世界は2012年に滅亡してしまうのか、ローランド・エメリッヒ監督も来日して行われた「2012」ジャパンプレミアイベント
人類の科学力・軍事力を凌駕するエイリアンが襲来して世界中が大混乱に陥る「インデペンデンス・デイ」や、地球温暖化の影響で本来は遠い未来に起こるはずの氷河期がいきなりやってきてしまう「デイ・アフター・トゥモロー」など、ディザスター(災害)・パニック映画の名手として知られるローランド・エメリッヒ監督の最新作が「2012(にせんじゅうに)」です。
「2012」は、高度な文明を築いていた古代マヤ人の暦が2012年12月21日で終わっていることから世界が2012年に終わるという「マヤの終末予言」を題材とした映画で、穏やかないつもの日常がある日突然破壊と滅亡に襲われる様子が予告編で確認できます。
今回、そのジャパンプレミアを記念してローランド・エメリッヒ監督とメインキャストらが来日し、大切な人へ向けて2012年12月21日に送るメッセージをタイムカプセルに入れるというイベントが行われました。また、日本人プレゼンターとして萩本欽一さん、神田うのさん、江原啓之さん、上野由岐子さんも登場しました。
豪華イベントの様子は以下から。
イベントが行われたのは六本木ヒルズアリーナ。
かなり大がかりなセットが組まれていました。
舞台上に謎のスペース。
レッドカーペットの途中に設けられた撮影スペース。よくこういうパネルの前で俳優たちが写真を撮られているところ、見かけますね。
準備中のスタッフ。
天候は雨風ともに強い悪天候。雨はまるで映画の撮影かというほどに降っていました。
そんな中、多くのファンがエメリッヒ監督はじめキャストを一目見ようと詰めかけました。
イベントは18時40分に開始。
「2012」は北米で11月13日(金)から15日(日)の週末に公開され、6500万ドル(約58億5000万円)の興行収入で初登場1位を獲得。この数字はディザスター映画として、同じエメリッヒ監督の「デイ・アフター・トゥモロー」(6874万ドル)に次ぐ歴代2位の記録で、全世界成績は2億2500万ドル(約20億円)になっているという情報が紹介され、まず日本人プレゼンターの登場となりました。
遠くから傘を差して歩いてきたのは…
萩本欽一さんと神田うのさんですね。
さらに、江原啓之さんと上野由岐子さんも登場。
まず、「2012年に世界に終末が訪れたら…」という投票企画の結果がプレゼンターから発表されました。
「残したい映画」を発表したのは萩本さん。結果は1位が「タイタニック」、2位が「おくりびと」、3位が「ショーシャンクの空へ」。その他、「ローマの休日」「E.T.」「ニューシネマパラダイス」などに票が入ったそうで、感動系の映画を残したいと考える人が多かったようです。
神田うのさんからは「残したい本」が発表されました。1位は「ハリー・ポッター」、2位は「聖書」、3位は「ノルウェイの森」で、その他「星の王子さま」「こころ」「ドラえもん」が入りました。
ちなみに、この日もかなり素敵なドレスを着ていましたが、寒かったため上着を羽織ったままだったのが残念。
続いて、江原さんから「残したい音楽」の発表。1位は「マイケル・ジャクソンの曲」、2位は「ビートルズの曲」、3位は「カーペンターズの曲」で、その他「世界にひとつだけの花」「モーツァルト」「サザンオールスターズ」という回答があったそうです。さすが世界で7億5000枚を売り上げたキング・オブ・ポップ。
最後に、上野さんから「最後のその時に一緒にいたい人は?」の発表。1位は「恋人、好きな人」、2位は「家族(夫、妻)」、3位は「家族(親)」だったそうです。家族よりも恋人が上だったというのは、回答者層が若かったからなのでしょうか。
ステージ上にタイムカプセルが登場。このカプセル内に「2012年12月21日を迎えた大切な人へのメッセージ」を入れるという趣向です。
神田うのさんはダーリン(夫)へのメッセージで、「結婚して5年がたちましたね。お互い今の方が昔よりもっと理解しているかな。もっともっと大好きでいるよね。夫婦としてずいぶん成長しましたね。どうぞこれからもよろしくね」というもの。
江原さんは、自分を育んでくれた地球、すべての人々、そして愛する家族へのメッセージ。「この地球に抱かれて、多くの人に育んでいただき、そして愛する家族と出会えて、わたしは幸せです。日ごろ口には出せずにいましたが、大切な言葉を皆さんに言い忘れています。それは『ありがとう、すべてにありがとう』」。
上野さんは両親へ、「おとうさん、おかあさん、わたしを産んでくれてありがとう。そしてわたしをソフトボールという競技に出会わせてくれたたくさんの方々に感謝です」というものでした。
萩本さんはこのあと来日キャスト・スタッフたちと一緒に入れるため、発表は後になりました。
ということで、ここで日本人プレゼンターは一度退場。すると、六本木けやき坂の方から黒塗りの車が会場へやってきました……。
中から現れたのは主人公ジャクソン・カーティス役を演じたジョン・キューザック。
ファンのサインを求める声に応じたり、一緒に写真撮影したり。
背が高いのでかろうじてどこにいるかわかります。画面右側寄り、集音マイクの下あたりに頭だけ見えていますね。
続いて、元妻ケイト役のアマンダ・ピート。こちらは人波の向こうに隠れて見えず、スクリーンで姿を確認。
さらにローランド・エメリッヒ監督、子ども役のリアム・ジェームス、モーガン・リリー、プロデューサーのハロルド・クローサーらも登場。エメリッヒ監督はかなり長い間サインに応じていて、「ローランド!」と呼ぶ声が飛んでいました。
登壇して「本日は雨の中おいでくださって本当にありがとう。皆さんの支えがあってのことなので、心より感謝申し上げます」と挨拶するエメリッヒ監督。
「映画づくりには親友、自分を助けてくれる人が必要です。この人は僕にとって特別な人です。というのは、彼は僕の共同脚本である上にコンポーザーであり親友なのです」とエメリッヒ監督がハロルドを紹介。これにハロルドは「ありがとう、今の紹介はとても心に響いたよ」と返しました。
続いて、アマンダが登壇。
初来日だったそうで、「日本へ来られてとても嬉しく思っています。皆さん寒い中を来ていただいて本当にありがとうございます。皆さんのこと、とっても愛しています。皆さんが映画を愛してくれることを願っています」と挨拶。
リアムは「皆さん、こんにちは。日本へ来ることができて嬉しいです。本当に来られたことはラッキーだと思っています。たぶん、監督がいなければ僕はここに来ることができなかったでしょう」とちょっと照れ気味にコメント。
モーガンは早口に「みんなと一緒に日本に来られたことを本当にうれしく思っています。皆さん映画を見て是非楽しんでください!」と挨拶。観客から「カワイイ!」と感想が漏れていました。
最後に登壇したのはジョン。
「東京の皆さんこんにちは。リアムとモーガンの後に出てくるのは、とてもプレッシャーですね(二人は声援が大きかった)。けれども、皆さんのもとに来られたこと、そしてみんなの熱い想いと共に来られたことを嬉しく思っております。東京は最後のイベントになりますが、こういういい形で来日できたことを嬉しく思います。皆さん、ぜひ映画を楽しんでください。自分たちが心血注いで作った映画ですので、応援していただきたいです」と挨拶を締めくくりました。
一家+監督+プロデューサー勢揃い。
もちろん、彼らもタイムカプセルにメッセージを入れます。
そこへスッと欽ちゃんが登場。
いったいどんなメッセージを入れるのかと思いきや、「かあちゃん!ちょっと考えてよ!お弁当のおかず、毎日毎日梅干しばっかりじゃないか」「でも、梅干しの位置は変えているけどねぇ……」というお気に入りのギャグを入れることにしたそうです。
来日キャストにギャグが受けてご満悦。
エメリッヒ監督は甥のフェイバーに向けて「僕は2012年の12月にはスキーをしているよ。2012年の冬もフェイバーと一緒にスキーしたいね」というメッセージを入れたほか、ハロルドは二人の子どもへ「僕がどこへいようと、どういうことをしていようと、僕の愛は君たちのところにいるよ。お父さんより」、アマンダはオバマ大統領へ「この4年間ありがとうございました。もう少し長く居て下さい、私たちはあなたを必要としています」、リアムは家族へ「みんなは僕にとってすばらしい家族です。僕の人生を有意義なものにしてくれました。みんなを本当に愛しています。宇宙に行っても帰ってこられるくらい愛しています」、モーガンも家族へ「わたしの家族はすごいわ。なぜなら、いつもわたしのことを本当に気にかけてくれるから。みんな私の夢を応援してくれる。本当に一緒に楽しんで、応援に応えたいと思います。家族の愛情がわたしの人生をより豊かにしてくれる。とにかく家族無しでは生きていけません。こんなに恵まれた家族に出会えて本当にラッキーです。こんなところかな……」というメッセージを入れました。ジョンのものは「かあさん、やったよ!」というもので、これは映画を観ればわかるメッセージなのだそうです。
そんなこんなで、あっという間にイベントは終了の時間になり、来日キャストは降壇。
最後に萩本さんが残って映画についてのコメントをすることになりましたが、お客さんたちは今からジャパンプレミアを観るところなので内容については言えないとして、「それにしても、みんなこんな寒いのによく頑張ったね」と締めくくりました。
欽ちゃんも降壇し、イベントは幕を閉じました。
映画「2012」はソニー・ピクチャーズエンタテインメントの配給で11月21日(土)から丸の内ルーブルほか全国ロードショー。11月20日(金)には前夜祭が決定しています。ディザスター映画といえばこの人というローランド・エメリッヒ監督の最新作、年末に向けて注目作が目白押しの先陣を切る格好なので、「俺はユニバーサル・ソルジャーの時からエメリッヒが好きだ」という筋金入りのファンから最近ちょっと映画館から足が遠のいている人まで、ぜひ劇場に足を運んで下さい。
・関連記事
「2012」最新HD予告編公開開始、すごい大破壊と大滅亡が細かいところまで異様なほど作り込まれているのがよくわかる - GIGAZINE
世界が2012年に終わる黙示録的予言を描いたSF超大作「2012」の本編映像5分間バージョン公開中 - GIGAZINE
超大作映画「アバター」の未公開シーン満載の最新予告編ムービー登場、ストーリーもある程度判明 - GIGAZINE
3D立体映画の大本命「アバター」の立体映像っぷりがどのような感じなのか、15分の特別試写レポート&体験してみた感想とかいろいろ - GIGAZINE
何気ない映像だが一体どうやって撮影したのか思わずうなってしまうような映画の名シーントップ50 - GIGAZINE
「デイ・アフター・トゥモロー」の一場面のような巨大船いろいろ - GIGAZINE
・関連コンテンツ