーズです。4GBモデルの「NWZ-E353」が約70ドル(約6000円)で、8GBモデルの「NWZ-E354」は約80ドル(約6800円)と、非常に安価である上に、原音に忠実な音を再生するソニー独自の高音質化技術「クリアオーディオテクノロジー」などを採用しています。
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