キャンセル分の販売で普通に通販での購入が可能になった「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ 『ももいちご』」を「ドルチェ 『フレジェ』」と食べ比べてみた
銀座にて試食レビューした「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」ももいちごのカップ版(税込6個入り5,800 円)を手に入れようとすると、発売当初は店頭以外の手段は抽選販売のみということで、ただポチるだけでは買えないものでした。しかし、抽選に当たったものの「やっぱいいや」ということで購入を辞退した人が発生したようで、現在もキャンセル分の追加販売が行われています。
これで銀座の店舗にはなかなか出向けない人にも手軽に「ももいちご」を試す機会が巡ってきたわけですが、果たしてそれだけの価値ある一品かどうかを確認するべく、3月22日(月)に発売された、コンビニなどで買えるちょっと高めの「ドルチェ」シリーズのおなじくいちごを使った「ドルチェ 『フレジェ』(税込336円)」と食べ比べてみました。
詳細は以下から。ハーゲンダッツ Haagen-Dazs ウェブ ショップ
ニュースリリース 会社情報 ハーゲンダッツ
ハーゲンダッツから「ももいちご」が段ボールに入って届きました。
もちろんクール宅急便。
どどんとおなじみのロゴマークが印刷されています。
要冷凍、ドライアイスに気をつけてなど注意点が大きく書かれていました。
ぱかっと開封。
発泡スチロールをどかすと、高級感あふれる黒い化粧箱が鎮座していました。
これまたぱかっと開けてみます。
カードが封入されていました。
ずらりと並ぶ「ももいちご」。
上質な手触りのカード。
裏側には「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」のマップや連絡先が。
薄紙に3枚のカードが包まれていました。カードは裏表印刷がされています。
かなり強気なメッセージ。
商品の紹介。「ただ、一度限りのハーゲンダッツ」というフレーズが印象的。
まるで店頭で給仕される時の口上のような味わいの説明。ハーゲンダッツのアイスの味わいのようにまったりと情緒たっぷりの文体。
以前レビューした「ももいちごアイスクリーム、ココナッツムースとライムジュレのグラス仕立て」の紹介も。
ももいちごという品種の貴重さを切々と語っています。大阪市中央卸売市場にはその貴重な果実が置かれていました。
「おいしく召し上がっていただくために」。がちがちの状態をスプーンで削り取ってちまちま食べるといったシーンに覚えがある人もいるかと思いますが、この商品は冷凍庫から出して柔らかくして食べるのがよいとのこと。
まずは「ももいちご」から。上品なグラデーションのかかったパッケージ。ももいちごの果肉が描かれています。
側面も同じようにグラデーションがかかっています。
成分はこんな感じ。いちご果肉(ももいちご果肉)と明記されています。
「おいしく召し上がるために」に従って、ちょっと室内に置いておきました。
食べごろの「ももいちご」。いちごを全面に出している商品ですが、アイス自体はミルクがベースのため真っ白。
スプーンをいれてみました。下まで真っ白。
大きめの果肉がごろっと入っていて、さすがリッチなアイスクリームだと思わせる食感です。白い外見に反して口にした瞬間いちごの風味がふわっと広がるので、いい意味で驚きます。カップに充てんしたためか「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」で食べた時の空気を含んだかのようなふんわり感がなくなっていたのは残念ですが、ももいちごのさわやかさとミルクのまろやかさが調和していて、通常のハーゲンダッツのアイスクリームより甘み控えめで後味もすっきり、かなり味が細やかに作りこまれています。「おいしいアイス食べたい欲」がこの世にあるとするならば、それをばっちり満足させられる逸品です。
次は「ドルチェ 『フレジェ』」を見ていきます。フランス風のショートケーキをイメージしているとのことで、上ぶたをケーキのお皿に見立てたようなイラストが。ちなみに「フレジェ」というのはフランス語で「イチゴの木」という意味だそうです。
側面はこんな感じ。
成分にはスポンジケーキ、ベリーソースなど本物のケーキのような物が並びます。
洋酒がきいているようなので、アルコールが苦手な人や子どもには注意が必要です。
こちらも少しだけ室温で置いてみました。
開けたところ一面が真っ赤。ソースが上にかかっているためですが、派手な色だったので驚きました。
スプーンでざっくり掘ってみると、ソースのすぐ下にバニラアイス、その下にスポンジという地層のような構造になっていました。ソースは濃い色の通りかなり酸味が強く、キルシュを使っていることもあって香りも強め。すぐ下にある生クリーム風味だというアイスクリームのこってりさを打ち消し、さっぱりとした味わいに仕上げています。その下のスポンジ部分はかなり水分を吸い込んでぐずっとしているので、ここはさすがに本家ショートケーキとはちょっと違います。1つひとつの要素がかなり主張が強く、いつものハーゲンダッツらしいがつんとした甘さが舌を直撃します。「甘いものが食べたい!」と叫びたい気分の時にはしっくり来るかもしれません。
パッケージを並べて置いてみました。左が「ももいちご」、右が「フレジェ」。どちらも一般的なイチゴアイスとはイメージが異なる見た目。色だけで言うなら後者の方がいちごっぽいかも。
「ドルチェ フレジェ」の方がかなり平べったい。容量は「ももいちご」の方が10ml多いのですが、形状のためかそれ以上に差があるように感じてしまいます。
スプーンに取ったものを並べてみました。左側の「ドルチェ フレジェ」はぱっと見アイスクリームであることが想像できないような見た目です。右側の「ももいちご」の方が当然高価なのですが、ドルチェシリーズが中身の要素に凝っている分、それぞれの価格帯が逆のような風にも見えます。
総括すると、見た目に驚きはないが中身にとことんこだわり、味わいに注力した「ももいちご」と、スイーツらしさを華やかに演出しているものの素材1つひとつはぼちぼちの「ドルチェ 『フレジェ』」といった印象でした。「ももいちご」が一個あたり約933円と、「ドルチェ 『フレジェ』」のおよそ3倍の価格というところが購入に勇気を必要としますが、上等なアイスが食べてみたい、ハーゲンダッツの本気が見たいという人は、話のネタに一度買ってみてもいいかもしれません。
現在、下記のページから購入が可能となっています。
ハーゲンダッツ Haagen-Dazs ウェブ ショップ
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