需要の低迷を受けて、microSDカードの販売価格が下落へ
携帯電話の外部メモリなどとして普及した感のある「microSDカード」の販売価格が、需要の低迷を受けて下落していることが明らかになりました。
この販売価格の下落速度は、価格を維持しようとするメーカー側の対応速度を上回るもの。すでにmicroSDカードは必要とする人の手には行き渡ってしまったのでしょうか。
詳細は以下から。
Prices for microSD cards down as demand falls
この記事によると、現在microSDカードの需要が低迷しており、販売価格が15~20%下落していることを台湾の市場関係者が明かしたそうです。
価格の下落を受けて、大手半導体メーカーのSamsung電子がmicroSDカードの供給を引き下げることで対応していますが、依然として需要は低いままで、価格の下落を避けられない状況であるとのこと。microSDカードの需要の低迷した背景が気になるところですが、フラッシュメモリの製造コストの下落や大容量化が進み、7GBの内蔵メモリを備えた携帯電話「biblio」など、従来よりも大容量のメモリが内蔵された携帯電話が登場したことなども影響しているのでしょうか。
なお、microSDカードの価格は1日で4.51%~4.86%変動しており、11月11日時点でのmicroSDカードの販売価格は1GBモデルが4.44ドル(約400円)、2GBモデルが4.86ドル(約440円)となっています。
ちなみに日本でも10月の中旬から2GBモデルのmicroSDカードの最安値が449円にまで値下がりしていますが、これ以上値下がりする可能性はあるのでしょうか。
今年7月に6490円に値下がりして以来、約4ヶ月が経過した11月13日16:00現在の最安値も6480円のままで値動きしていない32GBのSDHCメモリカードなど、大容量モデルを含めてメモリカードの販売価格の下げ止まりが続いているだけに、今後の価格動向が気になるところです。
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