高級ブランドいちご「ももいちご」や注目の高級メロン「エメラルドメロン」など、彩り豊かなフルーツいろいろ

これまで、大阪市中央卸売市場の水産売場、巨大マグロ解体、野菜売場と冒険を続けてきましたが、最後は果物売場に辿りつきました。

すでにこれまでの記事を読んだ人には伝わっているかもしれませんが、市場では、我々の家の食卓に並んだり、あるいは買わないまでもスーパーマーケットで見かける商品はもちろん、いったいその商品はどこへ行ったら手に入るのかというような商品まで取り扱われています。果物もその例外ではなく、なかなかお目にかかれないような珍しい果物をいろいろと見ることができました。

詳細は以下から。
市場東棟にある野菜売場から市場西棟にある果物売場へ移動。西棟3階は乾物や漬物の売場ですが、その隅にこのような関連商品の売場が。

いろいろな業務用アイテムを取り扱っているようです。

肉用ミオラは肉のタンパク質をアミノ酸にまで分解してうま味をだすと同時に、繊維状のタンパク質を酵素分解する事で肉を軟らかくする働きがあるそうです。

興味のあるものは多いですが、見て回っていると日が昇ってしまうので先を急ぎます。

YouTube - 大阪市中央卸売市場、果物売場の様子


他の売場と同様、通路に面して複数のお店がずらっと並んでいます。

野菜もいろいろな箱の種類がありましたが、フルーツはさらにカラフルに彩られた箱が使われています。

取材に協力いただいたのはかねたフルーツさん。

さりげなく積まれていますが、この「さくらももいちご」は徳島県佐那河内のブランドいちご「ももいちご」のさらにワンランク上の品。

隣にいるのが「ももいちご」。「さくらももいちご」の方が上とはいえ、ももいちごもそう簡単に食べられるいちごではなく、佐那河内村の中でも36軒の農家だけで栽培されており、年間生産量約200トンすべてが大阪市中央卸売市場に入荷されている激レア品。

先日お届けした「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」の新アイス「ももいちご」が限定メニューであることがなぜなのか、よくわかる理由です。

なんと、中身をみせて頂けることに。これが「さくらももいちご」。

こちらが「ももいちご」。

ちょっとおやつに……と簡単に手に入らないのが残念。

このキウイは「スイート16」という品種。

香川県で生産されています。

さっそくカットしてもらいました。

キウイというともっと黄緑色というイメージなのですが、緑色が深い。

右側に置かれたスイート16は形もちょっと俵っぽい形。他のキウイとは何か違うようです。

細長い外見のスイート16

普通のキウイはもっと丸っこい。

ミカン箱が積まれているのは特に珍しい光景でもありませんが、この左側に積まれている「石六園」の石六みかんは中央卸売市場内でもかねたフルーツ以外に2店舗しか扱っていないという、ある意味で幻のミカン。百貨店や高級品を扱うお店でしか見られない品だそうです。

食べると「おお……」と納得の味。ミカンは産地別だけではなく、同じ産地の立地によっても品が異なってくるそうで、その旬はじわじわと他産地へと移動していくそうです。

柑橘類はミカン以外にもいろいろとあります。

これはJAさつま川内のきんかん。

箱入りのぼんたん。鹿児島土産としてポピュラーなボンタンアメの材料ですね。

けっこうデカい。もちろん、皮をむいてそのまま食べてもOK。

外見から想像のつく通り、実も1つ1つが巨大。味はけっこう酸味が強いのですが、1つ食べると次も…と手が伸びてしまいます。

などといろんな果物を紹介してもらっていると、果物セリの時間に。

基本は野菜のセリと同じで、目の前を流れていく商品に値を付けていく形。

こちらにもルール徹底、マナー向上の張り紙が。

セリの順番を待ついちご。品種や産地、特徴がメモされています。

高知県産だるまいちご

こちらも高知県産、とちおとめ。

メロンがずらーり。

上のものは夕張メロンのような赤肉メロン、こちらは通常のメロン。その違いは張られているステッカーの色(赤か青か)にあります。

コレが赤肉

コレは普通

いろんな産地・品種のものが一堂に会していて、どれがスゴいのかよくわからないため聞いてみたところ、かねたフルーツオススメの一番おいしいメロンは「夜須のエメラルドメロン」だそうです。

高知県夜須町で作られているメロンで、甘味、食感などおそらくNo.1だろうとのこと。

ちゃんと傷物は「キズ」と分類されています。

山積みはっさく。

これで終わりかと思いきや、まだちょっとだけ続きます。

緑色のバナナが美しい黄色に変化、市場内部にある「バナナ加工工場」見学レビューに続く。