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アメリカ海軍が本物と認めたUFOの動画は「光の反射によるものだ」という指摘


アメリカ海軍は2019年に2本のUFO動画を本物と認定しました。しかし、科学誌・Skeptical Inquiryのコラムニストであるミック・ウエスト氏が、「この動画は偽物であり、UFOと思しき物体はカメラの反射によるものだ」と指摘しています。

Famous Navy UFO Video Was Actually Camera Glare, Evidence Suggests | PetaPixel
https://petapixel.com/2022/03/14/famous-navy-ufo-video-was-actually-camera-glare-evidence-suggests/

Gimbal UFO - A New Analysis - YouTube


アメリカ海軍パイロットが2004年と2015年に撮影したという「未確認飛行物体(UFO)」のムービーが2017年にリークされ、2019年にはアメリカ海軍広報が自ら「動画は本物」と認定。発表当時、アメリカ海軍はUFO動画について「未確認の空中現象」とだけ説明しており、それが一体何なのかは明らかになっていませんでした。なお、アメリカ海軍が本物と認定したUFO動画がどんなものかは、以下の記事でチェック可能です。

UFO動画は「本物」だとアメリカ海軍が認める、ただし海軍に公開の意図はなかった - GIGAZINE


このうち「Gimbal」と呼ばれる方の動画について、「4つの観測項目から、実際はカメラに映り込んだ人工物である可能性が高いことが実証されました。これは恐らく赤外線の反射であり、カメラの背後にあった高温の物体の存在を示唆しています」とウエスト氏は指摘。なお、ニュースメディアのPetaPixelはウエスト氏を「懐疑論者でUFOの専門家」と記しています。

問題の動画「Gimbal」は以下から再生できます。

Gimbal: The First Official UAP Footage from the USG for Public Release - YouTube


ウエスト氏はカメラの背後で動いていた「高温の物体」が何であるかは明確ではないとしつつ、「近くを飛んでいた別の戦闘機のエンジンの熱」などから発せられた光の反射がUFOの正体だったのではと指摘しています。また、ウエスト氏はカメラに映るUFOが「カメラに対して相対的である」という点が光の反射であることをよく示していると述べました。

さらに、ウエスト氏は「もしもこれが光の反射でないとすれば、10マイル(約16km)以上、おそらく30マイル(約48km)離れたところにある物体が、ジェット機がバレルロールするときだけ同じように回転し、カメラのフレームに収まり続けているということになります。さらに、この謎の物体は回転する前に何らかの方法でカメラにぶつかり、回転する光のパターンを投影しながら、回転を最小限に抑えて目標を追跡するジンバルシステムに3度とどまるために必要な量と正確に一致する方法で回転する物体であるということになります」と語り、光の反射でないならばまさにUFOそのものであると指摘しています。

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in 動画, Posted by logu_ii

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