試食

明治製菓の「56種類のチョコレート」を命がけで全部食べてみた~後編~


前回までのあらすじ~

ようやくナンバー1からナンバー24までを午前中で食べきったが、あまりにも尋常ならざるカカオの大量摂取で編集部員全員が妙な興奮状態に。よって、2時間半の休息を取ることにしたGIGAZINE編集部。ようやく意味不明な地名シリーズが終わりを迎え、ここからあとは何か個性的なチョコがいっぱい。今までのどこがどう違うのかもはや味覚が麻痺して判断できないシリーズにいい加減、嫌気がさしていたので「今度からは変化があるぞ!」と喜ぶ。だがしかし、これからが本当の地獄だった……。

というわけで、GIGAZINE編集部全滅に至るまでの軌跡を描く三部作最後のレポートをお楽しみ下さい。
25から28。ここからは個性的な味が続きます。


25枚目:黒糖
ものすごく黒糖の味、おいしい。しかし2枚以上食べたくないという声もちらほら。かなり濃い黒糖の味です。

26枚目:和三盆
高級和菓子に使われる和三盆。なんだか上品な甘みでかなり和菓子っぽいのに食感はチョコレート。いやされる甘さ。

27枚目:蜂蜜
……やたら粘度が高い。さっきまでの和三盆で癒されたのに台無しに…。蜂蜜を練り込みまくったというような味。やたらねばっこい。蜂蜜の味はあまりしない…というか感じられない。蜂蜜の粘度だけを再現してねろねろしている。

28枚目:メープルシュガー
メープルの香りがものすごい。なのに味はチョコ。甘い+甘いでとんでもないことに。ホットケーキの上に乗せたらすごいことになりそう…というかこれはやりすぎでは。

29から32、今度はミルクシリーズ。


29枚目:北海道産ミルク
めちゃくちゃおいしい。口当たりもまろやか。というか普通のミルクチョコなのですが、今まで変態的なチョコを食べさせられていたのでおいしさが格別。北海道産の全脂粉乳をふんだんにつかっているとのこと。これはうまい。

30枚目:ヨーロピアンミルク
ちょっとすっきりした感じのミルクチョコ。全粉乳を使用。さっきよりも軽いがまろやかなミルク味。気分が軽くなります。

31枚目:北海道ハイミルク
より一層濃くなってからみつく感じ。北海道産の全粉乳を使用。かなりマイルドでこくがあります。これもおいしい。

32枚目:ヨーロピアンハイミルク
北海道産よりは甘い感じがする。で、やはりからみつく。いい感じ。全粉乳使用。

33から36、まだ続くミルクシリーズ。


33枚目:北海道ホワイトチョコレート
めちゃくちゃ甘い。ずっしりとした濃厚な甘さ。のどに届くと水分が取られてしまう。さすがホワイトチョコレート。今まではみんな茶色だったのにこれは白い。

34枚目:ヨーロピアンホワイトチョコレート
ミルキーを100倍濃くしたような味。今までで一番甘い。べたべたな甘さ。おいしいがこれは明らかに甘すぎ。

35枚目:チーズ
地雷、完全に地雷。上あごにいつまでもチーズの塩味とカカオの甘みが混ざったのが残って最強の味に。編集部に響き渡る絶叫。においもすごい、もろにチーズ。タスケテー!

36枚目:練乳
キャラメルの味、練乳なのか…?先ほどのチーズで食らったダメージが癒されていきます。

37から40は変わり種シリーズ。


37枚目:抹茶
宇治抹茶の味。ひとくちめでちょっと抹茶以外のフルーティーな香りも感じますが、原材料を見ると確かに抹茶。非常に落ち着きを感じます。日本っていいね。

38枚目:アーモンドプラリネ
非常にマッチしています。しみじみ「うまい」と感じる一品。カラメルがけしたアーモンドプラリネとカカオ。クラッシュアーモンドがおいしい。

39枚目:ストロベリー
甘酸っぱい苺の味がメチャクチャおいしい。凍結乾燥させたイチゴパウダーを使っているそうで。さわやかな味がしてお気に入り。イチゴチョコってこんなにおいしかったのかと実感。

40枚目:ロイヤルミルクティー
非常にロイヤルでミルクなティーの味がします。ホワイトチョコレートベースなのですがそんなに濃く感じません。紅茶の香りが非常にマッチしています。ふつうにもりもり食べたい感じ。

41から44。段々といやな予感がしてくる。


41枚目:オレンジ
マーマレードのようなオレンジではなく、リキュールのオレンジのような感じ。甘いのを期待するとアウト。もろにオレンジの皮の味。柑橘系の酸味が強い。後味が結構残り、きつい。

42枚目:黒胡椒
マヤでは黒胡椒とカカオの組み合わせだそうで。なんとなくむちゃくちゃな組み合わせに感じますが、非常においしい。美味。一気にたくさん食べたい味ではありませんが、じゃりじゃりした感じと黒胡椒の香りがマッチしておいしい。ただ、編集部員の半数が「アウト」らしいので、人を選ぶ味だと思われます。

43枚目:シナモン
シナモンの粉をじゃりじゃりに入れた食感。というか入れすぎなのでは…。ニッキ味です。中南米の多くのチョコレートの組み合わせだそうです。使われているのはさわやかな甘みとかすかな辛みの「セイロンシナモン」とのこと。なんとなくラテン系の味。

44枚目:レッドチリ
ピリ辛のチョコ。口の中に最初入ったときは甘いのですが、のどを通るときに辛さがぐさっと来ます。かなり好き嫌いの分かれる味。編集部員一人がノックアウト。

このあたりで「このシリーズにゴーサインを出した責任者の首をはねるべきだ」という過激派が現れ始める。

45から48、一見すると普通だが…。


45枚目:ジャスミン
ジャスミンの香りが非常に強く、ジャスミンティーを濃厚にした感じ。食べた瞬間に鼻に駆け上がってきます。イタリアトスカーナ大公コモジ3世が好きなチョコだったそうで。編集部の4分の3が香りがきつすぎると判断。私は非常に好きなのですが…。

46枚目:バニラスパイシー
大ダメージ確実。食べた瞬間は甘いので油断していると突然、ものすごい辛さが襲ってきます。バニラをベースにシナモン、クローブなどのスパイスを使っているそうです。アステカ時代から使われているそうで。スペイン人も魅了されたそうですが、編集部員の半分が撃沈、残り半分も大ダメージ。これはきつい。誰だ、これを作ったヤツは?!

47枚目:ローズ
まずくはないが、薔薇の香りのバブを食べているような感じ。サクサクしている。香りはかなり強い。あと、どうやら嗅覚の強い人がダメージを食らっているようです。

48枚目:ミント
編集部のミント大好きっこによると「もっとうまくできるだろ!もったいない!」とのこと。なぜかシャリシャリしている。なんというか、ミントのうま味があまり感じられない。ミントの香りはするが、ミントの味というのがあまりないので妙な感じに。

49から52、もうやだ。


49枚目:ラベンダー
チョコとしては言うことはないが、ラベンダーの香りが部屋の芳香剤っぽい……もうちょっと上品なラベンダーの香りにしてほしいような。芳香剤のイメージが強い人はやばいようですが、ラベンダーが好きな人にはいいかも。もうちょっとさわやかにしてほしいかも。

50枚目:バジル
おかずっぽい。というか香りがものすごくキツイ。これはチョコに合わない。編集部に激震が走る。既にこの時点で大ダメージ。編集部員の1人の顔色が急変。大丈夫だろうか。

51枚目:レモンソルト
レモン風味は非常にさわやかでおいしいのに、アンデス岩塩の塩味が…。一体コレは…。この時点で意識が朦朧とし始める。眠くなったり妙に意識が覚醒したり。明らかに異様な空気が編集部内に流れる。

52枚目:黒酢
まずい、気持ち悪い、これくさってんじゃないの、などなどひどい意見続出。勘弁して欲しい。レーズンを思いっきり濃くしたような感じ。ぎゃーぎゃーぎゃー。好きな人は好きかもしれませんが、クセが強い。

ラスト、53から56。みんな泣きそう。もう帰りたい。


53枚目:コラーゲン
ビール酵母、カルシウムの錠剤、マイクロダイエットの粉末、プロテインなどを彷彿とさせる何とも言えない味。粉末サプリメントの味。なんだこれは……。

54枚目:黒五
黒ごま、黒米、黒大豆、黒かりん、黒松の実がブレンドされた味。というか黒ごまの味が強い。

55枚目:明治スィート 1926
1926年発売当時のレシピ。ふつうのチョコ。今までのチョコ攻撃で疲労した精神と肉体にやさしい癒し。というかもう味覚も嗅覚もぐちゃぐちゃです。

56枚目:明治ミルク 1926
ものすごくやさしく、おいしい味。すごくおいしい。泣きそう。和三盆あたりからネタに走り始めていたシリーズで大打撃を食らった編集部の空気はこの時点でもはや敗残兵状態。もうやだ。

というわけで、全56種類を食べきったわけですが、明らかに1日で食べる量ではありません。1日にせいぜい8種類が限度でしょう。あるいはみんなでパーティーでもするときに食べればいいかも知れません。とにかく少数精鋭主義で挑むととんでもないことになります。ある者は顔色が悪くなり、最後の56枚目まで完食してしばらくしてから容態が急変、胃腸薬のお世話に。ある者はその場から動けなくなり、動けるようになるまで1時間ほどの休憩が必要でした。中にはこれを書いている私のように、全然平気という人もいるのですが……。どうやら普段からこういうチョコ関係を食べているかどうか、あるいは嗅覚が敏感かどうかで左右されるようです。香りがかなりキツイのが多いので、敏感な人はダメージが大きいようです。あと、連続で食べるのは控えた方がいいです。というかチョコを連続で大量に食べるとなんだか危ないというのは聞いていましたが、まさかこれほどとは……。省きましたが、人によっては途中で異常な眠気に襲われていたり、いろいろな体調変化を起こしていました。血圧が上昇するのか顔が真っ赤になっている場合も。なので、ちゃんと節度を持って、少しずつ食べましょう……。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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