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Windows Vistaのオーディオ環境が強化されていることが判明


見た目の派手さが手伝ってどうしてもグラフィカルな面ばかりが注目されているWindows Vistaですが、実は音響に関しても従来のXPより格段に進歩していることが発覚しました。

アプリケーション間でボリュームを平均して均一化する機能が自動化されていたり、逆に各アプリケーションごとに違うボリュームを設定できたり、マイクで録音する際に周囲の部屋の環境や距離などから音量レベルを自動修正したり、音が出ないスピーカーを自動検出してリダイレクトしたり、複数のマイク入力をサポートして音声認識を改善できるそうです。

詳細は以下の通り。
Vista audio enhancements revealed

・音量の均一化
これはiTunesなどで既に採用されているもので、音量の違うもの同士でも同じ音の大きさに揃えるということ。例えばテレビのCMは番組よりも大きな録音レベルで放送され、非常にうるさいのですが、ああいうのを均一化して同じ音量に揃えてくれます。すでに一般的なテレビでは導入されている機能ではありますが、それがWindows Vistaでも使えるということ。リアルタイムに音量を解析して自動調整してくれます。

・低音の調整
サブウーファーなどの左右のチャンネル周波数をマニュアル調整できるようになってます。

・Speaker fillテクノロジー
通常のステレオ再生しか考慮していない音楽ファイルであっても、適切に複数のスピーカーに音響を割り付けるという技術。

・部屋の大きさを考慮して調整する「Room correction」
これはハイエンドのオーディオ機材に搭載されているもので、まずマイクロホンを通じて部屋の中の音の反射具合などを調べ、それらを考慮して再生する音量やチャンネルなどあらゆるものを調整するというもの。これによってどんな部屋であっても最適化された再生が可能になるというわけ。マイクロソフトによると、大体、3GHzのCPUを使っているマシンの場合、その5%ほどの負荷が常時かかり続けるそうですがそれでもかなり魅力的な機能です。

・Speaker phantomingテクノロジー
これも新型の技術で、壊れて音の鳴らないスピーカーを自動検出し、これを迂回して別のスピーカーに割り振るという機能。

・ノートパソコン用サラウンドヘッドフォン&バスブースト機能
ヘッドフォン用にバーチャルサラウンドを可能にします。いわゆる「HRTF(Headphone Related Transfer Function)」と呼ばれる技術で、仮想的に任意の方向から音が来ているように知覚させるわけです。つまり、ヘッドフォンでありながら回り込むような音の再生ができる、と。

・多重マイクロフォンのサポート
これは音声認識に関するもので、ハードウェア側でのサポートが必要となります。実際の例は下図を見れば分かりますが、ノートパソコンやディスプレイ、タブレットPCなどに複数のマイクを付け、音声認識の精度を向上させようというもの。これによってエコー消去やノイズ抑制ができ、音声認識による操作などが改善されるというわけ。これは面白そうな技術だ…。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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