「女性に声をかける男たち」をInstagramでセルフィ投稿する運動「DearCatcallers」
ほとんどの女性が男性から声をかけられるという経験をしており、ほとんどの場合でイヤな思いをしています。男性が知るよしもない女性たちのうんざりした気分を表現するために、町中で声をかけてきた男性とのセルフィーショットをInstagramで公開する運動「DearCatcallers」が行われています。
"Lieve mannen, nafluiten is geen compliment" | Red Pers
http://www.redpers.nl/2017/09/18/lieve-mannen-nafluiten-is-geen-compliment/
Amsterdam woman posts selfies of men who catcall her on Instagram | The Sacramento Bee
http://www.sacbee.com/news/nation-world/world/article177205031.html
町中で見ず知らずの女性に男性が声をかける内容はさまざまです。いわゆるナンパ目的であることだけでなく、卑猥な言葉でからかうというものまでいろいろな種類があるものの、いずれのケースも女性にとって「嫌がらせ」だと感じるという点では共通しています。
DearCatcallers運動を始めたのは、オランダ・アムステルダム在住の20歳のノア・ジャンスマさん。町中で声をかけられイヤな思いをするという、女性にとってよくある嫌がらせをなくすために、声をかけた男性とのセルフィーショットを撮ってInstagramに投稿する、という実験を2017年8月の30日間行いました。
町中で声をかけてきた人とのセルフィーショットはこんな感じ。投稿には男がかけてきた言葉とともに、「#DearCatcallers」というハッシュタグがつけられており、Instagramで検索できます。
声をかけた男たちは楽しげですが、ジャンスマさんは冷めた目。
なれなれしく肩に手をかけてくる男。
女性にちょっかいを出す酔っ払いたち。
車の中から声をかけるパターンもいくつか確認できます。
1カ月の実験で男たちとセルフィーを24回撮影したジャンスマさんは、ひとまず自身のセルフィー実験を終了させました。ジャンスマさんは、実験に使ったアカウント「dearcatcallers」を他の人に譲る予定で、世界中で起こっている女性への嫌がらせを、Instagram上で公開していくプロジェクトは今後も続行されるそうです。
・おまけ
ジャンスマさんのDearCatcallers運動と同じ趣旨で、世の男性に女性が体験している世界をもっと知るように啓発するムービー「10 Hours of Walking in NYC as a Woman」が公開されています。
10 Hours of Walking in NYC as a Woman - YouTube
ニューヨークを10時間歩いた女性の体験を撮影したムービーを見れば、女性の気持ちを理解して、行動を悔いあらためようと考える男性は増えそうです。
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