タブレット端末などの小型化や高速化を実現可能に、サンディスクが世界最小の高性能SSD「iSSD」を発表
サンディスクが本日、世界最小サイズで高速転送を実現したSSD「iSSD」を発表しました。
主にモバイルパソコンやタブレット端末向けのモデルとなっていますが、切手よりも小さい超コンパクトサイズであるため、端末自体の小型化に大きく貢献するだけでなく、高いパフォーマンスを実現することが可能となっています。
詳細は以下から。
SANDISK INTRODUCES WORLD’S SMALLEST 64GB SOLID STATE DRIVE
サンディスク、世界最小サイズで大容量64GBの ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を発表
新カテゴリー「組み込みSSD」として最初の製品、iSSDを投入し、急成長の超薄型タブレットPCやモバイルPC市場に対応
サンディスクのリリースによると、同社は切手より小型でありながら既存のストレージソリューションを上回る性能と容量を提供する、新カテゴリー「組み込みソリッド・ステート・ドライブ(SSD)」の最初の製品となる「iSSD(integrated SSD)」を開発したそうです。
これがiSSDのイメージ画像。本体サイズが切手よりも小型となる16mm×20mm×1.85mm、重さは1グラム以下という超コンパクトモデルで、容量は4GBから64GBまでがラインナップ。転送速度は読み込み速度が毎秒最大160MB、書き込み速度は毎秒最大100MBと、モバイル向けであるにもかかわらず、かなり高速です。
実際に持ってみたところ。非常にコンパクトであることがよく分かります。
また、小型BGA(ボールグリッドアレイ)パッケージで、業界標準のシリアルATAインターフェースをサポートしており、あらゆるマザーボードでの利用が可能なほか、主要なOSとの互換性もあるとのこと。本体がコンパクトであるため、タブレット端末や超薄型モバイルデバイスの開発にも大きく貢献することを望むことができます。
なお、すでにiSSDは端末開発メーカー向けにサンプル提供されており、現在主要なメーカーが評価を行っているところとされていますが、年末商戦に向けて各社がタブレット端末を発売する予定の昨今、iSSDを採用することで高いパフォーマンスを実現したタブレット端末は登場するのでしょうか。モバイル端末は内蔵メモリの転送速度がおろそかにされがちであるだけに、非常に気になるところです。
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