地下鉄で撮影された写真からSNSを特定してプロフィール写真と比較される「Your Face Is Big Data」


地下鉄でたまたま見つけた人を撮影して、ニューラルネットワークベースの顔認識アプリにかけることで、SNSのプロフィール写真から本人を特定可能なことを証明する「Your Face Is Big Data」というプロジェクトが公開されています。

Конец анонимности: Идентификация случайных попутчиков - Bird In Flight
https://birdinflight.com/ru/vdohnovenie/fotoproect/06042016-face-big-data.html

Russian photographer matches random people with social network photos | Russia Beyond The Headlines
http://rbth.com/science_and_tech/2016/04/12/russian-photographer-matches-random-people-with-social-network-photos_584153

ロシア・サンクトペテルブルクを拠点に活動する21歳の写真家・Yegor Tsvetkovさんは、地下鉄でランダムに乗客の顔写真を撮影し、顔認識アプリ「Find Face」で解析するという活動を、6週間かけて行いました。その結果、Tsvetkovさんはロシアの主要SNSであるVKontakteから、70%の確率で本人を特定することに成功したとのこと。

Tsvetkovさんはこの結果を「Your Face Is Big Data(あなたの顔はビッグデータ)」というプロジェクトにまとめ、撮影した写真と、プロフィール写真を並べて掲載しています。プロジェクトを開始しようと思ったのは、Find Faceアプリがリリースされたことがきっかけ。Tsvetkovさんは「こういったアプリが人々のプライバシーにどんな作用をもたらすか伝えたかったのです」と話しています。写真は全て隠し撮りしたものですが、撮影に気付かれることは一度もなかったとのこと。


このプロジェクトを英訳して報じたRussia Beyond The Headlinesは、「実際の写真とSNSのプロフィール写真が、著しく異なるケースが多々見られました。シャイな若者は、SNS上では『パーティーを愛するエクストリームスポーツ愛好家』のように見えることも」とコメント。モスクワ大学心理学部のStanislav Kozlovsky准教授は「SNS上には『他人に見てほしい』と思う自分の写真をアップロードするため、通勤中の顔と著しく異なるのは心理学的見地から見ても、ごく当然のことです」と話しています。


Your Face Is Big Dataには、全部で23人分の写真が掲載されています。今回のプロジェクトについて、Tsvetkovさんは「デジタル技術の発展により、プライバシーが危険にさらされていることを示す目的でスタートしたもの。インターネット上に気軽に写真をアップロードすると、将来的に何が起こるかがわかる実例なのです」と話しています。


SNSでは元気な表情の男性ですが、電車の中ではお疲れの模様。このように、「インターネット上の自分」と「現実の自分」がどこかの誰かに見られているかもしれません。

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in モバイル,  ソフトウェア,  ネットサービス,  メモ, Posted by logw_ny