メモ

イランが核施設で起きた電気系統トラブルは「核テロ」だったと非難


イラン・イスラム共和国の中部・ナタンツにある核濃縮センターで電気系統のトラブルによる停電が発生しました。イスラエルの公共ラジオでは、これは事故ではなくイスラエルの諜報機関・モサドによるサイバー攻撃で「核テロ」だと報じられているとのことです。

Iran calls blackout at Natanz atomic site ‘nuclear terrorism’ | Nuclear Energy News | Al Jazeera
https://www.aljazeera.com/news/2021/4/11/incident-at-iranian-nuclear-site-targeted-by-blast-last-year


Iran Says Blackout At Atomic Site Act Of 'Nuclear Terrorism'
https://www.rferl.org/a/iran-incident-natanz-nuclear-site/31197580.html

トラブルは2021年4月11日に発生。当初は電気系統で問題が起きたと報じられましたが、イラン原子力機構の責任者アリ・アクバル・サレヒ氏が「イラン・イスラム共和国は、この核テロに対して国際機関と国際原子力機関が立ち向かっていく必要性を強調するものです」と語ったことから、テロによるものだったとみられています。


イスラエルの公共ラジオ放送・Kanは情報筋の話として、諜報機関モサドがサイバー攻撃を行ったと報じました。ただし、イスラエル政府は公式なコメントを出していません。

ナタンツ核濃縮センターはイランのウラン濃縮プログラムの鍵で、国際原子力機関の検視官による監視が行われています。イランの核開発をめぐっては、国際制裁の解除と引き換えに計画の抑制が協定で定められていましたが、2018年にアメリカがトランプ政権下でこの協定から離脱しており、改めて、バイデン政権下でイランとアメリカを枠組みの中に戻すべく、ウィーンで協議が始まったところでした。

なお、ナタンツ核濃縮センターでは2020年7月にも爆発や火災が発生しており、イラン政府はイスラエルの仕業であると非難しています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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