死海や万里の長城など世界のいろいろなところで行われる特徴的なマラソンレース
オリンピックの花形競技の一つ・マラソン。2時間超にわたって走り続ける中で、どういったペースで走り抜くか、どこでスパートをかけるのかといった駆け引きが見所です。しかし、広い世界にはとても過酷なコースや荒々しい環境を走らされるようなマラソンがあるようです。ひょっとすると、これらのレースで優勝するのはオリンピックに出るよりも大変なのかもしれません。
詳細は以下から。
Extreme Marathons Around The World at WomansDay.com - Crazy Marathons
◆万里の長城マラソン(中国)
世界遺産・万里の長城を舞台にしたマラソン。コースの長さは5km、10km、ハーフマラソンとそれほど長くはありませんが、全部で5164段もある階段の上り下りが選手の体力を奪います。
◆キリマンジャロマラソン(タンザニア)
by rsteinfeld
毎年6月にアフリカ大陸の最高峰・キリマンジャロで行われるマラソン。10.5kmの周回コースを4周するレースで、多くのアマチュア選手が参加し、毎年ノンプロが優勝しています。
◆氷冠マラソン(グリーンランド)
グリーンランドのツンドラ上を走るマラソン。道はでこぼこで厚い万年雪に覆われており、ときどき降雪もある過酷なコースですが、地球上でもっとも人口の少ない地方ということもあり景観は抜群です。
◆エベレストマラソン(ネパール)
最も高い位置を走るマラソンとしてギネス記録になっているエベレストマラソンは1987年に始まりました。スタート地点は標高1万7000フィート(約5000m)で、コースはほとんど下り坂になっています。
◆サファリコムマラソン(ケニア)
2000年にスタートしたこのマラソンは特に厳しいマラソンとして知られています。コースは全体的に荒いダート(未舗装道路)で、標高は平均5500フィート(1676m)。運が良ければアフリカに住む野生動物を見ることができるようです。
◆INGニューヨークシティマラソン(アメリカ)
毎年10万人もの参加申込がある世界最大級の市民マラソンなのですが、エントリー枠に限りがあるため参加するのが一番大変だと言われています。ニューヨークの5つの行政区を走り抜けるコースになっており、参加した人にとって沿道の歓声は忘れられないものになるそうです。
◆ロックンロールマラソン(アメリカ)
by San Diego Shooter Creative Commons
アメリカのサンディエゴで行われているロックンロールマラソン。コースは湾にそった普通のフルマラソンですが、沿道では26のステージと40のチアリーダーチームがレースを盛り上げてくれます。
◆メドックマラソン(フランス)
ボルドーワインの産地として有名なメドックで行われるマラソン。ランナーたちは仮装して走り、給水所では水だけではなくワインも振る舞われる。
◆死海ウルトラマラソン(ヨルダン)
ヨルダンの首都アンマン(海抜900m)から死海(海抜マイナス400m)へ向けて、ほぼ下り坂コースで行われるマラソン。ほとんど日陰がないため、ランナーは皮膚を保護するために日焼け止めを塗って挑むそうです。
◆アテネマラソン(ギリシャ)
マラトンに上陸したペルシャ軍をアテネ軍が撃退したということを、伝令がアテネまで走って伝えたのが「マラソン」という単語の語源になったと言われていますが、この故事を踏まえて行われるのがアテネマラソン。
なお、日本でも距離21km、標高差3000mを駆け上がっていく富士登山競走というレースがあります。早い人はなんと2時間台でゴールしてしまうそうです。
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