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地下鉄駅の工事で発見された50年前のポスター


(by mikeyashworth)

ロンドン地下鉄ノッティング・ヒル・ゲート駅の1950年代に封鎖された通路が、最近の工事で開かれ、当時のままに残っていた広告ポスターが多数発見されたそうです。50年前はありふれたポスターで誰も気に留めなかったのかもしれませんが、今ではタイムカプセルのように当時の風俗を伝える貴重なものとなっています。

詳細は以下から。Hidden posters of Notting Hill Gate Tube station, 2010 - a set on Flickr

サークル線-セントラル線乗り換え用のエレベーターへ向かうこの通路は、1950年代後半の改装工事で2つのホームがエスカレーターでつながりエレベーターが廃止された際に封鎖されました。



タイル張りの壁はセントラル線の駅がCentral London Railwayにより1900年に開業した当時のものです。


地下鉄やバスを運営するLondon Transport(ロンドン交通局)の「団体旅行は貸し切りバスで」というポスターはVictor Galbraithによるもの。



バス会社Royal Blue Coach Servicesのポスターは女性イラストレーターDaphne Paddenによるものです。



Pepsodent(ペプソデント)ハミガキ粉のポスター。20世紀前半には世界的ブランドだったこのハミガキ粉は、1950年代半ばからフッ素入りのコルゲートやクレストが台頭する中、フッ素を添加するのが遅かったため、60年代には売上が急下降し、ディスカウントショップなどでライバルの半額程度で売られる「安いハミガキ粉」というイメージになってしまったそうです。このポスターはちょうどペプソデントの人気に陰りが見え始めたころのものかもしれません。



デイリー・メール紙主催の建築・インテリア・家具・家電などの総合展示会「Ideal Home Exhibition」のポスター。


サイエンス・ミュージアムの新展示室「Iron & Steel Gallery」のオープニングを宣伝するポスター。



レンタカーのポスター。「Self Drive Hire」とありますが、当時は車を借りる際は運転手付きで借りる方が一般的だったのでしょうか?車種はMorris Minor 1000フォード・プリフェクトオースチン・A50など。



年代が特定しやすい映画のポスター。



The Horse's Mouth」はオビ=ワン・ケノービ役で知られるアレック・ギネス主演の1958年の映画です。



八十日間世界一周」(1956年公開)のポスター。「公開2年目」というのは、家庭用ビデオがなかった当時としてもロングランなのではないでしょうか。



なお、これらの写真はLondon Undergroundの職員により公式に撮影されたもの。通路は完全立ち入り禁止とのことで、一般に公開される予定はないようですが、壊されることなくこのままの状態で保存されるそうです。このほかの写真は以下のリンクから見ることができます。

Hidden posters of Notting Hill Gate Tube station, 2010 - a set on Flickr

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in デザイン, Posted by darkhorse_log

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