レビュー

電源不要で豆とお湯さえあればどこでもエスプレッソが味わえる手動エスプレッソマシン「ミニプレッソ」


コーヒーのおいしさを凝縮したエスプレッソはコーヒー好きの間でも人気の高い飲み物の一つですが、高い蒸気圧を必要とする抽出方法のために専用の機械が必要という低くはないハードルが存在しています。

GIGAZINEではこれまでにも電源不要・手動でエスプレッソを淹れることができる機器として、空気圧で豆のうまさを最大限に引き出すコーヒーマシン「AeroPress」や、自転車のポンプのような操作でいつでもエスプレッソを味わえる手動エスプレッソマシン「Handpresso」などをレビューしてきました。そしてさらに今回は、同様の機器である「ミニプレッソ」と呼ばれるエスプレッソメーカーを使ってみることにしました。

株式会社ラドンナ LADONNA - ミニプレッソ GR LG12-MP
http://ladonna-co.net/product/detail/show/LG12-MP

ミニプレッソは、段ボールにステッカーを貼り付けただけのシンプルな箱に入って到着しました。


内容物は、ミニプレッソ本体と取説、エスプレッソの淹れ方ガイドの3つのみ。


おいしいエスプレッソを淹れるためには、豆は細挽きにして……


豆は同封の計量カップに1杯だけ入れ、ポンプを1回あたり1秒かけてゆっくりと抽出するように勧められています。


パーツ構成はこんな感じ。左から、お湯を計量するカップ、一杯分の豆を計量する計量スプーン、ピストンがついた本体、コーヒー豆を入れる抽出カップ、ノズルユニット、そして飲用カップを兼ねたキャップとなっています。


エスプレッソを淹れる際は、このピストンを手で押し込むことで圧力を発生させます。


抽出カップの底とノズルユニットには、エスプレッソマシンらしさを感じさせる小さな穴の開いた金属メッシュ。


エスプレッソを淹れてみます。まずは計量スプーンに細挽きした豆をすり切りで一杯入れます。


計量スプーンに抽出カップを上からかぶせ……


そのままひっくり返すことで、規定量の豆を抽出カップに入れます。


豆が入った状態。なお、一般的なエスプレッソマシンではここで豆をタンパーで突いて圧縮する「タンピング」を行いますが、ミニプレッソの場合は逆に「タンピングを行わないこと」と記載されています。


豆の入った抽出カップを本体に取り付け……


ノズルユニットを装着。これで豆のセッティングは完了です。


豆の準備ができたら、お湯を計量カップの内側にある線の部分まで注ぎ入れます。


お湯が入った計量カップに、ミニプレッソの本体を上からのせ、ねじ込んで装着します。この時、当たり前ですが計量カップを上からかぶせてお湯を「どばー」とこぼしてしまいそうになるので要注意。


これで本体のセッティングは全て完了。飲用カップにエスプレッソを抽出してみます。


両手でミニプレッソを持ち、親指でピストンを「グッ、グッ」と押して圧力を加え、エスプレッソを抽出します。


5回ほどポンピングすると、突如ピストンが硬くなります。そこからさらに何度かポンピングすると、このようにクレマあふれるエスプレッソが抽出口からでてきました。


飲んでみると、これは確かにれっきとしたエスプレッソ。コーヒーのうまみがギュッと凝縮され、クレマのトロリとした舌触りとともに濃厚なエスプレッソを味わうことができました。もちろん、コーヒー豆の量を微妙に調整することで濃さを調整することもできました。


エスプレッソを淹れ終わったら、ノズルユニットを外して豆を捨てます。


豆を半分ぐらいかき出してみたところ。豆全体にお湯がとおって抽出が行われていたことが伺いしれます。


ミニプレッソは電気式などのエスプレッソマシンとは違い、高圧蒸気による抽出は行われないため、純粋な「エスプレッソ」とはいいきれない部分もありますが、実際に抽出された味わいはまさにエスプレッソのそれ。実際のエスプレッソに比べると「少しガツンとくるパワー感は落ちるかな?」という印象を受けなくもありませんが、よほどのエスプレッソ上級者でもない限り決定的な欠点を見つけることはないといえそう。なにより、豆とお湯さえあればどこでも簡単にエスプレッソを淹れることができるので、外出先や職場、キャンプに出かけたときなどさまざまなシチュエーションで使えそうなマシンでした。


ミニプレッソは税込価格9180円のプライスタグがつけられており、Amazonでは5%引きの税込8757円で購入することが可能です。
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in レビュー,   ハードウェア,   , Posted by darkhorse_log

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