業界最大手のSNS「mixi」を運営する株式会社ミクシィに行ってきました
昨年12月から「mixi」にてGIGAZINEのニュースが配信されていますが、それがきっかけで「mixi」を運営する株式会社ミクシィにインタビューすることができました。
業界最大手のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)である「mixi」を運営するにあたって心がけているところ、アットホームな会社の雰囲気など、「mixi」の舞台裏を紹介します。
詳細は以下の通り。
真ん中にそびえ立つのがミクシィが入居しているビル。
近くにはなんだか不思議な形のマンションが。
BS Asahiの建物も。
近づいてみたところ。思った以上にぺったんこ。
16階~20階にミクシィが入居していました。
受付はこんな感じ。
「mixi」のロゴがいい感じです。
フロアには色とりどりのソファが。
窓の外はこんな感じ。
日記が書き込まれた場所をリアルタイムでGoogle Earthの画面を使って見ることができるモニタ。
会議室もとても個性的です。こちらは普通のソファがある部屋。
なんだか近未来的な雰囲気が漂う廊下。
玉砂利が見えます。
いきなり和風な雰囲気に。
手を洗えということなのでしょうか…。
室内もかなり和風。
こちらはやや大人数でミーティングを行うための会議室。
壁一面がホワイトボードになっています。
■ミクシィってどんな会社?
今回は株式会社ミクシィ サービス企画部 企画グループ マネージャーの有野寛一さんと、サービス企画部 企画グループ ニュースチーム リーダーの川北篤史さんにお話をうかがいました。
GIGAZINE(以下、Gと省略):
ミクシィとはどのような会社なのでしょうか?
有野(以下、有と省略):
サービスとしてはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の「mixi」と、求人情報サイト「Find Job!」を手がけています。最初は「Find Job!」からはじまりまして、今年の2月で「mixi」は4周年を迎えます。
G:
「mixi」のサービス開始後、どのようにして成長を遂げたのでしょうか。
有:
単純にユーザーさんが増えていっただけではなくて、積極的に「mixi」の中で日記を書かれたり、友達を作っていったり、コミュニティなどでいろいろな人と交流するといったことに対してアクティブだったことから、成長が早くなったと考えています。
G:
会社の名前が「ミクシィ」に変わっていましたが、あれはいつごろからなのでしょうか?
有:
2006年の2月ごろに「mixi」を中核として位置付け、社名を「ミクシィ」に変更した後、9月に上場しました。
mixiのノベルティグッズをもらいました。
液晶モニタの下にある、微妙に空いているスペースにぴったりのカレンダー。
■ミクシィで働く人々について
G:
ミクシィの運営スタッフは何人ぐらいいるのでしょうか。
有:
2007年12月31日時点で、正社員と契約社員を含めて216名ですね。会社自体はサービス全般を作っている事業部(サービス企画部)、「mixi」と「Find Job!」を開発している開発部、サポート、「Find Job!」の事業部、そして管理系の部署など、大きく分けると5つです。
G:
1日のおおまかな一般的スケジュールは?
有:
朝10時出社で、19時終わりといったところですね。休憩時間は好きな時間に1時間となっています。あとは開発部に「ODF(One Day Free)」という制度がありまして、これは一週間に一日、主力事業以外のことに時間をあてる制度です。エンジニアに導入しておりまして、「mixi」上で展開できる新たなサービスアプリケーションの開発や、新しいWEBサービスの開発研究など、様々に利用できます。
過去にこの制度を利用して開発された例としては、「mixiミュージック」の「再生履歴によるおすすめ」がありますね。mixiミュージックの開発担当が大の音楽好きで、趣味の合うユーザーが聞いているほかの曲は、だいたいユーザーの好みに合うことが多いことから作られました。実際社内でもTSUTAYAにCDを借りにいくときに、それを参考にしていることがありますよ(笑)
あとはインディーズ機能としての「おすすめマイミクシィ」や「おすすめコミュニティ」などですね。自分のマイミクシィと、そのマイミクシィから「まだマイミクシィになっていないけど、相性がいいのではないかな」というユーザーが紹介される機能です。おすすめのコミュニティも同じ方法で紹介しています。ほかにも携帯電話で撮影した写真をプリクラ風に加工して掲載できるiアプリ「キラキラ☆mixi」といったものがあります。
G:
昼食などはどうしているのでしょうか
川北(以下、川と省略)
社員が休憩できる「コラボレーションスペース」があるので、そこで外からお弁当などを買ってきて食べている人もいれば、自販機があるのでそこで買って食べている人もいます。ほかにも宅配の弁当などがありますね。結構バラバラです。外にはいい雰囲気のカフェや定食屋などもありますよ。
これがコラボレーションスペース。
ドリンクサーバーや電子レンジなどがあります。
会社に対する要望などを投函する目安箱。飾りではなく、ちゃんと機能しているそうです。
「mixi」のロゴ入り自動販売機も。
G:
会社の自慢になるようなものはありますか?
有:
会社全体が、アットホームな雰囲気であることですね。一日の中で会社にいる時間というのは多くをしめますから、その時間をなるべく居心地のよい環境になるようにと考えられています。「コラボレーションスペース」には、ダーツやビリヤード、マッサージチェアなどもあります
ビリヤードや卓球台、ダーツマシンがあります。
ちゃんとダーツマシンの前にはスローラインが。
壁にプロジェクタでWiiの画面を映して、Wiiスポーツ大会なども行われるそうです。
有:
今のビルでは部署ごとにフロアが分かれておりまして、社員同士の交流が減ってしまわないように、スペースを広めに取ってあります。
自由に読めるように雑誌などが置かれています。
こちらは新聞。
マッサージチェア。
どうやら歓談中のご様子。
G:
実際に効果はありましたか?
川:
月に1度、軽い軽食やアルコールが出るパーティー感覚の月例会を行ったり、部署ごとに卓球で試合したりもしています。
あとはサークル制度ですね。制度自体ができたばかりなのでまだあまり数はありませんが、一番活発なフットサルサークルは、合宿に行くほど流行しています。
■「mixi」をさらに深く知る
G:
伝説的エピソードなエピソードがあればお願いします。
有:
基本的に平和なので「伝説」と呼べるようなエピソードはなかなかありませんが、ミクシィ社員は全員「mixi」ユーザーですね。日記においしい店を見つけたことを書いたら、翌日出社するやいなや「どこにあるの?」と聞かれたりすることもあります(笑)
あとは社員全員が「mixi」の機能要望をいつでも自由に出せることですね。実際「mixi」に搭載されることも多く、例えば「QRコードを使ったマイミクシィ申請」も、社内からの機能要望によるものです。
G:
「mixiニュース」を始めた理由は?
川:
目的としては日記を書くネタを提供するためですね。書くネタが無いという人や、特に「mixi」を始めたばかりで「何を書けばいいのか分からない」といった人にも、ネタを提供するのが目的です。人とコミュニケーションをするときに、いろいろな話題があると思いますが、コミュニケーションを活発に行っていただくための手段の一つとしてニュースを提供することにしました。
そのほかの機能においても、「mixi」では、「居心地の良いサイト」「趣味・嗜好が同じ人との交流」ということをコンセプトに、皆さんがよりコミュニケーションを楽しんでいただきやすくなるよう、機能の企画開発を行っています。
広告においてもそれは変わらず、広告企画のすべてのページに「日記を書く」ボタンをつけることで、日記を書くネタに出来るようになっています。また、公認コミュニティでは、たとえばエースコックさんのユーザー参加型カップめん開発企画のように、ユーザーさんに参加していただきやすい企画を行ったりと、ユーザーさんにも楽しんでいただけるような、SNSならではの広告企画を実施しています。
G:
実際にmixiを利用しているユーザー層は?
有:
20代前半が最も多いですね。性別比は男女およそ半分ずつですが、若干女性が多めです。サービス開始当初から女性が多かったことも、コミュニケーションが活発になる一因になったのかと思っています。
G:
サイト閲覧や利用時のコツといったものはありますか?
有:
日記を書いて、足あとを付けて、コミュニティに参加してコミュニケーションをするといった基本的な使い方は変わりませんが、写真や動画を見せたりニュースをネタにするといった、いろいろな使い方でコミュニケーションをしていただけるといいと思っています。あとはモバイルからでも楽しめるので、好きなときに楽しんでいただけるといいですね。
G:
モバイルからの利用を考えた場合、モバゲータウンなどと競合する可能性はあるのでしょうか
有:
あまり意識してないですね。利用方法が異なることもありますし、「mixi」は「mixi」として、ユーザーの皆様のニーズに、今後もお答えしていきたいと思っています。
■ミクシィは一体どこへ向かうのか
G:
最後に、今後の方針についてお願いします。
有:
今後も、より豊かなコミュニケーションを図っていただけるサービスとなりますよう企画・開発を進めてまいります。
APIの提供にとどまらず、サードパーティが「mixi」内で稼動するアプリケーションを自由に設計・構築できるようなプラットフォームを提供することでも、アプリケーションを拡充し、サービス自体の拡大をはかっていきます。より一層、人々のインフラとなるインターネットサービスになるよう努めてまいります。
また、ネット社会はかなり動きが大きいと思いますので、世の中の動きに柔軟に対応できる会社であることをこころがけています。
会社としても成長していくうえで、優秀な人材確保にも力を入れていますので、新しいシステムをつくって、「世の中にない新しい価値を生み出すサービスをつくりたい」という思いをお持ちの方がいれば、是非来ていただきたいです。
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in インタビュー, ネットサービス, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article I went to Mixi Corporation which operate….