クリエイティブが従来の音楽プレーヤーを超越した「Zii」を発表、最大64GBの記録容量やHD動画再生機能、Android対応も
今月初頭にPC向けのサウンドカード「Sound Blaster」シリーズやプロ向けDTM製品を手がけるクリエイティブがタッチスクリーンを使った高機能な音楽プレーヤー「Zii」を発売する予定であることをお伝えしましたが、ついに正式発表が行われました。
高音質と高機能を兼ね備えた携帯オーディオプレーヤー「CREATIVE ZEN X-Fi」に用いられている高音質化技術「X-Fi」を採用しているほか、GPSやデュアルカメラ、無線LAN、Bluetoothなどを搭載しており、記録容量は64GBでハイビジョン動画の再生にも対応するなど、従来の音楽プレーヤーを超越したモデルとなっています。
また、Googleの携帯電話向けOS「Android」にも対応しており、デモムービーが公開されています。
詳細は以下から。
Zii.com
クリエイティブの完全子会社であるZiiLABSの公式ページによると、同社が開発した3次元グラフィックスの表示や最大1080pまでのH.264、MPEG 1/2/4、WMVやVC-1形式のフルハイビジョン動画の再生をサポートするメディアプロセッサ「ZMS-05」を搭載した音楽プレーヤー「Zii」が発売されるそうです。
「Zii」は最大10ヵ所のマルチタッチに対応したハーフVGA(320×480)の3.5インチ液晶や、VGAサイズの撮影に対応した自分撮りも可能なインカメラとHDサイズの動画および静止画撮影に対応した背面カメラ、3軸の加速度センサー、マイクとスピーカー、IEEE802.11 b/g対応の無線LAN、GPS、Bluetooth 2.1+EDRを搭載。さらにSDHCメモリカードスロットを搭載することで最大32GBの内蔵メモリと合わせて最大64GBの記録容量を実現しています。
これが「Zii」です。大きさは115×62×12mmで重さは108gで、リチウムイオンバッテリーの容量は1200mAh
「Zii」に用いられているメディアプロセッサ「ZMS-05」
各部の説明
さらにクリエイティブの高音質化技術「X-Fi」を採用することで音楽を高音質で楽しむことや、ハイビジョンテレビにHDサイズの動画を出力することも可能なほか、カメラで撮影した文字を読み上げる機能にも対応。
なお、OSはZiiLABSが開発した直観的なジェスチャー操作やOpera 9.7ブラウザ、Adobe Flash Lite 3.1をサポートしたLinux 2.6ベースの「Plaszma OS」またはGoogleの携帯電話向けOS「Android」の2種類に対応しています。
「Zii」のセット一式。どうやらプレーヤー本体は「Zii EGG」という名称であるようです。
実機デモの様子
YouTube - ZiiLABS Android on Plaszma Demo
Androidを利用したデモムービー
YouTube - ZiiLABS HD Android Demonstration
ちなみに気になる価格ですが、内蔵メモリを省略したバルクモデルの価格が199ドル(約1万8800円)とされています。
「Zii」のプレスリリースは以下から。
ZiiLABS - Pioneering Digital Media Processing
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