2016年10月08日 19時48分取材

あの「青鬼」がまさかのブラックコメディ化＆脚本・我孫子武丸で本格サスペンスホラー化したアニメ「青鬼」関係者トークショー

RPGツクールXPで製作され、ニコニコ動画やYouTubeを中心に人気が出始め、書籍やマンガ、映画など多方面でメディアミックスされているゲーム「青鬼」が、TVアニメ「あおおに～じ・あにめぇしょん～」と上映版「青鬼 THE ANIMATION」になって帰ってきます。そのTVアニメ＆劇場版青鬼のトークイベントが、徳島で開催中のイベント「マチ★アソビ vol.17」で実施されました。

アニメ「青鬼」関係者トークショー
http://www.machiasobi.com/events/aooni.html

アニメ「青鬼」関係者トークショーはufotableCINEMAシアター1で行われました。MCはe-notionの篠原ありささん、宣伝プロデューサーの岡和田一輝さんです。

アニメ「青鬼」は記事作成現在、TVアニメ「あおおに～じ・あにめぇしょん～」と上映版「青鬼 THE ANIMATION」の2つが進行中。

最初は放送中の「あおおに～じ・あにめぇしょん～」のお話から。あらすじは「町外れにある無人の洋館、そこにはお化けが出るという噂があった。ひろしは同級生の"たくろう"や"たけし"、そして"みか"とともに訪れたその館の中で、奇妙な化け物『あおおに』に襲われてしまう。様々な謎解きを経て、彼らは館から脱出することができるのか、それとも……」というホラー作品らしい内容になっています。しかし、「このまま"あおおに"と一緒におもしろおかしく館で暮らすのか！？死してなお"あおおに"と戯れる4人の肝だめしライフが今はじまる。」とも書かれており、「4人はもう死んでるの！？」と思わず突っ込みを入れたくなるお話。つまり、バリバリのホラー路線ではなく、ホラーコメディのような感じ。この展開は岡和田さんも世像していなかったそうです。

キャストは逢坂良太さん(ひろし)・水島大宙さん(たくろう)・喜多村英梨さん(みか)・森嶋秀太さん(たけし)

スタッフはこんな感じ。制作を担当するのは「ひぐらしのなく頃に」などホラー作品に定評があるスタジオディーンです。

「あおおに～じ・あにめぇしょん～」の詳細がたっぷりと語られたところで、第1話の上映。

キュートなキャラクターが織りなすドタバタ劇。

ギャグ路線かと思いきやパックンチョされるシーンもあり。前田監督によれば、原作を忠実に再現できるように放送ギリギリを攻めたとのことで、その辺りにも注目です。

あおおにに殺されながらも生きているキャラクターたちが作り出す世界観は独特。見ていて思わず声を出して笑ってしまうほどでした。なお、アフレコ中には、たけしを演じる森嶋がかっこよくなりすぎて、監督から「もう少しチキンな感じでお願いします」と注意される場面もあったとか。

「あおおに～じ・あにめぇしょん～」の第1話「5人いる！」はニコニコ動画無料公開されており、気になる人は以下のムービーから視聴してみてもいいかも。

あおおに　～じ・あにめぇしょん～　第1話「5人いる！」アニメ/動画 - ニコニコ動画

上映会の後は劇場公開される上映版「青鬼 THE ANIMATION」について。

上映版「青鬼 THE ANIMATION」の予告編は以下のムービーから確認できます。

上映版「青鬼 THE ANIMATION」PV - YouTube

上映版「青鬼 THE ANIMATION」は脚本にゲーム「かまいたちの夜」などで知られる我孫子武丸さんを迎え、純度の高いサスペンスホラー作品になる予定です。岡和田さんによれば、なるべく全年齢で見られるように調整中とのこと。まだまだ謎が多いですが、完成が楽しみな作品です。

上映版「青鬼 THE ANIMATION」の話の後は、製作中に起こったホラー現象について。実写やアニメ、ゲームなどコンテンツのジャンルに限らずホラー作品を扱うときは必ず「お祓い」に行くのですが、「あおおに～じ・あにめぇしょん～」の場合は「お祓いをイベントにすればよいのでは」という話があったとのこと。しかし、結局のところイベントの話はなくなり、岡和田さんはお祓いに行けなかったそうです。後から聞いたところによると、偉い人たちだけできちんとお祓いに行ったそうで、岡和田さんらスタッフは結局いけずじまい。その影響かどうかわかりませんが、収録中には今までに経験したことがない機材トラブルに見舞われたり、主題歌の収録中に女の人の声が聞こえたりなど、ガチで怖いことが起こったそうです。