スマートフォンが安価に？大手メーカーが低コストで製造できるスマートフォンを開発か

「WILLCOM 03」や「Touch Diamond」といったWindows Mobile端末や、iPhone 3GS、Googleの携帯電話向けOS「Android」を採用した「HT-03A」など、日本でもスマートフォンがようやく普及を始めていますが、端末の販売価格の高さが普及のネックとなっている感が否めません。

そして今回、大手スマートフォンメーカーが低コストで製造できるスマートフォンの開発に乗り出す可能性があることが明らかになりました。製造コストが下がることで端末の販売価格も下がるのであれば、ユーザーにとって朗報かもしれません。

詳細は以下から。
HTC may cooperate with MediaTek to target low-cost smartphone market, say sources

この記事によると、世界初のAndroidスマートフォン「G1」や、「Touch Pro」「Touch Diamond」といったスマートフォンで知られる大手台湾メーカーのHTC（High Tech Computer）が、低コストで製造できるスマートフォン市場へ参入するにあたって、同じ台湾メーカーで通信関連の部品を手がけるMediaTekと提携すると目されているそうです。

HTCは在庫を消化するために2009年第3四半期にスマートフォンの出荷調整を行った上で、スマートフォンの製造コストを最小限に抑えると予測されており、Richtek TechnologyやNovatek Microelectronics、Ralink TechnologyといったICチップメーカーが将来的に協力するであろうとされています。

なお、HTCは2009年第3四半期のスマートフォンの出荷目標を5～10％下げると目されていますが、在庫を消化しきるためには第4四半期までかかるのではないかと推測されています。

つまり現行の高コストで製造したスマートフォンの在庫を消化しきった後に、低コストで製造したスマートフォンを投入しようということのようですが、製造コストを抑えたことで、端末価格は下がるようになるのでしょうか。日本にも数多くのスマートフォンを供給しているHTCであるだけに気になるところです。