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Googleの天下りの実態を暴いたグループの支援者の1つがGoogleとの訴訟を抱えるOracleであることが判明

by Seabamirum

2016年6月にGoogleは政府関係者の「天下り」を受け入れつつ社員を政府に送り込み政治的影響力を増大させているという記事を掲載しました。これは「Google透明化プロジェクト(Google Transparency Project)」の働きによるものでしたが、このプロジェクトを支援しているのがデータベース管理システムで知られるOracleであることが判明しました。

Oracle is Funding a New Anti-Google Group
http://fortune.com/2016/08/19/google-transparency-project-2/


Google Transparency ProjectはGoogleと政治の結びつきなどを「透明」にするため、2016年4月ごろからその動きが見られるようになったグループです。これだけの情報を得ているからには、著名な企業なり団体なりがバックにいて、情報収集や資金面の手助けをしているとみられていましたが、グループはその背後関係については一切口を割らず、謎のグループとして活動してきました。

Fortuneのジェフ・ジョン・ロバーツ氏は調査の末にOracleがいるらしいというところまでたどり着いたのですが、この裏取りをしようと動いていたところ、当事者であるOracleのシニアヴァイスプレジデントのケン・グリュック氏からメールが届いたのだそうです。

そのメールの中身は、まさにOracleがプロジェクト出資者の1つであることを認めるものでした。


GoogleとOracleは2010年からAndroidでのJava API使用を巡って訴訟が続いており、2016年5月に陪審員がOracleによる1兆円の賠償請求を退けてGoogleが勝訴したものの、Oracleは即座に上訴の意志を明らかにしました。

この「苦しい裁判」や、それまでに行ってきた「卑劣なPR戦術の歴史」から、ロバーツ氏はOracleがプロジェクトを支援しているということに何の驚きもなかったそうです。ただ、他にも支援者はいるはずなのですが、今のところ、過去に反Google運動を行った実績のあるMicrosoftが含まれていないということしかわかっていません。

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in メモ, Posted by logc_nt

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