サンディスクの最速SDHCメモリカード「Extreme III 30MB/sエディション」を使って、NIKONの最新デジタル一眼レフカメラ「D90」で100連写してみた
書き込み処理の待ち時間を無くすサンディスク独自の「ESP技術」を採用したことで、従来の高速タイプのSDHCメモリカードのさらに50%高速となる毎秒最大30MBの読み出し/書き込み速度を実現した、まさにハイエンド中のハイエンドとなる「Extreme III 30MB/sエディション」。
その性能を最大限に引き出すことができる9月19日(金)発売のNIKONの最新デジタル一眼レフカメラ「D90」で試してみました。
デジタル一眼レフカメラの連写機能をフル活用して常に最良の一瞬を写真として残したい人、現状のSDHCメモリカードの書き込み速度に不満がある人は必見です。
実際に猛連写してみた様子のムービーなど、詳細は以下の通り。
これがサンディスクの世界最速SDHCメモリカード「Extreme III 30MB/sエディション」です。
読み出し/書き込み速度は毎秒最大30MBで、マイナス25度から85度の極限状況でも動作可能。ラインナップは4GB、8GB、16GBでオープン価格。無期限保証付き。
通常のSDHCメモリカードはカード内の「バッファ」に一度データを蓄積してからメモリーに書き込んでいたのに対し、「Extreme」シリーズはパイプラインを複数設ける「ESP技術」によって、バッファにデータを蓄積させずに一気にメモリーへ書き込むことを可能にしているそうです。これにより連写時でも快適な撮影を実現しているとのこと。
また、バッファにデータを蓄積させないことで、従来のSDHCメモリカード利用時に発生していた、「メモリカード側のバッファにデータがある状態でカードを抜くとデータが消失する」というトラブルを回避しています。
そしてこちらは9月19日に発売されたNIKONの最新デジタル一眼レフカメラ「D90」。
レンズを装着してみたところ。レンズは焦点距離18-105mmの撮影画角を持つ、 5.8倍標準VRズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR」です。
今回は従来の高速タイプのSDHCメモリカード「Extreme III(20MB/sモデル)」と、100連写した場合の撮影にかかった時間を計測してみました。
被写体は「GIGAZINEロゴ入り時計」です。
撮影風景はこんな感じ。こちらは「Extreme III 30MB/sエディション」です。
こちらが従来の高速タイプ「Extreme III(20MB/sモデル)」での撮影風景。シャッターを切る間隔が先ほどのムービーと比較して明らかに長い。なお、いずれもサイズL(4288×2848)のRAW形式(1枚あたり9MB超)で撮影しています。
100枚連写するのにかかった時間は以下の通り。なお、サイズLのRAW形式撮影時とサイズLのFINE画質JPEG形式撮影時のみ、参考までにGIGAZINE編集部員がタイで買った謎のSDメモリカードの実験結果も掲載しています。
これが謎のSDメモリカード。旅行先のタイで購入したとのこと。
・サイズS(2144×1424)のNORMAL画質JPEG形式(1枚あたり800KB超)撮影時
従来の高速モデル:平均34秒
Extreme III 30MB/sエディション:平均34秒
・サイズL(4288×2848)のFINE画質JPEG形式(1枚あたり4MB超)撮影時
編集部員がタイで買った謎のSDメモリカード:平均144秒(2分24秒)
従来の高速モデル:平均33秒
Extreme III 30MB/sエディション:平均32秒
・サイズL(4288×2848)のRAW形式(1枚あたり9MB超)撮影時
編集部員がタイで買った謎のSDメモリカード:平均332秒(5分32秒)
従来の高速モデル:平均57秒
Extreme III 30MB/sエディション:平均45秒
・サイズL(4288×2848)のFINE画質JPEG形式(1枚あたり4.5MB前後)とRAW形式(1枚あたり9MB超)の同時撮影時
従来の高速モデル:平均100秒
Extreme III 30MB/sエディション:平均82秒
・感想
編集部員がタイで買ったSDメモリカードは問題外な結果となりましたが、比較対象となったサンディスク製の「Extreme III(20MB/sモデル)」も高速モデルであったため、ファイルサイズの小さいJPEG形式での撮影時は差が出ないものの、ファイルサイズが大きくなるRAW形式での撮影においては「Extreme III 30MB/sエディション」のポテンシャルが引き出される形となりました。
アウトドアでスポーツ撮影や動物の写真撮影など、動きの速いものを撮影する際は連写性能が非常に重要となるため、いざという時のために高速なSDHCメモリカードを用意しておくのもいいかもしれません。
また、「Extreme III 30MB/sエディション」は最も高速なカードであるため、従来のカードリーダーではそのパフォーマンスを引き出せませんが、今秋に発売されるカードリーダーを用いることで大容量のファイルを毎秒最大30MBで転送できるようになるそうです。
つまり普通のカメラを利用している場合でも「Extreme III 30MB/sエディション」を使うことで、撮影した写真をパソコンに快適に転送できるようになるということなので、転送速度が遅くてイライラしていたユーザーにとっても朗報ですね。
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