取材

ワンセグだけじゃなくフルセグもOKな小型デジタルテレビ「SK430」は録画もできるニクいヤツ in CeBIT 2009


主にヨーロッパ向けの展示会ということもあり、CeBITでは、日本ではなかなかお目にかかれないようなデジタルガジェットが見つかることがあり、特に香港や台湾、韓国といったアジア圏の出展社の多さには目を見張るものがあります。

そして、台湾のメーカーが集まったエリアで見つけたのがこの「SK430」という小型テレビ。この製品、モニタのサイズは4.3インチと小型であるものの、地デジが受信できるうえに録画もできるというスグレモノです。

詳細は以下から。
これがSK430の初期画面。DV3-Hが日本で言うワンセグ。DVS-Tが通常の地上デジタル波です。Movieが動画データの再生および録画のアイコンで、動画の再生はAVI、WMV、MP4、MPEG-1およびMPEG-2に対応しています。そのほか、MP3やOgg、ACCなどの音声ファイル、JPEGやBMPといった静止画も表示可能。


本体の右側に、SDカードとmicroSDカードのスロットを実装。加えて2Gバイトのフラッシュメモリを内蔵しています。


赤く表示されているアイコンが録画中の印。タッチパネルなので簡単に操作できます。


録画を終了して保存先のMovieフォルダを開いてみると、キチンとファイルが保存されているのがわかります。


Movieファイルをタッチして開くとムービーの再生が開始。モニタが小さいこともありますが、クリアに再生されています。手のひらサイズでフルセグの地デジが録画できるところにお得感を感じました。


このSK430を作っているASUKAという台湾の会社はもともと、主に地デジなどの基盤モジュールの設計から製造までを行っていた企業なのですが、ここ数年はこういったガジェットそのものの製造も始め、電機メーカーなどにOEM供給をしているとのこと。


今のところ、日本向けにSK430を出荷する予定はないようですが、製造する技術はあるそうです。いいパートナー企業が見つかって、日本の市場に進出してほしいものです。

とは言っても、日本ではB-CASカードを搭載しないとダメなので、やはりユーザーの利便性を損なう仕組みは一掃しなければ、いかんともしがたいのが実情です。


逆に言えば、B-CASなどの利権によって、海外からのこういう便利なハードウェア関連すべてが国内向けになかなか入ってこない状態になっており、国内の電機メーカーなどを保護しているという側面もあるのかもしれませんが、今後はそれによって正当な競争が起きずに、価格がなかなか思っているよりも下がらないといったことにつながっていくのかも……。

(取材・文:渡邊浩行、編集:GIGAZINE編集部)

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in 取材,   ハードウェア, Posted by darkhorse

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