ギガビット対応ルータの新製品「NetGenesis GigaLink1000」をマイクロリサーチが約6年ぶりに発表
価格.comの有線ブロードバンドルーター満足度ランキング1位のマイクロリサーチが約6年ぶりにギガビット対応ルータの新製品「NetGenesis GigaLink1000」を発表しました。FTP実測700Mbps以上(従来の約3倍)、トラフィック制御、最大同時セッション数16384(従来の8倍)、PPPoEマルチセッション同時4セッション対応、VLAN・QoS・ミラーリングなどのL2スイッチ機能などなど、かなり強力な機能が満載になっています。
6年前に発売されたNetGenesis SuperOPT-GFiveはGIGAZINE編集部でも使っており、「もうギガビット対応の後継製品は出ないのかな……」と思っていたのですが、このタイミングで新製品登場、まだくたばってしまったわけではなかったようです。
発売日や価格などの詳細は以下から。
NetGenesis GigaLink1000 製品特徴|株式会社マイクロリサーチ
http://www.mrl.co.jp/product/nwggl1000/index.html
2010年7月下旬より発売開始で、市場予想販売価格は税込3万5490円前後となっており、直販サイトでは7月23日発売・出荷開始だそうです。
正面
斜め前面
背面
各機能は以下のようになっています。
■WAN/LAN 全ポートギガビットイーサネット対応
10/100/1000Mbpsに対応したイーサネットポートをLAN側に4ポート、WAN側に1ポート。
■ジャンボフレーム対応
WANポート/LANポート共に送受信最大9KBジャンボフレームに対応。(1000Mbpsリンク時のみ有効。ジャンボフレームの送受信を行うためには、通信経路上の全ての機器がジャンボフレームに対応している必要あり)
■高性能CPU、大容量メモリ搭載
・1GHz 高速CPU搭載
・大容量 256Mbyte メモリ搭載
■スループット性能向上(従来製品比 約3倍)
【 ローカルルーター時 FTP実測値(参考値) 】
・NetGenesis GigaLink1000:約700Mbps(マイクロリサーチ社測定環境における参考値)
・NetGenesis SuperOPT-GFive(6年前の旧製品):約240Mbps
■ショートパケットのルーティング性能向上(従来製品比 約6倍)
【 ローカルルーター時 SmartBits実測値(参考値) 】
■帯域制限(トラフィックシェーピング)機能対応
上り方向の帯域(パケットの送出速度)を制限し、かつ、帯域を上回るトラフィック(バースト)が発生した際に、帯域幅を超えないように調整しながら、パケットの優先度に応じて送出することが可能。(優先ルーティング機能により、パケットの優先度を高/中/低の三段階に設定可能)
これにより、IP電話やIP-TV会議、映像配信など、リアルタイム性が重視される通信の品質安定化を図ることが可能。
■アドレス変換同時処理性能向上(従来製品比 約8倍)
クライアント端末台数が多いLAN環境にも余裕を持って対応。
【 アドレス変換同時処理数(最大同時セッション数) 】
・NetGenesis GigaLink1000:16384(想定クライアント端末台数:250台以下)
→クラスCネットワーク1つを包括するゲートウェイルータとして利用可能。
・NetGenesis SuperOPT-GFive(旧製品):2048(想定クライアント端末台数:50台以下)
※想定クライアント端末台数は「1 台の端末で40 セッション使う」と仮定した場合の参考値
■PPPoEマルチセッション(同時4セッション)対応
最大4つのPPPoEセッションを同時に接続することが可能。プロバイダとNTT東日本/西日本 フレッツ・スクウェアへの同時接続や、複数のプロバイダへの同時接続が可能。接続先の振り分け機能として、送信先のIP(ネットワーク)アドレスによって振り分ける「スタティックルーティング機能」と、送信元IP(ネットワーク)アドレスによって振り分ける「ソースルーティング機能」の2種類に対応。
■IPv6ブリッジ対応
NTT東日本/西日本 ひかりTVやフレッツ・スクウェアv6など、IPv6を利用した映像サービス・コンテンツを、ルーターのLAN側に設置した端末で視聴することが可能。
■高機能L2スイッチ搭載
下記の機能に対応した高機能L2スイッチを搭載。
・QoS機能
優先度に基づいて通信の優先処理を行う機能。LANポート毎に、優先度の判別を行う「ポートベースQoS」と、IEEE 802.1p QoSタグによって優先度の判別を行う「タグベースQoS」の両方に対応。
・VLAN機能
LANポートをグループ分けし、任意のLANポート間の通信を遮断する機能。LANポート毎にグループ分けを行う「ポートベースVLAN」と、IEEE 802.1Q VLANタグによってグループ分けを行う「タグベースVLAN」の両方に対応。また、異なるグループ間で共有アクセスポートを設ける「マルチプルVLAN」にも対応。
・速度制限機能
ポートからの送信速度に上限を設ける機能です。
例)サーバーが接続されたLANポート:制限無し
クライアント端末が接続されたLANポート:送信速度 上限50Mbps
※ルーターのLAN ポートが、クライアント端末に対して送信する速度の上限を設定。クライアント端末から見た場合、下り方向の速度となり、帯域制限(トラフィックシェーピング)機能と異なり、パケットの優先度判別は行わない。
・ミラーリング機能
任意のポートの通信を、特定のポートへコピーする機能。
■Unnumbered/NAT+IPマスカレード対応(LAN型払い出し契約対応)
複数の固定グローバルIPアドレスを利用することが可能。
■UPnP対応
Windows Live Messenger、SkypeなどのUPnP対応ソフトウェアや、UPnPに対応した機器を使用することが可能。
■VPNマルチパススルー対応(IPsecパススルー/PPTP変換対応)
IPsecパススルー(1セッション)、PPTP変換(複数セッション変換可能)に対応。ルーターを介したVPNネットワークを構築することが可能。
■IPフィルタリングによるファイアウォール機能対応
フィルタリング方向、対象プロトコル、IPアドレス・ポート番号、DNS Q Type、TCPフラグによる、詳細なIPフィルタリングが可能。
■リモート設定対応
遠隔地からブラウザ経由で、ルーターの設定・制御を行うことが可能。(設定ポート番号変更可能)
■従来製品比で最大約53%の省電力化を実現
主要部品の刷新などを行い、最大消費電力を約8W以下に低減。
(従来製品 NetGenesis SuperOPT-GFiveは最大消費電力が約15W)
■日本製 高性能アルミ電解コンデンサを使用(生産拠点:日本国内)
電源部分に日本製高性能アルミ電解コンデンサを使用。信頼性、安定性、耐久性を向上。
■RoHS指令準拠
2006年7月からEU圏で施行された「電気電子機器における特定有害物質の使用を制限するための指令(Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances in Electrical and Electronic Equipment)」に準拠。
なお、ハードウェア仕様などは以下のページで見ることが可能です。
NetGenesis GigaLink1000 製品仕様|株式会社マイクロリサーチ
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