人気FPSゲーム「Modern Warfare 2」を超絶クォリティで再構成したムービー「No Russian」
世界にはゲームの効果音データやプレイ画面をキャプチャしたムービーを合成・編集しなおした「マシニマ」と呼ばれるムービーを作ってしまうファンが多数存在します。内容はまったくのオリジナルからパロディなど様々ですが、2009年冬に発売され初日に700万本を売り上げたゲーム「Modern Warfare 2」を利用して作られたこの「No Russian」はストーリーを忠実になぞりながらも大胆な再構成を加え、ハリウッド映画のようなテンポの良さと迫力を手に入れました。ゲームをやった人は必見と言えるムービーに仕上がっています。
注意:ゲームのストーリーのネタバレを含んでいます
詳細は以下。
モスクワの空港で大虐殺を行ない、その罪をアメリカ政府に被せたロシア人超国家テロリスト・マカロフ。イギリス・アメリカ合同の特殊部隊「タスクフォース141」は、ロシアとグルジアの国境付近にあるマカロフの隠れ家を急襲し、マカロフがテロを計画していた証拠を発見する……というゲーム中の「Loose Ends」ステージと「No Russian」ステージを再構成したものとなっています。
あらすじはゲーム通りですが、隠しコマンドを利用してゲーム中には無かったアングルのムービーが作られていたり、視覚エフェクトや音響が追加されているなど知らずに見たら、公式の3Dポリゴン映画化と思うかもしれません。
地球を見下ろす人工衛星。ゲーム中では核爆発で吹き飛ぶISSとして現れます。このムービーでは偵察衛星として扱われているようです。
YouTube - Modern Warfare 2 - No Russian Machinima
ロシアとグルジアの国境付近の山中にある超国家主義者・マカロフの隠れ家。
狙撃チームが静かに位置につき味方を援護する態勢を整えます。
突入部隊も移動開始。
突然、周囲で爆発が発生。
空中に舞い上がる対人地雷。
襲撃の情報は漏れており、マカロフの私兵集団が待ち伏せを行なっていました。
十字砲火を受ける突入部隊。
ぐずぐずしているとマカロフが逃げてしまう。部隊は待ち伏せを突破すべく前進します。
こちらを狙っている敵兵のスコープが日光の反射で輝く。
動きの滑らかさはゲームのまま。恐らくモニターへの出力をキャプチャーしたと考えられます。
衛星が隠れ家から逃走するトラックを発見。
トラックの逃走を食い止める突入部隊。猛射撃にもかかわらずトラックは囲みを突破しました。
ゲーム中では顔を見ることがない主人公・ローチ。
狙撃チームがジャヴェリン対戦車ミサイルでトラックを間一髪撃破することに成功しました。
隠れ家に到達、突入の準備を整えるゴースト。
ドアを爆破して室内に突入。鉛玉の嵐が吹き荒れます。
建物を制圧。
天井からのショット。これも普通のゲーム中では見ることがありません。
モスクワの空港襲撃の証拠が次々と見つかります。
「マカロフ、テープの録音で復讐の意志を示す」という見出しの新聞。
ストーリーはモスクワの空港襲撃の日に戻ります。マカロフの組織にスパイとして潜入したアメリカ陸軍のアレン上等兵。このシーンの主人公のため顔は見られません。
左側が金のためなら何人でも殺す非道な超国家主義者・マカロフ。襲撃テロをアメリカの仕業に見せかけ、ロシア世論をアメリカに対する戦争に導びこうとしています。
偽装がバレないように「ロシア語は話すな」と指示を出し、エレベーターの外に出る一行。アメリカ人の襲撃に見せかけるためアメリカ製の兵器をもっています。
外はボディチェックを待つ空港の訪問客でいっぱい。
異常に気付く群衆。
大虐殺が始まります。Modern Warfare 2発売前にこのシーンがリークされ物議を醸しました。ちなみに日本語版では発砲するとゲームオーバーになってしまいます。
逃げ惑う群衆。
手を上げている者にも容赦ありません。
警官は抵抗するも機関銃の前には無力です。
防弾シールドを持って立ちふさがる警官隊。
ゲームでは横に回り込まないと弾があたらない結構やっかいな敵でしたが、一瞬で吹っ飛ばされます。
他のテロリストと共に脱出地点にいそぐ、アレン上等兵。
救急車に偽装したバンが脱出地点で待機しています。
乗り込もうとした瞬間マカロフに撃たれるアレン上等兵。アメリカのスパイだということは既に知られていたようです。アメリカ人の彼の死体が、このテロがアメリカの仕業であることを決定的に印象づけました。
そして、攻撃を受けるワシントン。この辺りはトレーラーからの合成のように見えます。
ホワイトハウスの前を飛ぶロシアの攻撃ヘリ。
立ち尽くすアメリカ兵。
全体的に短いカットを多用しているため、予告編のような作りになりました。FPSゲームをモチーフとした映画は2005年の「DOOM」がありますが、この「Modern Warfare 2」も是非映画館で見てみたい……という気持ちになります。
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