ワーナーミュージックがYouTubeと提携解消、数十万件の動画を削除へ
エリック・クラプトンやヴァン・ヘイレン、マドンナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ロッド・スチュワートなどが所属し、日本ではコブクロや竹内まりやなどが所属しているワーナーミュージックがYouTubeとの提携を解消したことが明らかになりました。
これによりYouTubeにアップロードされていた数十万件の動画の削除が行われるとのこと。また、ほかのレコード会社も同様の動きを見せる可能性があるようです。
詳細は以下の通り。
Warner Music pulls videos from YouTube | Technology | Internet | Reuters
この記事によると、ワーナーミュージックグループはYouTubeに対して、自社のアーティストの動画数十万件を削除するように要請したそうです。
これはワーナーミュージックとYouTubeの間で、アーティストの動画が再生されるごとにYouTubeから広告収入の分配を受けるという契約が交わされていたにもかかわらず、ワーナーミュージックがYouTubeから受け取る収益が考えられないほど低かったため、YouTubeから手を引くことになったとのこと。
なお、YouTubeの幹部は「今年一年、広告収入を増やすことに非常に努力した」と述べていますが、今後ワーナーミュージックだけでなく、YouTubeが提携しているユニバーサルミュージックやソニーミュージックエンタテイメント、EMIミュージックといったレコード会社も、同様にYouTubeに対して高額の収益を要求してくるであろうとしています。
また、以下の記事によるとYouTubeはテコ入れを行った結果、広告収入を前年比80%アップさせることに成功したそうです。それでも交渉が決裂するということは、もともとの広告収入がよほど低かったということなのでしょうか…。
Talks break down; Warner Music pulls videos from YouTube | Digital Media - CNET News
ちなみにGIGAZINEでもYouTubeにアップロードした動画に対して収益対象申請をしているのですが、確かに尋常ならざる収益額の低さで、衝撃を受けた覚えがあります。円高なのでレートとして円に換算すると低くなるのは理解できるのですが、それを差し引いてもなお許容できない低さでした。
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