ツタンカーメン王のミイラ、11月ごろに初めての一般公開を予定
エジプト当局者の話によれば、黄金のマスクで知られるファラオ、ツタンカーメンのミイラが一般に公開されることになるそうです。2005年1月にCTスキャン撮影をするために棺からミイラを取り出した映像が注目されましたが、今回は映像ではなくミイラそのものの公開になるようです。
詳細やミイラの写真などは以下から。
King Tut's Mummy to Be Displayed for 1st Time
ツタンカーメン(Tut-ankh-amen:トゥトアンクアメン)は古代エジプトのファラオの一人で、1922年に墓から黄金のマスクや数々の副葬品がほとんど手つかずの状態で発見されたことで有名。
ツタンカーメンのミイラは王墓内の棺の中に置かれているのですが、防腐処理のための樹脂が変質してしまっていたり、毎日5000人もの訪問者が来て温度や湿度を保てないため、かなり傷んできているそうです。そのため、現在の石棺内から、同じ王墓内の別の間に用意したガラスケース内へと移動させるのだそうです。
黄金の棺。これは現在カイロの博物館で展示されているもの。
当局者によれば、ミイラを安定した環境のケースで展示することで訪問者数をさらに増やし、他のエジプトの遺跡などを保存するための収益が上がることを期待しているとのこと。
これまでにツタンカーメンのミイラは4度調査されているのですが、一般に公開されたことはありません。2005年の調査では王の顔を再現するためにCTスキャン撮影を行いましたが、その時の貴重な映像は国際的に注目されました。下がフランスのチームによって再現されたツタンカーメンの顔。
公開予定のツタンカーメンのミイラ。
墓をあばくものに不幸が訪れるという「ファラオの呪い」について、考古学者のZahi Hawassさんは「私は呪いなんて全く信じていないよ。でも、黄金や手つかずの墓、そして呪い…そういう歴史があるから、みんなツタンカーメンに魅了されるんだろうね」と述べています。
ちなみに、呪いについては以下のリンク先で詳しく検証されています。
ファラオの呪い
考古学者ハワード・カーターが1922年にツタンカーメンの王墓を発見。
YouTube - Tutankhamen tomb discovered
ツタンカーメンの墓、入口。
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