Windows Vista Capable PCを安易に買ってはいけない理由
結論から言えば、本当に最低限の機能しか動かない可能性があるためです。根拠はWindowsXP発売前に今回の「Windows Vista Capable PC」と同じような感じで出された「Windows XP Ready PC」というのがあるため。
Windows(R) XP Ready PC PCメーカー各社より本年夏、順次発売
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1007
これによると、「Windows XP Ready PC」の条件は下記の通り。
Windows 2000 ProfessionalまたはWindows Millennium EditionがプリインストールされたPC
Designed for Windows 2000もしくはDesigned for Windows 2000/Meのロゴマークを取得したPC
最低64MB以上のRAMが搭載されたPC(アップグレード時には128MBを推奨)
1つめと2つめはともかく、3つめはあきらかにまずい。今、64MBあるいは128MBでWindowsXPを動かしたらどれだけ悲惨なことになることか…。さらに細かい条件が下記サイトの記事に掲載されている。
「これならWindows XPが動く!」,米マイクロソフトがお墨付きPCの一覧を発表:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20010621/4/
Windows XPのハードウエア条件は以下の通り。
・動作周波数300MHz以上のプロセサ(最低で233MHz)。米Intel製「Pentium」「Celeron」ファミリ製品,米AMDの「K6」「Athlon」「Duron」ファミリ製品,または互換プロセサなど。
・128Mバイト以上の主記憶(64Mバイトでも可能だが,性能や機能が制限される場合がある)。
・1.5Gバイトのハード・ディスク容量。
・Super VGA(800x600)以上の解像度に対応したビデオ・アダプタ・カードおよびモニタ。
・CD-ROMまたはDVDドライブを装備。
・キーボードと「Microsoft Mouse」または互換マウス。
確かに動くことは動くが、快適に使おうと思うと話にならない。つまり、「Windows Vista Capable PC」の条件というのも同じように「最底辺」である可能性が高い。というわけで再度、「Windows Vista Capable PC」について見てみよう。
GIGAZINE - Windows Vista Capable PC とは何ですか?
http://gigazine.net/news/20060406_windows_vista_capable_pc/
メモリ 512 MB 以上搭載
DirectX 9.0 対応のグラフィックスハードウェア搭載
最新の CPU 搭載
Windows Vista 発売後順次必要なハードウェアドライバの提供
そしてWindowsVistaCapablePCを販売しているメーカーはどれもこれもBTO形式、つまり自分でマシン構成を選ぶメーカーが圧倒的に多い。要するに現在手に入る最高のスペックであれば問題ないと言うことか…当然ながら。今年の11月には絶対にWindowsVistaが動作する法人向けPCが発売されるので、そのマシンスペックを見てから判断するのが賢いやり方だろう。
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