メモ

地域別で連休がバラバラになる「祝日法改正案」、さらに海の日や敬老の日を平日扱いにして秋にシルバーウィークを創設へ


4月末から5月初めにかけての大型連休「ゴールデンウィーク」を「○○地方は5月の1週目」「××地方は5月の2週目」といったように地方ごとに分割した上で、国民の祝日を月曜日に移動させ、土日と合わせて3連休を作る「ハッピーマンデー制度」の廃止を盛り込んだ「祝日法改正案」が実現に向けて動き始めていることを2月にお伝えしましたが、さらなる詳細が明らかになりました。

海の日や敬老の日を平日扱いにして秋に大型連休「シルバーウィーク」を創設するといったことなどが盛り込まれており、具体的にどのようなパターンで連休が振り分けられるのかについても触れられています。

詳細は以下から。
(PDFファイル)休暇分散化パターンについて | 休暇分散化ワーキングチーム | 観光立国推進本部 | 委員会、懇談会等 | 観光庁

政府の観光立国推進本部が設置した「休暇分散化ワーキングチーム(WT)」が3月3日に行った会合によると、今回検討されている連休の分散化についての基本方針は以下となっているそうです。

・休日となる「国民の祝日」の日数は増やさない。
・ゴールデンウィーク及びハッピーマンデーにおける「国民の祝日」については、「記念日」としての意味と「休日」としての意味を分けて考える。
・これらの「国民の祝日」は、記念日として従来の日に残しつつ、休日としては、5月(ゴールデンウィーク)、10月(シルバーウィーク)に、地域ブロック別に分散して設定する。

そしてゴールデンウィークおよびシルバーウィークの地域別分散案として「5週案」と「2.5週案」が提示されています。

こちらがゴールデンウィークの地域別分散案の「5週案」です。5月3日~5月5日の3日間を「記念日」ではあるものの「休日」ではなく、平日扱いとしています。


「2.5週案」はこんな感じ。5月中にすべての地域が連休を取得し終えることになります。


現行のハッピーマンデー制度の対象となっている海の日(7月20日)や敬老の日(9月15日)、体育の日(10月10日)を休日ではない「記念日」として従来の日に戻しつつ、休日を別途シルバーウィークとして設定することも検討されており、シルバーウィークの「5週案」は以下となっています。


こちらは「2.5週案」です。


なお、休暇分散化ワーキングチームの公式ページには財団法人日本経済団体連合会や日本商工会議所、全国中小企業団体中央会などの意見も掲載されており、導入にあたっては以下のような点などに留意するよう求めています。

・全国展開しているメーカーなどは工場により休日が異なると、サプライチェーンの連携に支障を生じ、国際競争力に影響する可能性がある
・営業担当者は休日であっても担当地域が営業しているときには対応しなければならなくなり、企業側の休日出勤手当の負担が増加する
・勤務先や通学先の所在地により、家族の休日が異なる可能性あり。親が休めない子のために、保育所、学童保育などの休日対応が必要になる

また、業種ごとの意見も挙げられており、製造ラインを止めることができるため、生産設備のメンテナンスを行うのにちょうど良い機会であることなど、現行のゴールデンウィークのメリットについても言及されています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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