質実剛健な「アンチデラックスおせち」を作ってみた
一般的に「おせち」というと、何やら何万円もするようなデラックスなものがよく取り上げられて話題になっていますが、実際にはそこまでデラックスなものもちょっとな~という感じであり、さらには昨今のこの世界的な不況もあり、もうちょっと本質的な意味で新年を祝うような、例えるなら「質実剛健」、実直で質素な方向性のおせちというのもありなのではないか?ということで、「アンチデラックスおせち」を作ってみました。
アンチデラックスおせちの中身は以下から。
おせちの起源については諸説ありますが、どうやら「祝い肴三種」というのが必須らしい。つまり、この祝い肴三種とおもちさえあれば、最低限、正月の祝いが可能である、と。Wikipediaで調べてみたところ、確かに「祝い肴三種」の項目にこんな感じで書いてありました。
御節料理 - Wikipedia
正月の祝に欠かせない三種類の料理で、祝い肴と餅を揃えれば最低限の正月の祝いができる。逆に、どんなに贅沢な料理を揃えても、祝い肴がないと正月の祝い膳の体裁が整わない。「三つ肴」とも言われる。
なるほど。そのあとに続く説明を読むと、関東と関西でちょっとずつ違っているらしい。
・関東風
田作り(たづくり)
数の子(かずのこ)
黒豆(くろまめ)
・関西風
たたき牛蒡(たたきごぼう)
数の子(かずのこ)
黒豆(くろまめ)
この「祝い肴三種」+「おもち」でとりあえずOK、と。今回は関東で最小の品目の3つのもの、関西で最小の品目の3つのものをそれぞれ兼ね備えてみることにしました。
これが「アンチデラックスおせち」。容れ物は通常の四角形のお重だと芸がないので、昨年とは違ってこういう容れ物にしてみました。
数の子。形が整っているものよりも、いわゆる「くずかずのこ」を買ってきました。安いし量も多く、味もそこまでいうほど大差がないので問題なし。
黒豆。一晩水につけてふやかして煮込んだのですが、もう少しで焦げるところでした、あぶないあぶない。
たたき牛蒡&田作り。たたきっぷりが少し足りないような気もしますが、こんな感じで。田作りは成功。
これにおもちをくっつければ完成。ぶっちゃけ、豪華なおせちよりも、ここまで割り切ってしまった方が気分的にはすがすがしいです。あんまり手をかけまくったわけでも、お金をかけまくっているわけでもないので、気持ち的にもラク。なんだかご飯がもりもり食べられそうな組み合わせで、妙においしそう、というかおいしい。品数が少ない分だけ集中して作ることができたので、心なしか完成度が普段よりも上に感じられました。これはオススメです。
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