ありとあらゆるところに妖怪が出没して鬼太郎の町と化した「境港市」探検記

「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」の作者として有名な水木しげる氏の出身地・鳥取県境港市は、水産資源とともに鬼太郎を観光の目玉に据えており、「さかなと鬼太郎のまち 境港市」としてPRしています。今回、境港へ行く機会があったので、いったい境港がどのような妖怪の町になっているのかを見てきたわけですが、その徹底ぶりは常軌を逸しており、「ここまでやるか?!」というレベルに到達していました。知らないまま迷い込めば確実に何が起きたか理解不能なワンダーランドの境地に達することが可能です。
レポートは以下から。
米子から境線に45分ほど揺られると鬼太郎の町・境港に到着。

まずここまで乗ってくる車両が鬼太郎のイラスト入りだったりするので気分が盛り上がります。現在は映画「ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂」が上映中で、それを記念して声優による車内アナウンスも行われています。鬼太郎列車の出発セレモニーの様子はコチラ。

水木しげるロードへの訪問者はすでに1000万人を突破しているそうです。

境港市の中心部に近づくと境港駅への案内のほかに「水木しげるロード」への案内が出ています。

駅前広場の案内板が妖怪づくしでした。




境港警察署境港駅前交番。

「鬼太郎交番」の愛称があります。

ちょうどパトロール中だったようです。

海沿いには海上保安庁の船が停泊中。

その道路を挟んだ向かい側に妖怪倉庫があります。

左側の倉庫にはドライブする鬼太郎などが描かれており、陸・海・空の輸送に携わる境港海陸運送の安全を鬼太郎が祈っている構図。

側面は日本妖怪地図。日本全国の妖怪がカラーで描かれています。



右側の倉庫は「妖怪つづら」になっていて、まるで倉庫から妖怪が飛び出してくるかのようなイラスト。


この倉庫は境港海陸運送が1956年に建設したもので、2001年に鬼太郎パネルが取り付けられたそうです。


こちらは隠岐汽船の待合室などが入っているみなとさかい交流館。

特に妖怪とは関係ないのですが、なんとなく人の顔っぽい形。

そこへフェリーが到着。

あれは鬼太郎……?

ペイントがされているのは「フェリーしらしま」。一度は隠岐へも行ってみたいものですが、今回は泣く泣く断念。


うろうろしていると、鬼太郎の描かれたジュースの自動販売機を発見。

サッカーをする鬼太郎。

売上金の一部は地元鳥取のサッカークラブ、ガイナーレ鳥取の支援金になるそうです。

ほかにも鬼太郎やねずみ男が描かれたペットボトル・空き缶のゴミ箱が各所に存在。



鬼太郎による「ポイ捨てゆるしま宣言」も発令されていたので、ちゃんとゴミは鬼太郎ゴミ箱へ捨てましょう。

千代むすび酒造岡空本店にはオリジナルのイラストが。


庭園を見ながらくつろぐことができます。

郵便局の名前は「水木ロード郵便局」。平日に窓口から手紙を出すとオリジナルの消印が押してもらえるそうです。

妖怪スタンプラリーのスタンプ台が置かれていました。これは水木しげるロードに点在する妖怪スタンプを集めることで記念品がもらえるというもの。スタンプを押すハンドブックは先ほどのみなとさかい交流館のほか、スタンプの置かれているお店で売られています。

調布にあるものとは別の鬼太郎茶屋。

みんなが思わず足を止めていた目玉おやじの六地蔵。水木しげる文庫の近くにあります。

ちなみに、水木しげる文庫の壁に描かれた鬼太郎とねずみ男は水木先生直筆。


鬼太郎と同じぐらい水木先生も人気です。

水木しげるロードの中程には妖怪神社があります。


目玉おやじがぐるんぐるん回っています。


回転ムービー。
目玉おやじ回転 - YouTube
願い事のある人は妖怪念力棒を奉納しましょう。

参拝して触れることで妖怪パワーを受けられる目玉石。


からくり妖怪おみくじがあったので、やってみました。

鬼太郎やねこ娘たちがおみくじを運んできてくれるそうです。なんだかねずみ男が出てきた時点でダメな予感がします……



中身は開けてのお楽しみ。

水木しげるロードから一歩路地裏に入ると「ゲゲゲの妖怪楽園」があります。


ねこ娘の不気味な笑顔が気になる。

中には鬼太郎ハウスがあります。

トイレ標識も鬼太郎とねこ娘になっていました。

境港市内を循環する100円バス・はまるーぷバスも鬼太郎イラスト入り。



かわいいねこ娘の看板。ここはグッズショップです。


鬼太郎もここで散髪したりするのでしょうか。

こちらは「妖怪饅頭」。鬼太郎やねずみ男、目玉おやじ、ねこ娘の形をしていて、カスタードやこしあんが入っています。


食べ物関連のお店も充実。まぐろバーガーの「三平茶屋」。

絵画まんじゅうの「鬼太郎はうす」。

陰陽あわせると鬼太郎になるソフトクリーム。

鬼太郎かまぼこ。

境港では町のあちこちに鬼太郎や妖怪が出没するので、細かいところまで見逃せません。







パネルも随所に設置されています。




さらに面白いものを探して水木しげるロードの探索を続けていきます。
・以下の記事へ続く
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