ついに2009年度中に一部地域でアナログ放送が先行終了
2011年7月24日の地上デジタル放送への完全移行にともない、アナログ放送が終了することで、どのような影響が発生するのかを事前に確認するため、総務省はアナログ放送を一部の地域で先行して終了させる予定であることを以前GIGAZINEでお伝えしましたが、2009年度中に一部地域でアナログ放送が実際に先行終了することが明らかになりました。
なお、地上デジタル放送への完全移行による影響を確認し終えた後も、アナログ放送が復活することはないそうです。
詳細は以下の通り。
地デジ移行、来年度中に一部で先行 技術面で検証
日本経済新聞社の報道によると、総務省は2009年度中に「完全デジタル化のリハーサル」として、特定の地域を対象に現行のアナログ放送が見られなくなる措置を先行して実施するそうです。
これは2011年7月の地上デジタル放送への完全移行に向けて、技術面の課題を中心に検証するためで、今年度内に対象となる自治体を決定するとのこと。なお、地上デジタル放送の視聴に必要な専用チューナーの配布方法などについても細部の検討に入ったとしています。
地上デジタル放送への移行に関しては、すでに以下の記事にあるようにアナログ放送よりも受信が約2秒遅れるため、移行すると「緊急地震速報」などを受信する際にタイムラグが発生するといった懸念がありますが、はたして完全移行することでどのような課題が明らかになるのでしょうか。
2秒遅れ(にびょうおくれ) : モニ太のデジタル辞典 : コラム : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
また、2008年9月末の時点で世帯普及率が47%にとどまるなど、地上デジタル放送に対応した機器の普及の遅れを受けて、2011年7月24日以降もCATVを通じてデジタル放送をアナログ放送に変換して受信できるようにする措置が実施されることが明らかになっていますが、完全移行までに地上デジタル放送対応機器の普及率がどれだけ向上するのかといったことについても気になるところです。
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