注ぐだけで凍っていく謎の液体の正体は?
ペットボトルに入った液体を入れ物に注ぐとみるみるうちに凍っていきます。この液体が特殊なのかというとそうではない、これはただの純水。では注がれる入れ物に細工があるのかというとそうではくこれはただのガラス。ペットボトルに秘密があるのかというとそうでもない。
さて、一体どういう仕組みでこんなことになってしまうのか、まずは注ぐだけで凍る様子、「インスタントアイス」とでも言うべきムービーをご覧ください。種明かしはそれから。
以下がそのムービー。
YouTube - Supercooling Experiment 4
この現象は「過冷却」と呼ばれているもので、以下に詳しい説明があります。
過冷却 - Wikipedia
過冷却状態にある水に何らかの刺激(振動など)を加えると、急速に結晶化する(接種凍結)。瓶に入っていれば叩いただけでみるみる凍結し、別の容器に移し替えようとすると注がれながら凍っていくので柱状の氷が形成されたりする。
この状態を再現するのに何か特別な機器が必要かというとそんなことはなくて、割と簡単。以下のページにその実験のやり方が掲載されているので参考に。
水の凝固点と過冷却現象
つまり0度になったからといってすぐにピキピキと凍るわけではない、というのがポイント。また、凝固の核となるものがないと過冷却しやすいらしい。
他にもこんなムービーがあります。おもしろい。
YouTube - Supercooling Experiment 2
YouTube - Supercooling Experiment 3
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