心の病気「うつ」は必ずしも外観には表れない


人の気持ちは顔の表情に表れると思われがちですが、実は必ずしもそうではありません。うつの症状を抱えるある女性は自身の姿をSNSで公開し、世間に向けて理解を訴えかけています。

Meet the mum tackling depression one photo at a time - BBC News
http://www.bbc.com/news/uk-41164395

Instagramのページselfloveclubbを立ち上げたアメリア・スミスさんは24歳の母親で、イギリス東部のハルに住んでいる人物。Instagramの投稿のいくつかを見ると活発な印象を受けますが、実は「うつ」の症状に悩まされていること、そしてその外見から「うつには見えないよ」と言われることに悩みを抱えているといいます。

スミスさんが初めてうつを自覚したのは14歳の頃でした。そのことについて医師を訪ね、自殺願望があることを打ち明けたところ、その医師からは「君が自殺しそうには見えないねぇ」という心ない返事が返ってきたとのこと。そういわれたスミスさんは、自分が無力で、辱めを受け、混乱した気持ちになったそうです。「その言葉が、私の人生をダメにするところでした。あの断罪するような、馬鹿げた言葉が」とスミスさんは当時を振り返って語ります。

このような見方の危険性についてスミスさんは「メンタルヘルスに問題を抱える人は、それが外見に現れるという考えは危険です。メンタルヘルスや自殺に対する『汚名』や『無知』、『断罪』のような考え方、その症状に悩む人をひどく傷つけます」と語ります。そして以下の写真を見せて「この写真に写っている私は、どっちも自殺のことを考えていた時のものなのです」と、気持ちの状態が必ずしも外観に表れるものではないことを示します。


このような実情を公表するスミスさんのInstagramには16万7000人ものフォロワーがついています。投稿には、「上司から『君がうつのようには見えなかった』と言われ、人生で一番傷ついた。この投稿を読んだら涙が出ました」というユーザーや、「あなたの気持ちがわかります。私も医師に診てもらったら『今はそういう気持ちの時だよ』と言われました」という、スミスさんの投稿に励まされた同様の悩みを抱える人からの声が日々寄せられているとのこと。

また、医師から寄せられる声もあるとのこと。「悲しいことに、このような出来事はよく耳にします。それぞれにおそらく理由はありますが、いずれにせよ問題であることは確かです。あなたが医師に言われたようなエピソードを聞くたびに、そのような医師にはならないと決意を新たにします」と語ります。

スミスさんはBBCの取材に対し、「もしこれを読んでいるあなたがうつの症状に悩んでいるとしても、それはあなた1人ではないことを思いだしてください。あなたは助けの手を差し伸べられるべき人で、愛され、幸せになるべき人です。友人や医師に助けを求めてください。辛い時間はいずれ去りますが、辛い人たちは尽きることがありません」と語っています。

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