「iPhoneで撮影」のように特殊機材を使わず、スマホ撮影のクオリティを確実に高める方法

「こんな高品質の写真が撮れる、そうiPhoneならね」というフレーズを信じてiPhoneを購入しても、同等のクオリティを再現するのは非常に難しいものです。そうとは分かっていても、「やっぱりスマートフォンでいい写真を撮りたい!」という人のために、スマホ写真の品質を1段階上げるためにできるハードウェアの使い方を、Marques Brownlee氏がYouTubeムービーで解説しています
Dope Tech: "Shot on Smartphones!" - YouTube

「この写真はiPhone 7 Plusで撮影したものです」

割れんばかりの歓声、そして拍手。AppleのiPhone発表会では見慣れた光景。

(マジかよ!?)

YouTubeで「shot on iphone(iPhoneで撮影)」と検索してみると……

素晴らしい写真の数々が現れます。

いずれもiPhoneで撮影されたものばかり。スマートフォンで撮影されたものとは信じがたいクオリティ。

AppleのCMでおなじみの「Shot on iPhone(iPhoneで撮影)」のうたい文句。

よくみると、下には薄くて小さい字で「Additonal equipment and software used(追加の機材とソフトウェアを使用)」という但し書き。

(追加の機材?)

それは、こんな大がかりなマシンや……

電動ジンバルということです。

これらの写真は確かにiPhoneで撮影されたものなので、「shot on iphone(iPhoneで撮影)」というのは偽りではありません。

技術的には十分可能であり、とてつもなく良い条件がそろえば、特別な装置を使うことなくスマートフォンで素晴らしい写真を撮ることも可能です。

ただし、99%の場合、この良い条件には当てはまりません。

もちろん、セルフィースティック(自撮り棒)や……

スマートフォンホルダーを使っても、良い写真は撮れるでしょう。

しかし、AppleのCMの「追加の機材」とは、空中撮影を可能にする小型のドローンや……

大型のドローン。

そして、一眼レフカメラに変身させるレンズマウントを指しています。

このような大がかりな装置では、リモコンを使って手元でレンズを操って、焦点距離を変えることも可能です。

レンズマウントを4輪バギーに搭載して、水平方向に動く被写体をローアングルから撮影することもあるのです。

「このビデオは全編Samsung Galaxy S8で撮影されたもの」や……

「iPhoneで撮影」などのうたい文句は、ウソではないとはいえ、誇張と言わざるを得ません。

「このようなCMの問題点は、同じスマートフォンを手に入れれば、美しい写真やムービーを自分も撮れると錯覚させるところです。だって、同じスマートフォンには違いないのですから」

とはいえ、「スマートフォンで美しい撮影がしたい」と願う気持ちは自然なことなので、「Dope Tech流のスマートフォン撮影のクオリティを一段階上げるテクニック」を紹介するとのこと。

市販されているスマートフォンカメラの性能は非常に高いレベルにあるのは事実です。

ただし、携帯電話という制約からレンズやセンサーのサイズに制約を受けざるを得ません。そこで、レンズ性能をより高めるために、レンズアダプタキットを利用するというのは良い手段です。

ひとえにレンズアダプタキットと言っても、クリップ式で挟み込むタイプや、補助バンパーで取り付けるタイプやケース一体型などたくさんあります。

その中でもイチオシはMomentの第2世代のケース型レンズアダプタ「Moment 2.0」だとのこと。

従来のバンパータイプとは違って、専用のハードケースに……

ワンタッチで簡単に高品質のレンズを装着することができます。

ハリウッド撮影の技術が使われるというMomentのレンズの威力は強力。

広角レンズや魚眼レンズや……

10倍マクロレンズなど、スマートフォンカメラの撮影の幅を大きく広げてくれます。

もちろんムービー撮影にも使えます。

欠点は専用のハードケースを使わなければならず、付属品が増える点。

ただし、専用ケースタイプでは、フレームが邪魔になったりケラレが出たりという心配は無用。

完璧な焦点距離を常に保てるのは大きな利点だとのこと。

レンズアダプタでワンランク上の写真撮影が実現できると、次はムービーのクオリティをワンランク高めたくなるものです。

高品質ムービー撮影に大きな威力を発揮するのが「DJI Osmo Mobile」のような電動ジンバル。手ブレを完全にキャンセルして、滑らかな極上ムービーを撮影できます。Brownlee氏によると、電動ジンバルの効果は絶大で、手持ち撮影とは別次元の品質のムービーが出来上がるので、YouTubeでムービーをアップロードする人は試す価値ありだとのこと。

パンやチルトなどの首振りを手元で安定してコントロールできるのも非常に便利です。

パン・チルトも利点ですが、やはり電動ジンバルの魅力は滑らかな映像が得られること。電動ジンバルにスマートフォンをセットして、動き出せば手持ち撮影とは一味違った映像を手に入れられます。

なお、Osmo Mobileのような軽量のジンバルでは、Moment 2.0を搭載したスマートフォンでは支持できずに使えないことがあるようです。

そのような場合は、一眼カメラで使える本格的な電動ジンバルにグレードアップするべきです。

スマートフォンカメラの撮影品質の向上を求めれば、追加で使う装置が大きくかさばっていき、さらには高額の出費が必要になるのは避けられません。画質と手間はトレードオフの関係なので、いつでも携帯してすぐに撮影できるスマートフォンの「手軽さ」という大きなメリットとの兼ね合いを考えて、デメリットを上回るメリットを得られるオプションをシーンに応じて使い分けるのが大切です。

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