日本IBMが最大でディスク容量の25倍のデータを保存できる新たなストレージを発表
日本IBMが最大でディスク容量の25倍のデータを記録できる新たな企業向けのストレージを発表しました。
「ディスク容量の25倍のデータを保存可能」というのは若干信じられない気もしますが、はたしてどのような技術を採用しているのでしょうか。
詳細は以下の通り。
IBM 最大でディスク容量の25倍のデータを保存できる新しいストレージ - Japan
このリリースによると、日本IBMが本日、企業向けに仮想テープ・ライブラリー装置「IBM TS7650 ProtecTIER Deduplication Appliance(IBM TS7650 ProtecTIER 重複データ削減アプライアンス)」を発表したそうです。
「IBM TS7650 ProtecTIER Deduplication Appliance」は、重複データを削除しながらデータの保存を実行するソフトウェア製品「IBM System Storage ProtecTIER Enterprise Edition」を専用ゲートウェイ・サーバーに導入し、そのサーバーをディスク・ストレージ装置に接続して専用筺体に収めたもので、IBM独自のアルゴリズム「HyperFactor」によって毎秒最大500MBで重複するデータを削減することにより、最大でディスク容量の25倍のデータを保存できるというもの。
そして重複するデータを削減することにより、大量データの保存の際にはコストを削減することができるほか、バックアップデータのサイズが小さくなることで、保存したデータを遠隔地に設置したストレージ装置に送信する際も、回線コストを抑えることができるとしています。
これが「IBM TS7650 ProtecTIER Deduplication Appliance」です。ラインナップは7TB、18TB、36TBの3種類。
なお、気になる価格は7TBモデルの最小構成価格が4074万7400円で、保証期間は1年間となっています。とても個人では手が届きませんねこれは…。
この技術を用いた個人向けのストレージシステムが登場すれば、こまめにデータをバックアップしておきたい人にとって朗報だと思われますが、登場する予定は無いのでしょうか。
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