サイエンス

2022年だけで数百件ものUFO目撃事例をアメリカ軍が報告している


空を飛ぶ正体不明の飛行物体「UFO」の目撃事例については真偽や正体を巡りさまざまな意見がありますが、アメリカ軍はこれまでさまざまなUFOの目撃事例を報告しています。アメリカ国防総省がUFO対応のために2022年7月に設立した「全領域異常解決局(AARO)」が、開設からの6カ月間だけでアメリカ軍から数百件ものUFOに関する報告を受け取ったと発表しました。

USD(I&S) Ronald Moultrie and Dr. Sean Kirkpatrick Media Roundtable on the All-domain Anomaly Resolution Office > U.S. Department of Defense > Transcript
https://www.defense.gov/News/Transcripts/Transcript/Article/3249303/usdis-ronald-moultrie-and-dr-sean-kirkpatrick-media-roundtable-on-the-all-domai/

US military reports 'several hundred' UFO sightings in 2022, Pentagon officials claim | Live Science
https://www.livescience.com/hundreds-of-ufo-reports

アメリカではこれまでさまざまなUFOに関する調査結果が報告されてきました。2022年4月には、「UFOを目撃した人間の健康に被害が及んだ事例」についての調査結果が公開されています。

UFOと遭遇した人がやけどや「原因不明の妊娠」を訴えていたことがペンタゴンの資料により判明 - GIGAZINE


そこでアメリカ国防総省は「軍を運用する際の安全性や国家安全保障に対する脅威を軽減する」ことを目的として、主にUFOへ対応するための新部局であるAAROを2022年7月に開設しました。

国防総省はUFOや未確認空中現象(UAP)について、「宇宙、空中、陸上、海中または海底にあり、特定できず、アメリカ軍の施設や作戦に脅威を与える可能性があるもの」と定義しています。

AAROのメンバーの1人であるシーン・カークパトリック氏は「2022年7月の開設以来、AAROはアメリカ軍から数百件ものUFOに関する報告を受け取っています」と述べています。これらの報告は2004年から2021年の間に軍に報告された140件以上の(PDFファイル)UFOの目撃情報に加算されるとのこと。


一方で、アメリカ国防総省では2021年に「UFOやUAPの報告に宇宙人が関与しているとは言い切れない」と発表しています。カークパトリック氏は「今回の報告も以前の報告と同様、宇宙人の活動の兆候は示されていません」と指摘しています。

匿名のアメリカ国防総省の当局者は「これらのUFOの目撃情報の多くは中国やロシアなどからの監視ドローンや気象観測用の気球をUFOと誤認した可能性が高く、すでに解決されています」と述べ、これらの目撃情報は「空中での混乱」の可能性があるそうです。


これまでにアメリカ軍が公開した「UFO目撃事例」とされる一部の動画では、「光の反射」をUFOと誤認した可能性があると指摘されています。

アメリカ海軍が本物と認めたUFOの動画は「光の反射によるものだ」という指摘 - GIGAZINE


カークパトリック氏は、「AAROはUFOを目撃したと誤認しやすい一般的な情報源の除外に取り組んでいます」と述べ、「2022年の調査に関する詳細な報告書がまもなく公開されます」と発表しています。

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in サイエンス, Posted by log1r_ut

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