インタビュー

新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実~ロングインタビュー後編~


前回のロングインタビュー前編ではかなり多くの事柄を語ってもらいましたが、さらにこの後編ではつっこんだところまでをインタビューしています。序盤では少しいつもよりも落ち着いた雰囲気で応じてもらいましたが、途中からはかなりリラックスしていただき、通常のマスメディアがよくやりがちな「最初から結論ありき」のインタビューとはまったく違う内容に仕上がりました。ホリエモンとは一体何だったのか、私たちがテレビや新聞などを通して見ていたモノこそ「虚像」だったのではないのか。その真実をあなたの目で見極めてください。

~もくじ~
■マスコミが積極的に指摘できない、日本の裁判員制度や刑事裁判の問題点について
■テレビよりもネットの方が面白いから、テレビは衰退する
■広告主が離れていくテレビの未来、そしてネットビジネスで儲けるには?
■ホリエモンのニュースチェック方法
■ブログを再開した理由、ブログサービスに求めるもの
■ホリエモンが今使っているパソコン・メールソフト・ブラウザなどなど
■ホリエモンの思い出のゲームと、マンガの選び方
■最後に読者へ向けて「俺はこんないいやつだーっ!」というのを語ってもらえますか?

本当の「ホリエモン」の姿が明らかになるロングインタビュー後編は以下から。
■マスコミが積極的に指摘できない、日本の裁判員制度や刑事裁判の問題点について


GIGAZINE(以下、Gと省略):ブログにも書いていたのでわざわざこんなことを訊くのも、野暮といえば野暮なんですけど、日本では裁判員制度がもう始まっていますが、どう思われますか?今の現状として。

ホリエモン(以下、Hと省略):どう思っているかというのは?


G:全体的に、うまくいく、うまくいかないだろう、というところも含めてです。

H:まあ、うまくいくもいかないも、始まっちゃったものはなー、なかなかやめらんないでしょうね。

G:やっぱりあれはもう止まらないものだと思いますか。

H:むしろその裁判員制度を導入すべき部分っていうのは……実は日本の裁判員制度ってすごい中途半端なんですよ。

G:中途半端というと?

H:要は、重大事件にしか適用されないんですよね。殺人とか、銃刀法違反とか凶悪事件みたいなものにしか適用されないから、それはそれで意義はあることなんだと思うのですけど、経済事件とかそういうのも実は重要なんですよ。けれども、そういう視点が入ってこないっていうのは、すごく残念なことですよね。国民はバカだからわかんない、っていうふうに思われているんだと思いますよ。バカにすんなー、って言うべきだと思いますね。ふざけんな、って。何で言わねーのかな、みたいな。

G:確かにそれはありますね。

H:だってアメリカの陪審員制は全部、刑事事件で被告が無罪を主張したら選べることになってますからね、被告が。陪審員制か、裁判官の裁判、どっちを選ぶかってのは被告が選べるようになっていますし、陪審員のセレクトにも参加できます。だから非常にフェアな仕組みだと思いません?

G:あと個人的に思ったのは、取り調べの方法ってなんか、明らかに日本はおかしいじゃないですか。まず取り調べを警察が録音する義務がないから被告が何を本当は言ったのかわからない。警察が勝手に作文しても誰もわからない。任意だと弁護士も立ち会わせることがないから、誰もちゃんと取り調べを正しく行ったかどうかが証明できない。任意で取り調べを行い、逆らえば逮捕するぞとか言って脅迫するのはダメなのに、身内同士でかばうから警察は罪に問われない。特に刑事事件なんかはそのあたりがぐちゃぐちゃなので、そのあたりの法律も一緒に整備してから裁判員制度を実行するのかなと思ったら、全然そのあたりは整備せずに、要するにまあ刑事が一人で好き勝手に作文できるような環境のまま進んでいるじゃないですか、現状としては。

H:まあ、その通りですよ。それもすごい問題だし……。

G:あのあたりのことについて、なぜ誰も「問題だ!」と指摘しないのでしょうか?

H:でもね、一番問題だと思うのは、やっぱり、それはあの拘留制度にあると思うのですよ。

G:拘留制度と言うと?

H:拘留制度っていうのは、まあ日本の場合は捜査機関っていうのが決められてて、強制捜査権を持つ団体ってのが何団体かあるんですよ。一番有名なのが警察、そして検察、公正取引委員会、証券等常時監視委員会あとは厚生局とか入国管理局とか、あと何個かあるんですよ、防衛省の警備局とかね。つまり、独自の捜査権限を持って強制捜査できる団体があるんですよ。そこが捜査をして、逮捕なりをするわけですよ。

G:なるほど。

H:で、逮捕状を請求して逮捕状を示して、令状逮捕するんですけど、そうすると被疑者を身柄拘束できるわけです。牢屋に閉じこめることができるわけですね。その取り調べができる期限が、48時間とかって決められてるんですよ。身柄拘束から勾留に切り替えるには、裁判所の許可を貰わなきゃいけないんです、裁判所から。だから48時間以内に被疑者は全員、裁判所へ護送されるんですよ。そこで勾留の手続きをとらされるんですね。一応そのときに質問されるんですよ。質問されて一応、その、裁判官が判決を出すわけです。で、もう99.9%勾留が決まるんですけど、そこからまた10日間勾留されて、さらに10日間延長できるから、最大で48時間+10日間+10日間延長で合計「22日間」勾留できるんですよ。政治犯の場合更に5日間延長できるんですけど、まぁ通常は22日間の勾留ができる、と。その後、送検されて起訴されるけど、起訴されると、更に起訴後勾留(2ヶ月間)ってのが認められてるんですよ。起訴後勾留も自動的に1ヶ月毎に自動延長されます。

G:なんか、全然出られませんね。こうなってくると。(詳細は「勾留期間」を参照のこと)

H:そうです。で、起訴後勾留も自動的に行われるんですよね、裁判所には行かないんですよ。それから保釈請求をするんですけど、それは刑事訴訟法89条の第4号ってのが、実は一番ひっかかってきて。その89条ってのは保釈の条件を決めた条文なんですけど、あの、要件がいっぱいあるんですよ。保釈をしない条件みたいなのがあって、懲役三年以上がもう確定してるような、確定っていうか、殺人罪とかね、そういう懲役三年以上な場合はもう保釈できないとか。そういう凶悪犯系は三つぐらい要件があるんですよ。でも一番問題なのはその第4号ってとこで、「罪証隠滅及び逃亡のおそれがある」ものっていう。

G:ああ、よく聞きますよね、それ。

H:そう。証拠隠滅をしたりとか、口裏合わせをしたりだとか、逃げたりするような人の疑いがあるときは、勾留を延長できる、と。保釈請求されても拒否できる、却下される、と。それも一応裁判所に行くわけですよ。東京だと東京地裁の刑事第14部ってのがあって、その第14部で審議されるわけです(なぜか東京地方裁判所のページではこの第14部については記載されておらず、公開されていない)。保釈請求とか専門のとこなんですよ。勾留の手続きも全部そこでやるんです。要はずーっと勾留関係の手続きをやってる専門の部署になっていて、そこが判断するのですよ。で、それで異議申し立てをすると、さらに準抗告とかそういう手続きがとれて、そのあとの特別抗告っていう、要は普通の三審制と同じような、一応そういう仕組みが決められてるんですよ。だけども、基本は、もう裁判官の主観で、バンバンバンってハンコ押されて終わり。

G:それだと制度が機能してないような感じですよね。

H:もう被告人ってのは基本的に悪人で、嘘をつくどうしようもない人たちだから、保釈はできない、っていうのが前提にあるわけです。だけど、例えば僕の場合は逃げも隠れもできないじゃないですか、どう考えたって。

G:ええ。ですよね。どう考えても無理ですよね。有名人だからマスコミがぴったりはりついていましたし、顔もよく知られていますから。

H:それをわざわざ閉じこめておく意味はないわけじゃないですか。証拠隠滅及び逃亡のおそれは無いわけですよ、実際は。保釈すればいいんですよ。

G:不思議ですね。不思議といえば、被疑者であって、殺人の現行犯のようなもうほぼ罪が確定しているわけでもないのに、なぜマスコミは突然手のひらを返して、悪人のように報道しているのか、というのもあったのですけれどもね。

H:通常のアメリカの裁判などであれば、僕なんかはもう一日か二日で必ず保釈されるような案件なんですよ。

G:ですね。海外とかだったらこんなことでそんなに長期勾留したら逆に問題になります。

H:だからそれはなぜかって言うと、起訴するかしないかに関しても陪審員が参加できるようになっているからですよ、アメリカは。

G:ああ、そうなんですか。

H:そう。陪審員が決めるんですよ。この人は逃げられるか逃げられないかっていうのを。

G:なるほど。

H:だって、僕は普通の人が見たら、「堀江さんは無理ですね」って思うじゃないですか。

G:ええ。思いますね。

※「アメリカの保釈に関してはちょっと誤解があったかも」とのことなので、より詳細な内容は「陪審制 - Wikipedia」などを参考にしてください。

H:たぶん検察官はいろいろ言うと思うけど、でも弁護側も主張ができるわけじゃないですか、そこで。すごい有名だし、どこ行ったってみんなすぐ気づくから、ってね。

G:逃亡もくそもないだろうと。

H:そう、逃亡もくそもないだろう、って思うじゃないですか。

G:誰でも思いますよ。

H:でも検察は「プライベートジェットなどを持っていて、飛行機で逃亡するかもしれない」とか、そういうことを当然言ってくるわけです。

G:映画の見過ぎじゃないですかって話ですよね。日本の制度はそのあたりが全然整備されていない、と。

H:いやそれはもう全然整備されていません。すべて全くの密室で決まってるじゃないですか。

G:誰も見てない所で勝手に決めてますからね。

H:そう。実は、重要なところっていうのはそこにあるんですよ。で、実際その例の事件の裁判の部分も、経済事件だから裁判員は参加できないわけですよね、今後も。そうするとやっぱり密室で決まっちゃうわけじゃないですか、事実上。

G:確かに。

H:職業裁判官が判決を出すことになるわけですから。職業裁判官で一番の問題点というのは、やっぱりずっと彼らは極悪人を見てきているからバイアスがかかっちゃうんですよ。

G:ああ、警察の人がずっと悪い人ばかり見てるから人をすぐ疑う、みたいなもんですよね。

H:裁判官も、刑事は刑事専門の裁判官がやるんですよ、ずーっと。キャリアがずっと刑事事件ばっかりになっちゃう、ほとんど。例外ももちろんありますけど、ほとんどは刑事部の中で出世をしていくんですよ。まあ世界で最も保守的な裁判所は東京高等裁判所って言われてるんですけど。

G:そうなんですか。

H:高裁の裁判官のキャリアのなかで、裁判長ってのは、実は事実上最後のキャリアなんです。スゴロクで言えば「あがり」のポストなんですよ。官僚で言えば事務次官みたいなもんです。

G:かなり頂点ですね。

H:頂点なんですよ、そこが。そこから最高裁の判事になれる人ってのは、もう本当に特別なんですよ。最高裁の判事っていうのは刑事裁判官からは一人か二人しか選ばれないので。

G:少ないですね。

H:あの15人のうちの1人か2人なんですよ、刑事裁判官のキャリアでそこまで行ける人。だからそれはもう名誉職みたいなもんなんですよ。特別な名誉職なんで、普通の人はもうキャリアとして高裁の裁判長で終わりなんです。だからまあ、スーパー保守なんですよ、大抵の場合は。

G:でしょうね。どう考えても。

H:スーパー保守か、めちゃくちゃ変わり者かどっちかなんですよ。

G:まあ普通の組織で考えますとそうなりますね。

H:ほとんどがスーパー保守で、たまにすごい変わった、正義感の非常に強い人がいる、っていう図式です。

G:まあでもほとんど保守的な人でないとそんなとこまで出世できませんよね、ああいう組織の中では。

H:そう。で、刑事裁判をずっと何十年もやってきて、検察官とべったりで、99.9%有罪判決を書いてるわけです。有罪判決しか書けないんですよ、逆に言うと。無罪を書くことっていうのは非常に特別なことで、非常に勇気のあることなんです。しかも判検交流っていうのをやってますからね。

G:判検交流というと?

H:判事の「判」と検事の「検」なんですけれども、検察官がたまに裁判官になるんですよ。そんなことあんの?って思うでしょ、あるんですよ。普通に。

G:めちゃくちゃじゃないですか。

H:めちゃくちゃでしょ?

G:それはめちゃくちゃ過ぎませんか

H:いや、でもそういうもんですよ、そうなってんですよ。要は、裁判官の気持ちになって研修をしなきゃいけない、みたいな建前で。癒着してるんですよ。

G:ああ、なんかみんなグルというわけですね。

H:検事出身の裁判官なんてね、もうそりゃ検察寄りの判決書きますよね。

G:当たり前ですよね、どう考えても。

H:普通に当たり前じゃないですか。でもそういう制度も残ってるし、でも誰もそんなことの問題提起をしないでしょ?

G:まあ普通のマスコミはしませんねー、そういうの。私もそんなものは初めて聞いたので。

H:判検交流なんて知ってる人はほとんどいないでしょうね。

G:聞いただけでも大問題だと思うのですけど、普通に考えて。

H:おかしいでしょ?

G:世界的にもそんな制度ないんじゃないですか?

H:いや、意外とあるんじゃないかな、わかんないからね、国民はね、そんなの。

G:伝える人がいないから?

H:そうそう。

G:マスコミは何をしているのでしょう?

H:いやもうマスコミは、当然検事とはべったりですよ。

G:ああ、記者クラブとかありますもんね。

H:記者クラブでべったりですよ。だって検事と仲悪くなったら情報くれないですから。

G:なんかよく聞きますね、そういうの。

H:だからたまにはフジテレビみたいに「HERO」とか作って媚びを売ったりとか。まあでもそれが処世術ってものですよね。

■テレビよりもネットの方が面白いから、テレビは衰退する


G:今の話とちょっと関連があるんですけれども、マスコミって俗に言われてる新聞・テレビ・雑誌、まあ旧メディアといえば旧メディアですけれども、あのあたりが最近、ネットに押され気味というか押されまくってるというか。中にはネットで散々叩かれてしまった新聞社などもあるのですが、ああいう流れというのは、堀江さんが現役だった頃は誰もまだここまで来るというのは想像できなかったと思うのですけれども、それでも堀江さん自身は今みたいにマスコミがネットに圧倒されるだろうというのは「ある」と思って、ライブドアに報道部門を作っていったり、記者クラブに介入するとかっていうのを実行していったわけですか?

H:具体的にGIGAZINEみたいなものができると思ってた訳ではないけれども、そういう流れは当然あると思ったし、そもそもでっかいテレビの話、要はテレビとかメディアの話になるんですけども、今現在広告出稿ナンバーワンのメディアはテレビじゃないですか。だけどそのテレビを見てる層っていうのは、所得も低いし、まあ失礼な言い方をするとね、平均所得は明らかに低いわけですよ。要は、テレビを見るしか娯楽がない、とかね。お金がないからテレビ見るしかない、とか。

G:タダで見られますからね。

H:うん。ただで見れるから。やっぱり。で、時間もあるし、って人しか見てないわけですよ。ずっとテレビを見てる人ってのは。全員が全員そうなわけじゃないですけど。

G:まあ最近だと「情報弱者」とか言われてしまう場合もありますね。

H:でも実際そうじゃないですか。で、そういう情報弱者な人たちしか、まあ見なくなりつつある、と。で、実はタイムシェアってのが大事だってことが、もう何年も前からわかってきているんです。携帯電話とかゲームとかにタイムシェアを奪われてきてたわけじゃないですか、テレビっていうのは。インターネットとかにも奪われていますね。なぜタイムシェアを奪われたのかっていうと、「つまんないから奪われた」わけで。簡単に言うとね。

G:まあその通りですね。

H:ネットとかやってた方がおもしれーよ、って話じゃないですか、完全に。自分でやってても面白いと思うから、テレビ見る時間なんかどんどんなくなって行きましたよね。自分もそうなったから。こんな面白いのがあるのか!みたいな感じで、ものすごくのめり込んでいくわけじゃないですか、ケータイもパソコンもね。だから、すごいお得感もあるし、技術の進化もすごい激しかったから、無料でサービスを提供するビジネスモデルってのができちゃったわけですよね、インターネットの場合は。さらに追い風として、光ファイバーが、すごく安い値段になっちゃったっていうのもあります。

G:叩き売りみたいになってますからね。

H:あれはなぜ叩き売りになったかって言うと、あの光ファイバーを最初敷設したときっていうのは、要はこれだけの容量しか送れないって思ってたのが、実はすごく送れるということがわかったわけじゃないですか。一本の光ファイバーの中で波長を変えて、要は多重化できるってことがわかって、その技術をどんどんどんどん磨いていったらものすごい容量になっちゃった、みたいな。それによってネット通信の値段っていうのはもう大暴落したわけですよね。光ファイバーについて、最初はNTTが「ファイバーの線は曲げられません」とか言ってましたけどね。

G:言ってましたね。

H:「ばっかじゃねーかお前、なんで曲げられないんだよ、ふにゃふにゃじゃねーか!」みたいなケンカを僕はしたことがありますから。あの六本木のね、すごい創業したころのめっちゃくちゃに汚い雑居ビルで、光ファイバーを通すのに管を3カ所しか曲げられませんからどーのこーの、工事費がこれだけかかって……みたいなことを言うわけです。だから、「ふざけんな馬鹿野郎!」って。

G:3カ所しか曲げられない……?

H:ユーセンのケーブルもその頃はもう光ファイバー化してて、くねくねくねくね曲げてるじゃないですか。何でユーセンが曲げられるのにお前らのケーブルは曲げらんないんだよ、みたいな。逆ギレして、ふざけんな馬鹿野郎と言ったりしてたこともあるぐらい、ひどいものだったのですよ。そういう意識もすごい低いし。馬鹿ばっかみたいな時代ではあったのだけれども、とにかくすごい容量が転送できるようになった、と。で、価格も激安になって、パソコンも安くなって、サーバも安くなって、某テレビ局の会長が雑誌でインタビューうけていましたけど、要はインターネットを支えているインフラにはすごいお金がかかっていて、その費用負担をどうにかしなきゃいけないことを分かるべきだ、とかね、なんとか言ってましたけど、そもそもインターネットのインフラってもう安いんです。そういうテクノロジーが進化したことによって、以前よりもものすごく安くなってる。

G:まあ進化して安くなるの当たり前ですからね。

H:パソコンも高速でどんどんどんどん安くなるし、メモリだってね、ものすごく安い。

G:ええ、すごく安くなりましたからね。

H:すごいことになってる訳ですよ。で、そうなったら無料でほとんどのことができるようになって、無料でやってる業者も儲けられるようになってるわけじゃないですか、今の世の中っていうのは。じゃあ誰かがそのインフラコストを全部負担しているからそうなってるわけでもないじゃないですか。単純にインフラが安いっていうわけですよね。

G:広く薄くみたいなやつですよね。

H:そう。で、さらに無線のテクノロジーもできてきて、どんどん安くなってるわけですよ、インフラが。それを分かってると、すごく面白い。それはなぜかというと、双方向だから面白い。僕は最大のコンテンツというのは「人」だと思ってるんです。人ってのは人一人が無限のユニバースを持っているので、宇宙全体が人の頭の中みたいに考えれば、その無限対無限の組み合わせから、さらに無限になるわけですよね。だから、いくらでもコンテンツってのは生まれてくる、と。

その人と人とが会うことによる化学反応によって、すごいコンテンツが生まれてくるから、インターネットっていうのは双方向で面白くて、テレビなんかより全然面白いんだ、と。テレビってのは放送作家とかの頭の中がただそこにあるだけじゃないですか。だから見てる側とそこで化学反応が起きない。コンテンツのおもしろさが広がらないんですよね。

G:それはありますね。

H:だからものすごい制約を課されたところで、あんな面白いコンテンツを作って、それはそれで立派だと思うけれども、限界がありますね。コスト、費用対効果に見合わないはずなんですよ。人と人とのコンテンツなんて、お互いタダで提供しあって、そこで面白いものが生まれてくるわけだから。しかも生まれてきたモノそれ自体もタダなわけじゃないですか。

G:今まさにネットがまさにそうなってますからね。

H:だから、タダで面白いコンテンツがガンガンガンガン、例えば2ちゃんねるのまとめブログみたいになっている「痛いニュース(ノ∀`)」なんかは正にそうですよね。

G:あと、ニコニコ動画なんかもまさにそんな風になってますね。

H:ま、ニコ動は動画だからあれだけど、別に動画に限る必要はなくて、痛いニュースを見る方がテレビのバラエティ番組のくだらないお笑い芸人の芸を見てるより全然面白いもん。

G:確かに。

H:あと、人のブログ見てた方が全然面白いです。

G:うん、それはありますね。

H:だからそれはまだみんな気づいてないだけで、要はリテラシーの高い人から気付いていくんですけど、面白いものはやっぱり面白いからみんな気付いたらそっちに絶対行くはずだっていう確信がありました。「水は低きに流れる」じゃないですけど、面白いんだから、みんな絶対行くわけですよ。単純に知らないだけなんですよ、情報弱者だから。だから、そういうことがやりたかったんですよね。メディア、要は、テレビと結びついて、テレビからもうインターネットにシフトしちゃえ、と。で、テレビの広告ってのは費用対効果が悪すぎるから、どうしようもねー、と。

そもそも番組制作費が、さっき言ったような理屈でお金がかかりすぎてるし、電波の配信設備も、要は古くさいものだから、ものすごくお金がかかってる、と。広告代理店国内最大手の「電通」もものすごいマージンをとってる、と。どう考えても割高なんです。そして、割高なものからは絶対逃げていくんです。最初はスポットCMから逃げていくと思ったんですよね。テレビ局の大きな収入の柱ってのは、番組提供広告と、スポットCM収入と、あと放送外収入なんですけど、まだ放送外収入って小さいんですよね、全体のパイからしてみれば。映画とかね、キャラクターグッズとか。フジテレビフラワーセンターとか。

そういうのはまだ小さいのですが、放送の中でも番組提供の広告が一番大きいわけです。だから、まずはこのスポットCMからなくなるだろうなー、と思ったんですよ。スポットCMなんかは放送局自身が自分たちも出しているから、効果がないってことがもうわかっているはずなので。

G:確かに放送局が自分の番組のCMを出してますね。

H:いや、スモールポーションで打ってもどうしようもなくて、それこそ放送外収入を得るためにテレビ局が自社広告を流してるぐらい、がんがん流さないと意味がないってことがわかったから。そうすると莫大な費用がかかるわけですよね、やろうとすると。それこそ今で言ったらソフトバンクモバイルぐらいのレベルで流さないと全く意味がないわけですよ。だからそこからまず駄目になっていくだろうな、と。要はそういうCMを出す業者ってのはいなくなってくるだろうな、と。やっぱり経済もこれから人口が増えないから、企業が新しいブランドを定着させるためにお金をつかうってことがなくなるんですよ。わかります?

G:わかりますわかります。

H:だからスポットCMは使われなくなるんですよ、簡単に言うと。

G:まあ使いにくい感じになってきますよね。

H:使いにくいっていうか使う必要がないじゃないですか。使うべき人がいないんですよね。まあソフトバンクモバイルくらいしかやってないというか。イメージ的にいうとそんな感じでしょ?スポットCMって。何かそんな感じしません?

G:まあソフトバンクモバイルぐらいやらないと意味がないっていうのは確かですね。

H:だから、そういう意味ですごく減ってきているわけですよ、スポットCMは。それでテレビ局は軒並みみんな赤字になっちゃったわけじゃないですか。

G:なりましたね、あっという間に。すごいですね、あの勢いは。

H:でもそれは予測してたことで、やっと来たかという感じです。サブプライム問題が来て以降、番組提供広告は減ったはずです。でも来年はたぶん、もっとすごい勢いで、トヨタを筆頭にして、パナソニックなどが広告主としてテレビCMを出す数はたぶん激減すると思うのですよ。彼らは今あるブランドを上手くネットとか双方向のメディアを使って、どちらかというと販促費用の範囲でやってくると思うのですよね。例えばレクサスとかをどうやって広げていくんだ、みたいなことに対してお金を使うようになると思うのですよ。

G:まさにそのあたりの広告がGIGAZINEに来てびっくりしましたね、自動車会社がGIGAZINEに広告を出す時代が来たのか、みたいな感じで。

H:そう。だから、テレビでCMを出すくらいなら、GIGAZINEに出した方がいいわけですよね。意外と、それこそGIGAZINEで自動車の試乗レポートやった方が、全然費用対効果高いと思うのですよ。失礼かもしれないですけど、GIGAZINEだったら、自動車が3台くらい売れたら元とれるんじゃないですか?

G:元とれるどころか、お釣り来ますね(苦笑)

H:しかも、ロングテールも期待できるわけでしょ?GIGAZINEさんだけじゃなくて、ほかのネットのメディアにも広告を出すことができますよね。ほんとに、テレビCM1本出す金があったらどれだけ出せるのか、という話じゃないですか。ネット中を占領できるんじゃないですかね。絶対そっちに向かうわけですよ、お金は。

G:事実、この前はソニーの「VAIO type P」とかはそこらじゅうのサイトでドカーッと一気にやりましたからね。

H:そうそう、ライブドアにすらあれだけ大量の広告が入ってたから、これはすげーっと思ったよ。

G:びっくりしましたね。どこに行ってもあの広告が見られたので、ほんとに度肝を抜かれましたね。ああ、時代が変わってきたんだー、って。

H:あんなの、テレビコマーシャルはやる意味ないからね。VAIO type Pなんて、それこそGIGAZINEみたいなメディアでレビューをがんがん書いてもらった方がイイ。あと個人ブログでどんどん宣伝してもらって、アルファブロガーに配りまくって。そういうことをした方がずっといいですからね。

G:まあそっちの方が正しいですからね、誰がどう考えても。

H:売り方としても正しいです。そういう当たり前のことを、不況だからこそできるようになるわけです。

G:余計なことはできないってやつですよね。

H:余計なことはできないから、知恵を搾って、一番いい方法、つまり「最適化」がどんどん始まるわけですよ。

G:それでいくとテレビCMなんてのは最悪の部類でしょうか?

H:最悪の部類でしょ。ありえないでしょ。番組制作予算でさえ、削減しているのに、また削減するでしょ?ただでさえつまらないものがよりつまらなくなるわけじゃないですか。もともとテレビ番組はコンテンツとしてネットに負けてるのに、制作費はかかり過ぎてて、みたいな感じで、どんどん負のスパイラルに入っていくと思うのですよ。で、そういう負のスパイラルに入ることまでぐらいは予測できてて、たぶんそのターニングポイントはネットの広告費がテレビの広告費を抜くときに、もう、破滅的になるだろう、と。

G:もう一気に加速するだろうっていう感じですか?

H:そう思ってたらサブプライム危機がきて、予想より早くきちゃった、みたいな感じです。

G:予想よりも早く、不況になった、と。

H:不況になったから最適化されてしまって、多分すごい勢いでネットにお金が流れていって、ということになるのかな、たぶん。一気にテレビとネットが逆転する可能性があるって思うぐらい、すごいことになってきてますよ。だから僕としてはあの段階で、ネットにどんどんコンバージョンをして、テレビが持ってる視聴者っていう資産を、早いことネットの資産に変えないとまずいよ、って言ってたつもりだったのですよね。

G:なるほどなるほど。まあそれを手っ取り早くやろうと思ったら、ああいう方法になりますね、確かに。

H:要は、なんかもうわけのわからない人はコンテンツがどうのこうのとかね、融合がどうのこうのとか、動画サイトがどうのこうのとか、もうどうでもいいよそんな話、って話ですよね、僕からしてみれば。

G:ええ。そうなりますね。

H:早いとこネットに連れてかないと大変なことになるよ、っていうことを言いたかったんですよ。

G:非常に今のは面白いし、非常にわかりやすいですね。

H:そういう話なんですよ。今は現状そんな感じです。
■広告主が離れていくテレビの未来、そしてネットビジネスで儲けるには?


G:次の質問なんですけれども、要するにさっき、広告はどんどんテレビからなくなっていくだろうっていう予想があったんですけれども、堀江さんが考える今後の広告の未来像みたいなのは……さっき言ったのがほとんどだと思うのですけど、今後はどのようになると考えていますか?

H:未来像ねー。やっぱり「ロングテール」を上手く使う、って話になるんじゃないですか。すごいですよね、中国の会社とか。あと、スパムブログ作りまくっているのも完全にロングテールですよね。一日10クリックとか、そんなのをいっぱい集めているわけですよ。でもそれはすごいですよね。

G:ロングテールの話でいくと、世界中で見たら中国とか日本は例外なのですけど、大体GoogleがYahoo!に勝ってるじゃないですか。それでも日本はGoogleがまだYahoo!に勝てていないじゃないですか。ライブドアっていうポータルサイトを作った堀江さんから見ると、それはなぜだと思いますか?

H:でも相当浸食してきてると思いますけどね。広告ではけっこう肉迫してるんじゃないですか?Yahoo!はヤフオクが大きいですね。

G:世界最大手のネットオークションサイトである「eBay」を追い出しちゃいましたからね。

H:Yahoo!の利益の大半はヤフオクじゃないですか?だって、日本のネットビジネスで儲かってるのって、オークションが代表的なもので、ネットオークションと言えばヤフオクでしょ?

G:もうほとんど占めちゃってますから。

H:あとオークション以外で儲かっているネットビジネスと言えば、無料ゲーム、モバイルゲーム。モバゲーGREEmixi楽天Amazon。それから、FXみたいなのもありますね。僕はけっこうGoogleの戦略は上手く行ってると思うし、広告では結構肉迫してきてるような気がしますけどね。

G:このまま行ったら、いつかGoogleが勝つだろう、っていう予測ですかね?

H:でもYahoo!ニュースはやっぱり相当見られてますからね。あれはYahoo!の勝ちです。GoogleのGoogleニュース、あれは失敗ですね。Googleニュースは意味がない。各社のニュースを比較しても見る意味がない、と思いません?あれは彼らのなかではあまり上手く行ってないビジネスだと僕は思いますけどね。新聞業界からも反発くらうし、あんまりいいことはないですね。いいアイディアだと思ったんだろうけど、あれは上手くいかなかった、と。さっきの話と続くんですけど、テレビでニュースやる意味ないと思うのですよ。

G:と言うと?

H:別にネットで見ればいいんじゃないですか?

G:まあ、それはありますね。

H:携帯とかネットで。携帯なんかテロップでバーって出てくるんだから、それこそテレビで見る意味って何があんの?って、思いません?さらにそれを各ニュース番組のキャスターみたいなのが、解説なり自分の意見を言っているわけですけど、そんなの各キャスターのブログを作ってそこでやれよ、と思います。たぶん誰も見ないと思うけど(苦笑)

G:確かに。テレビのニュース番組などで出てくるコメンテーターなどの存在意義がよくわからない場合がありますね。専門家でもないのに自分の意見を言うという、時間つぶしみたいなものが。

H:テレビ業界はそういう意味で視聴者を全部ネットに送り込んで、ストレートニュースとかは、全部ネットでやる、と。あとバラエティとかクイズ番組も全部ネットでやれ、と。だって小島よしおが流行ったのも、YouTubeで流行ったようなもんですからね。YouTubeで繰り返しバイラルでつながったのが、小島よしおなんですよ。おそらく僕の分析からすると。だって最初、その、めちゃいけかなんかに出てたのかな、それを僕は初めてYouTubeで見たのですけど、YouTubeが削除をあのころはそんなに一所懸命やってなかったから、それで広まったと僕は思いますよ。まわりの人間はみんなYouTubeで見てましたから。

G:なるほど。

H:そこから火がついた、と思いますよ。実際は。まあそれは置いといて、とにかくそういったバラエティとかそういう類のものは、別に画質も必要ないし、双方向で楽しんだ方が実は面白い。たとえばニコニコ動画みたいなのをやった方がいいんですよね。お笑い番組とか、ああいうのもその方がむしろ面白いですよ。ネットでやれるもんは全部ネットにぶち込んで、テレビは良質なドキュメンタリー、例えばNHKスペシャルみたいなやつとかドラマとかをやればいい。

G:要するにじっくり見る物って感じですか。

H:そうです。あと、予算を集中させて「ハイビジョンできれいな映像で見る」というところにお金をつっこむべきだと僕は思いますけどね。世界遺産とか、ドキュメンタリー番組とか、そういう良質なものを。

G:良質な画像で見た方がいいものを、ということですか?

H:そうそうそう。ドラマとかも大河ドラマ並みに金使えよっていう感じですよ、ほんと。だって金つかったら絶対リターンが得られるのですから。テレビでいくらでも宣伝できるわけじゃないですか。良質ならDVDだって売れるし、二次的・三次的な収入もそうなれば入ってきますから。良質であれば海外へも売ることができるようになるはずです。

G:良いコンテンツ作らないと売れないですからね。で、良いコンテンツを作るにはある程度の金をつっこむ必要はあるだろう、と。

H:そうそう。いまや世界中で売れるから、そういうコンテンツっていうのは。あと、世界共通じゃないですか、面白いものっていうのは。

G:ええ。

H:ああ、あとテレビですべきものはスポーツの生中継ですね。サッカーとか野球とかの生中継もやるべきだと思いますよ。だからそういうものだけに地上波デジタルは特化すべきだ、と。で、それら以外のものは全部ネットに持ってこい、という風に思ってたんですよ。

■ホリエモンのニュースチェック方法


G:堀江さんはブログでも結構、何かニュースをいつも見ているっていう記述が多いんですけれども、どのような感じでニュースをチェックしてるんですか?

H:ニュースを見ているわけじゃなくて、ブログを見ているんです。正しくは、ニュースをとりあげてるブログを見てるんですよ。

G:あー、なるほど。何かRSSリーダーを使ったりとかはしているんですか?

H:livedoor Reader」を使ってますね。あれに登録して、すごい見てますよ。

G:「ブログを読んで」と書いてある場合と「ニュースを見て」と書いてあるのが混在しているケースがあるのはそういう理由だったんですね。

H:そう。だからGIGAZINEとかも当然見てますよ。

G:ありがとうございます。ちなみにニュース自体が堀江さんは好きなのですか?ニュースジャンキーと言ったら変かもしれないのですけど。

H:うん、ニュースジャンキーと言えばニュースジャンキーだと思いますよ。でもみんな結構ニュースジャンキー的なところはあるんじゃないですか。ニュースは面白いですから、コンテンツとしては。

G:ニュースと言えば、新聞というものに対しては今後、どうなると見ていますか?なんだか新聞の未来はかなり危ないみたいな雰囲気ですけれども。

H:うん、新聞の意義はないですよね。この間もそれで議論になったんですよ。あるジャーナリストみたいな感じの人と、ちょっと議論になったんです。僕もあんまりそこで主張しても、めんどくさいなーってことで、あんまりつっこまなかったんですけど、その人は「新聞三紙とって、一覧で見ろ」みたいなことを言うわけです。見出しとかの大きさによってそのニュースの価値がわかる、と。

G:面積でですか?

H:「関係ないんじゃねーの、それは?」と思いますし、それはただの彼の流儀なんだろうな、と。別にそれはそれでいいですけど、僕はちょっと、それはないな~、っていう感じです。ネットのニュースを携帯電話とRSSで見てればいい。だからストレートニュースは携帯で見ることが結構多いんですよね。

G:確かに携帯の画面で十分というケースがありますね。

H:主要なニュース、新聞社のやつも全部のってるじゃないですか。しかも最近は一覧にしてくれるし、ドコモは。

G:やってますねー、確かに。

H:そう。僕があれについていいなと思ったのは、Googleニュースより、ちょっといいんですよ。

G:ちょっとというと、どの辺りでしょう?

H:多分ケータイだから、あの同じニュースがぶわあって比較できるようになってるんだけど、その前の最初の遷移画面は、どれか一つだけをこうやってピックアップして出してくれてるんですよね。つまりあれは違う新聞社だとか通信社がいっぱいカバーしてるニュースを出しているんだと思うのですよね、わかんないですけど。とにかくストレートニュースは携帯で見てますね。で、パソコンの方はどちらかっていうと、ブログを中心に見てる、と。ブログを見るというのは社説を見てるような感じなんですよね。

G:ストレートニュース以上というか、それに付け加えた内容をブログには期待している、と。

H:うん、それぞれのニュースを経済評論家の本職の人とか政治評論家の人とかが、批評してくれてるわけじゃないですか。

G:いろんな人が書いてますから面白いですよね。

H:しかもすごくわかりやすいですよ。もう、それで充分じゃない、っていう……

G:要するにテレビでニュースキャスターや識者が解説するよりもわかりやすいって話ですよね。

H:そうそうそうそう。ニュース番組に出てくる人たちは基本的に何もわかってないから、的はずれな批評しかできない。

G:もしくは当たり障りのないどうでもいいことを話すしかない。

H:そうそうそう。だからそういうのは全然違うので、やっぱり納得いきますよね、ブログは。すごく便利です。

■ブログを再開した理由、ブログサービスに求めるもの


G:しばらく休んでいたブログを昨年8月頃からまた「六本木で働いていた元社長のアメブロ」として始めましたけど、その一番最初の頃に書いてあった内容で、要するに「このブログを開設した、一つの大きな理由はネット上にあふれる、いい加減な情報源に基づく、一方的な私の揶揄記事が間違いであることをアピールするためだ」というのがあったのですけれども、ブログを再開するまでに何か紆余曲折があったのですか?

H:いや、書いたらどうなんだろな、って思って。でも、何かを書きたいっていう欲求はずっとあって。ストレス溜まるから、ストレスを発散したい、どうしようか、って思ってブログを書きました、という感じですかね。

G:なぜかアメブロでやっていますけど、アメブロでやってる理由っていうのは、何かあるのですか?

H:たまたまですよ。

G:たまたま?

H:アメブロ使ってみようかな、みたいな。最近人気だし(笑)

G:実際にアメブロ使ってみてどうですか?使いやすいですか?

H:うん、使いやすいですよ。携帯からは。

G:ブログのエントリーは携帯から更新してるんですか?

H:いや、あの文章はパソコンで入れてますけど、コメントの承認とか、メッセージ読んだりとかは携帯からもけっこうしてますよ。

G:なるほど。

H:だからけっこう便利いいですよね。携帯からの使い勝手はlivedoor Blogとかより全然いいんじゃないですか。自由度があるし、すごい。有料課金コースとかもないし。あと、ちょっと僕はこの間、2ちゃんねるの「ひろゆき」かなんかと話してて思ったのですけど、よく止まる方ですよね、アメブロは。メンテナンスがよくあって、確か一週間に一回ずつ、ほんとに全く見れなくなるメンテナンスがあるんですよね。それがすごいな、っていう話をしてたんですよ。エンジニア的に言うと、ありえないよね、みたいな。まあ、百歩ゆずってブログの更新がメンテナンス中はできないというのはいいですけど、ブログが見られないっていうのはいくらなんでも、なくね?みたいな。

G:確かにそういうメンテナンスありますね。全然見ることができないというのが。

H:コメントが書けないぐらいだったらまだいいけど、見られなくなったら広告もクリックされないじゃないですか。

G:クリックされなくなりますね。要するにサーバがまるごと落ちてるみたいなもんですからね。

H:よくそんなのでユーザーが怒らないよね、みたいな話を、この間ひろゆきとしてて「それは確かにそうだよね」みたいな感じでした。言われてみりゃ確かにそうですよね。でもまぁアメブロは元がサイバー(エージェント)だから、許されるのかなー、と。

G:そういうのもあるのかもしれませんね、あれだけ頻繁にやってると。ああ、また落ちてるのか、またメンテナンス中かあ、と……。

H:で、みんな結構それにならってるところがあって、最近。

G:ほーほー。

H:僕が社内にいたら、それはないよなー、と思います。

G:要するに、コメントは書けない、ブログも書けない、まあそれでも表示ぐらいしとけ、って感じですか?

H:ていうかもう、それもねーよ、って言いますけどね、僕だったら。ふざけんなーって。「止めなきゃ、システムの更新ができないなんて、あるかそんなもん!そんなサービスなんかあるか!」ってたぶん言いますね。

G:システムのやり方によっては止めずにできるはずですからね。

H:何もかも止めるというのはエンジニア魂的にはないよね、って話です。
■ホリエモンが今使っているパソコン・メールソフト・ブラウザなどなど


G:mixiとかああいうソーシャルネットワークサービス(SNS)ってあるじゃないですか。ああいうのは堀江さんから見たらどんな感じですか?

H:SNSはそもそも、Greeもmixiも創業者に誘われて招待状が来て、入って、そのまま放置してたら、ものすごい数のリクエストが来てて、大変でした。面倒になって全部承認して、ライブドアでもSNSやるんで来てください、ってメッセージ送って、辞めました。だからもう、無理ですよね。僕はもうSNSとかできないっすよね。

G:あと話が少しずれるのですけれど、堀江さんってパソコンは何を使っているのですかね?

H:今はVAIOですね。

G:VAIOを選んだ理由というのは?

H:それまで使っていたMacから、WindowsにしたときにVAIOを買ったんですよね。そうすると使い勝手が微妙に変わるじゃないですか。そもそもVAIOにした理由が、もともとMac使ってたころにノートパソコンのタッチパッドが好きだったんですよ。ポインティング・スティック嫌いなんですよ、僕。タッチパッドのパソコンじゃないと嫌だと思ってVAIOにしたんですよ。だから今使ってるVAIOなんかもう十台目くらいじゃないですかね。

G:かなりのヘビーユーザーですね、それだったら。

H:ずーっとVAIOですね。

G:今使ってるVAIOのOSはXPとVistaとどっちなんですか?

H:XPですね。Vistaは入れたけど、もう相当、最悪に使いにくいんで……

G:どのあたりが駄目でした?変な質問ですけれども。

H:そもそも何かめんどくさそう、みたいな。「もう、はぁーっ」みたいな。「ああっ!」みたいな、感じですよね。

G:Vistaで割と大失敗しているので、次のOSとして「Windows 7」というのを作っていますが、それについてはどうですか?

H:「Windows 7」はでもまだマシっぽいですけどねー。あと、VAIO TypePを買おうと思ったんですよ、あれだけ宣伝されていたので。でも二の足を踏んだのは「Vista搭載」って書いてあったからですね。

G:XP搭載だったらもう買ってましたか?

H:一応XPインストールできるみたいですけどね。

G:あと、ブログの文章を打つのに、メールのエディタを使ってるとか何か、そういうことが書いてあったんですけど、今使っているメールソフトは何ですか?

H:Eudoraですよ

G:Eudoraもオープンソースになってフリーになるみたいな流れになっていますが、そういうのを見ていて何か感じるところはありますか?

H:アメリカで既にフリーになってたから、別にそれは普通の流れじゃないですかね。

G:あと、堀江さんってネット見るのに使ってるブラウザ何ですか?

H:今はGoogle Chromeですね。

G:やっぱり速いからですか?

H:いや、なんとなくです。

G:Google Chromeの前は?

H:Lunascapeが作ったライブドア向けのオリジナルブラウザ「TOVIRA」というのをなぜか使っていました。

G:え、何ですか?それは?

H:Lunascapeベースのものですね。まあ、Google Chromeが出たんで、良さそうだな、と思って今はGoogle Chromeを使ってますね。

G:実際、今使ってどんな感じですか?

H:まあまあですね。たまにJavaScriptとかの作り方なんだろうけど、ウィンドウがオープンしなかったりだとか。Google Chromeのバグなのかスクリプトのバグなのかわかんないけど、IEのことしか考えてないサイトがあるからだと基本的には思います。そういう時だけIEを立ち上げてやったりとかしてます。動画が見れねー、とかたまにあるじゃないですか。

G:ありますね。

H:不便さはあるのですけど、基本的には、まあ使いやすいですよね。サムネールが意外と使いやすかったです。

G:なるほど。Operaとかは使ったりとかしないんですかね?

H:Operaはもう今更でしょ、PCでOperaはないでしょ……ま、Google Chromeじゃないですか、やっぱり。

■ホリエモンの思い出のゲームと、マンガの選び方


G:あとこれもまた全然関係のない質問なんですけれども、ゲームとかって堀江さんはやるんですか?

H:ゲームは基本的にもう、中学校の頃にやり尽くした感があって。

G:あ、それまでは結構やってたんですか?

H:いや中学校のころは、ほんっとーに死ぬほどやったから。もう、おなか一杯ですよ。

G:では、その時にやって一番今でも印象に残ってる、「これは名作だ!」というゲームってあります?

H:やっぱソーサリアンとか、イースとかですかね。

G:渋いですね。

H:渋くないですよ、全然。面白いと思いますけどね。僕はファイナルファンタジーとかやったことないですもん。

G:要するにそういうゲームが出る前にもうやめちゃったって感じなんですかね?

H:うん。ドラクエとか、やったことないですもん、僕。でも、ソーサリアンとかもう、革命的だと思いましたからね、めっちゃはまりましたよ。

G:そんなにはまったんですか?

H:もう死ぬほどやってましたね、あのころは。友達の家でね、いろいろ。何でも持ってたやつがいて、そいつの家でも相当やりました。ぷよぷよとかね。メガドライブとか。あと、あれだ、PCエンジンの桃鉄とか。まあなんか、結構いろいろやりましたよ、その頃は。当時はすごいはまってやったから、もうおなかいっぱいですよね。

G:というと、ある時期突然やらなくなったのですか?何か、きっかけがあったのですか?

H:なんか気がついたらやってなかったという感じですね。大学生になったらやっぱり、ねえ、もっと面白いものが出てくるから。スーファミ買ったのが、大学一年の時で、F-ZEROとかやってましたよ。F-ZEROはスーファミでしたっけ?

G:ですね。

H:買ってもF-ZEROとぷよぷよぐらいしかやってないですね。あのスーファミはどこいったんだろう?とかいう感じで、何か買うんですけどやらないんですよね、あんまり。一応今も買ってますよ、PS3もあるし、Wiiもあります。DSもありますね。一番最後にやったゲームは、あれです、漢検DSですよ。

G:なんだかまたしてもえらい渋いですね。

H:漢検DSで準2級になってやめたりとか。準2級以上ないから。その前は英語漬けやってましたからね。Wiiは、最後にWii Fit買って、スキージャンプやって終わり、ですね。PS3に至っては、何もやってない、みたいな。あ、グランツーリスモとかを一回やって終わりですね。あとはBlu-rayの再生機になってます。

G:あと堀江さんは結構マンガ読んでますけど、あのマンガはどういう風に選択しているのですか?

H:マンガのほとんどは雑誌ですね。

G:雑誌というと、立ち読みですか?

H:いや、雑誌は買ってますよ。

G:買って、持って帰って、ぶあーって読んで、それで面白かったら単行本を買ってくるって感じですか?

H:あとは「このマンガがすごい」という本とかも参考にしてます。

G:マンガを結構読んでますけれども、アニメは見ないのですか?

H:アニメは、ほとんど見ないですね。見るのは、もう決まってますね。

G:と言うと?

H:いやー、最近見たやつだと、「頭文字D」とか……けっこう渋いのが好きですよ。ほかにはモンキーターン、とか。知らないですか?競艇マンガが原作の。

G:渋いというか、もしかしてスピードが出るものが好きなんですか?ブログで紹介している漫画のラインナップを見ても、何かいろいろ偏ってるなー、と思うのですけど。

H:マンガ偏ってます?そんなに?

G:偏ってるなーというか、あ、なんかホリエモンらしいなー、と思う選択のやつをだしてきてますよね。ちょっと何か玄人好みみたいなマンガが多いと感じますよ、確かに。

H:ああ、やっぱそうですかね。

G:「へうげもの」とか、選んでるのみて「おおー、そう来るか」とか思いますけれど。

H:あ、そうですか?「へうげもの」はここ十年間で最高の名作だと思っているんですよ。

G:「へうげもの」を読み始めた理由というのは、雑誌に連載されてたのを読んで、それで揃えたって感じなんですか?

H:当時は「モーニング」が送られてきてたんですよ、僕のとこに。確かドラゴン桜か何かの書評をやったので、とかの縁で。当時はマンガ雑誌を結構もらってたんで、買わなくて良かったんですけどね。

G:いいですねー。

H:いまでも「SPA!」とか送られてきますけどね。そういう雑誌に載ってるじゃないですか、マンガの書評っていうのが。

G:ええ。ありますね。

H:ああいうので見て、買ってみたら、Amazonの「この本を買った人~~」みたいな機能で、「あ、こんなのがあるんだ」という感じで買ったりとか。あと、昔好きだった漫画家の新作を発見してみたりだとか。大体そういうつながりですね。

■最後に読者へ向けて「俺はこんないいやつだーっ!」というのを語ってもらえますか?


G:話がずれるんですけど、堀江さんは一人でいるときに寂しいって思ったことはあありますか?

H:ありますね。まあ基本的に独りは嫌いですね。

G:常に誰かと一緒にわーって騒いでた方がいいということですか?

H:騒いでなくてもいいんだけど、だれかがいた方がいい、みたいな感じです。

G:なるほど。あと、かつては何かたくさん本も出してたと思うのですけれども、また新しく本を出す予定っていうのは実はあるんですか?

H:うん、まあ、それはちょっと、秘密にしときます。

※インタビュー後、この記事を制作中に「徹底抗戦: 堀江貴文」という本が出ることが明らかに。内容としては、

2年前に“国策捜査”で逮捕・起訴され、現在、最高裁に上告中の元ライブドア社長・堀江貴文氏。数年前、日本を騒がせた「ホリエモン旋風」と「ライブドア事件」について、マスコミ報道は山のようにあったが、堀江氏から見えていた風景はまったく違うものだった。それを自ら書き下ろすことで、「ホリエモンとライブドアの真実」を明らかにし、堀江氏逮捕がいかにおかしな、検察の暴走・横暴によるものだったかを明らかにする。

というような感じらしいです。

G:あとまあこれも全然関係ないんですけど、結婚する予定というのはありますか?

H:ないですね。

G:もう何にもない?

H:全くないですね。結婚、向いてないと思うのですよね……。

G:何かブログに書いてましたよね。

H:そう、ブログに書いてましたけど、今はよりそう思いますよ。

G:ということは、要するにもう彼女も要らないっていうことなんですかね、どちらかというと?

H:いや、彼女はいた方がいいんだけど、あの、結婚はしたくないっすよ。結婚していいことなんか何一つないですよ。やんない方がいいっすよ。結婚って……(遠い目)

G:それではもう時間もないので、一番最後の質問になるんですけれども、普通のマスメディアは「ホリエモン叩き」みたいなことばっかりやってるじゃないですか。だからこそ逆に、GIGAZINE読者に向けて、「俺はこんないいやつだーっ!」みたいなのってありますか?

H:いいやつだーっていうのは、何かその、いいやつかどうかは別として、その、何だろう、どっちかっていうと、そういう何か、なんかこう、例えば、こう、ちょっと説明がすごく難しいんですけど、表ではなんか立派な人のふりをして本とかでもすごい立派なことばっかり言ってるんだけれども、裏の顔はなんか、悪どい……みたいな人を僕はいっぱい知っていて、すごくそういう人がいやなんですよ、嫌いなんですよ。嫌いだからその人たちに文句を言っちゃうんですよね。で、そういうのは僕はまあ単純な自己満足ですけれど、「たぶん、それは正義感があるんじゃないんですか?」って言われたことがあるんですよ。確かに正義感なのかもしれないですけど、何か、そういう所はあるかな、と。まあ、そうですね、「おせっかい」なんですよね、結構。どうでもいいんですよね、本当は。おせっかいなんですよ、すごく、何かこう、気になっちゃうんですよね。「あ、この人がこういう風に言うことによってこういう人たちがすごい割りを食ってんな」って思うと、言わずにいられない。

G:何か正義の味方みたいですね。

H:その人たち……っていうか、悪どい人たちから、批判を僕が受けて、結果、なぜか僕が悪人になっちゃうみたいなことが結構あって……。そう、すごくいつも言われるんですよ。「堀江さん、黙ってたほうがいいんじゃないっすか」って。でも、ついつい言っちゃうところはありますね。もっと、ほんとは、こう、自分の利益を考えた方がいいし、人を疑ったほうがいいんですけど、やっぱ基本的に性善説なんですよね、考え方が。人にはこう、悪い人はいないって思っちゃうんですよ。でもそれは精神面を考える上ではすごい大事なことで。ちょうどさっき別のインタビューを受けていたときに別の人にも言っていたのですけど、忘れることと許すことってのは大事ですよ。

G:非常に良い台詞ですね。

H:忘れるのは、自分の健康を維持するためにすごく大事なことです。嫌なことはすぐ忘れます。嫌なことをずっと嫌だと思ってるからこそ嫌なわけで。嫌なことを思わなければ、嫌な気持ちにならないから、気持ちいいじゃないですか。で、許すことってのは、ひどいことをされたことを忘れることなんです。許さないと、ずっと負のオーラを相手に対して送り続けるのですけど、それはブーメランのように自分にかえってくる。だから、どんなにひどいことをされても、許します。

G:……なんだか聖人みたいですね。

H:いやいや、でも、その方が得ですよ、たぶん……。「ああ、ううーっむかつく」って思うのだけれども、次の日になったら忘れてます。その方がまあいいんじゃないかな、みたいな。ひとしきり、こう、文句は言うんだけども、言っちまえばもう、せいせいする、というわけです。

G:あとはもう水に流して、みたいな感じですかね。

H:そうそうそう、そうでもしないと人生はやっていけないですよね。だから、いいやつかどうかは別として、そういうことを、こう、常に伝えていきたいな、っていう風には思ってますよ。だからすべておせっかいなんですけどね。世間一般からは「おせっかいするわけがない」「全部自分の利益のためにやっているんじゃないか」っていう風に思われがちですけどね。

G:でも決してそうではない、と。

H:決してそうではない、つもりなんですけど。だって、事件のときとか言われましたからね、いろいろ。自分が儲けるためにみんなを犠牲にして、とか言われたんですけど、自分が儲けるためだったら、あんなことやんないんじゃない、って思います。

G:要するにもしも自分だけが儲けるためだったら、それこそさっき言ったような、表向きは立派ないいことを言って、裏では……ってやつですよね。

H:それすら言わないでしょうね。地下に潜ってやることになると思います。お金をだらだら使って、たまに何か当たって、また儲けて、みたいな。

G:もっと上手い方法がある、みたいな感じですね。

H:だと思いますよ。ほんと、そんな、ねえ?悪人が、やるわけないでしょ……。

G:なるほど、わかりました。今回は2時間ものインタビューをさせていただき、ありがとうございました。

なお、今回の取材内容はすべて録音し、事前に原稿チェックを堀江氏本人に行っていただき、その許諾を得た上で掲載しています。その際にも話し言葉をわかりやすくする以外に大幅な改変などはなく、都合の良いところだけ抜き出すといった編集などもしていません。改めて考える際の材料になれば幸いです。

週刊誌や新聞、テレビなどにて報じられているのは本人が語った言葉を最初から最後まで流していない限り、そのほとんどは大幅な編集が入っており、都合の良いところだけを抜き出した「ねつ造」と言われても仕方のない内容がほとんどです。堀江氏自身も自分のブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」にてそのことを指摘しており、そういったねつ造を防ぐためにブログは大きな役割を果たしています。が、圧倒的なリーチ力を誇る一般のマスメディアに対して、本当の意味でのカウンターアタックにネットはまだなりきれていません。

今後の時代の流れとして、新聞に書いてあることを鵜呑みにしたり、テレビで垂れ流される情報をそのまま信じ込んでしまうような「情報弱者」が減少し、自分自身の頭でちゃんと考えることができる人々が増加すると予想されます。そのとき、最後に残るのは一体何なのかを今一度、考えてみるべき時ではないでしょうか。

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in インタビュー, Posted by darkhorse

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