最大15Gbpsの通信速度を実現した無線LANが登場
最近になって、最高300Mbps以上の通信速度を実現するIEEE802.11n対応の無線LANルータが市場に出回り始めましたが、最新の実験ではすでに最高速度15Gbpsを達成しているそうです。
ちなみに最高速度で通信した場合、数秒でDVD1枚分のデータが転送できるとのこと。そこまで圧倒的な速さだと、今度はインターネット回線の速度が追いつかない気がします。
詳細は以下の通り。
Georgia Institute of Technology :: News Room :: Research Boosts Wireless Data Transfer
この記事によると、ジョージア州にあるジョージア工科大学のGeorgia Electronic Design Centerで研究している科学者が、非常に高い周波数の電波を用いた無線通信を実験したそうです。
これは通常の無線LANが2.4GHz帯と5GHz帯の電波を用いているのに対して、60GHz帯という非常に高い周波数を用いた通信を行ったもので、すでに距離が1メートルの場合に15Gbps、2メートルの場合は10Gbps、5メートルの場合は5Gbpsといった通信速度を達成したとのこと。
なお、この60GHz帯を使った無線通信技術は、その高速さから現在のUSBやFireWire接続に置き換わることも可能であり、今後は既存の無線LAN規格との互換性の確保や消費電力の減少に取り組むとのことで、3年後には実用化されているかもしれないそうです。
ちなみに非常に高い周波数の電波を用いているために、電波がすべて人間の皮膚で遮断されてしまうことから、利用することによる内臓などへの健康被害のおそれがないほか、電波が壁を通り抜けることもないため、隣人のワイヤレスネットワークに干渉するおそれもないそうです。
伝送距離が短いようですが、この圧倒的な通信速度には魅力がありますね。
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in Posted by darkhorse_log
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