PS4を4K＆HDR対応に進化させた「PS4 Pro」は何がどう変わったのか？実機＆デモプレイを見てきました

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2016年9月8日に4K＆HDR対応の「PlayStation 4 Pro(PS4 Pro)」を発表しました。PS4 Proは3840×2160の4K解像度と、輝度の拡大がパキッとしたコントラストを生み出すHDRに対応しており、今までにないゲーム体験をもたらしてくれるゲーム機になっています。そのPlayStation 4 Proを9月15日～18日まで開催されている東京ゲームショウ2016で体験できる機会があったので実際にデモプレイを見てきました。

PlayStation®4 Pro ジェット・ブラック 1TB | プレイステーション オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/ps4/hardware/cuh7000bb01.html

PS4 Proとご対面。天面にはPlayStationのロゴが入っています。

正面はこんな感じで、初代PS4(CUH-1000)と比べると四隅の角が丸みを帯びたデザインに変わっているのがわかります。

正面右上にはPS4のロゴが彫られていました。

横から見るとこう。

表面は指紋が目立たないシボ加工が施されています。

これは「Horizon Zero Dawn」のプレイ画面。

SDRと……

こっちがHDRをオンにした状態。画面左上の雲を見ると、特に違いがわかりやすいです。SDRでは視認できなかった雲のテキスチャが、HDRではくっきりと見えるようになっています。画面の奥にある細かいものが見えることで奥行きを感じられ、広大な世界にいるのだという臨場感がバシバシ伝わってきました。

次は「inFAMOUS First Light」

こっちがSDRで……

これがHDR。「inFAMOUS First Light」はSDRとHDRの違いがかなりわかりやすく、コントラストがきいていることで建物の色やライティングがキュッとしまったような印象。光に包まれたキャラクターを見ると、SDRではみえなかった腕の部分がHDRではしっかりと見えています。なお、「inFAMOUS First Light」および「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」はPS4 Proの発売後にパッチ配信で4K解像度＆HDR対応になるとのことです。

FINAL FANTASY XVでチョコボに乗っているシーン。チョコボや草木の色がハッキリと表現されていて、かつ、画面のものすごく奥にある風景まで見えています。4K＆HDR対応により、広い世界を探索していても「遠くの方にあるあれはなんだろうか？行ってみよう」となり、好奇心がガンガンくすぐられるわけです。

上述の他にも「バイオハザード7」のデモプレイを見せてもらったのですが、こちらは撮影NGでした。バイオハザードは、あらゆる方向から写真を撮影してモデルデータを作成するフォトスキャンという技術を取り入れていて、PS4 Proでプレイすると現実のようなリアルな質感が再現されており、フォトスキャンの潜在能力をギリギリまで引き出していた印象。また、HDR対応により光と影が精巧に表現されていて、ホラーサバイバルゲームに欠かせない緊張感あふれる世界を体験できました。

今回PS4 Proのデモを体験してみてわかったのが、通常のPS4では見えていなかったものが見えるようになったという感じで、家庭用ゲーム機の進化に驚きを隠せませんでした。「ゲームの世界」と「自分の目で見ている現実世界」が近くなり、これまでのゲーム体験を1つ上のレベルに上げてくれます。ゲームをたまにしかプレイしないという人には小型化したPS4で十分かもしれませんが、ゲームを毎日プレイするような人にはPS4 Proはピッタリと言えそうです。