高ポリフェノールココアが悪玉コレステロールを抑えることをヒトで確認

明治製菓が大学と共同で臨床試験を行い、高ポリフェノールココアが悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールを上昇させるということが明らかになりました。明治製菓ではココア製品を販売していることから、カカオポリフェノールの働きに注目して研究を行ってきました。今回の研究成果については第42回日本成人病(生活習慣病)学会にて発表されることになっています。

詳細は以下の通り。
高ポリフェノールココアが、悪玉(ＬＤＬ)コレステロールを低下させ、善玉(ＨＤＬ)コレステロールを上昇させることを、ヒトで確認
～第42回日本成人病(生活習慣病)学会で発表～

ココアにはポリフェノールなどが豊富に含まれ、抗酸化作用や血圧上昇抑制作用があることが知られていましたが、今回はコレステロール代謝に対する影響についての検証が行われました。

これまで、ラットを用いた試験によって、カカオポリフェノールがコレステロールの吸収を阻害することにより、血漿コレステロール濃度が低下することが報告されていました。今回、茨城キリスト教大学の板倉弘重教授、御茶ノ水女子大学の近藤和雄教授らとの共同臨床試験によって、ヒトもポリフェノールを豊富に含むココアを摂取することでコレステロール代謝が改善されるということが明らかになりました。具体的には、動脈硬化の発症を抑えることができ、心疾患で死亡するリスクも低減されるようです。

今後、高ポリフェノールココアを用いたメタボリックシンドローム対応商品への応用が期待されています。「メタボリックシンドロームに効くココア」なんて出たら確かにバカ売れしそう。