ジャガー・ランドローバーがオフロード対応の自動運転車を開発中
タタ・モーターズ傘下の自動車メーカー、ジャガー・ランドローバーが、オフロードでも環境を適切に判断するシステムを搭載した自動運転車の開発を進めていることを明らかにしました。
Land Rover All-Terrain Self-Driving Research - YouTube
ムービーはあくまでどんな技術を開発しているのかということを示すためのものなので、プロドライバーが乗車して運転を行っています。
まずは「地形に応じた速度適応(Terrain-based speed adaption:TBSA)」から。
未舗装路を走るランドローバー
TBSAが有効な状態です。
ここで進路を水たまりのある方へ変更。
地形が変わったことをセンサーで検知すると……
自動的に減速します。
安全に水たまりを通過。
再び地形の変化を確認すると……
速度が自動的に元通りに戻りました。
続いては「コネクテッド・コンボイ」。
無線のデータ共有システムによって、複数の車が接続されるシステムです。このムービーの中では2台の車が接続されています。
まずは前を行くCAR 01が岩場へ到達して一時停止。
CAR 02には「CAR 01が停止した」という情報が伝えられます。
CAR 01ではドライバーが走行モードを切り替えられる「テレインレスポンス」を、これから走るルートにあったモードに合わせていました。
そして、巨大な岩のごろごろと転がるところへ突入。
この情報がCAR 02に伝わり……
同じ場所に来たときには「このテレインレスポンスにすると良いですよ」というアドバイスを送ってくれます。
CAR 01からは引き続き、車輪がどれぐらいスリップしているか、サスペンションの具合はどうか、といった情報が送られてくるので……
CAR02は得られた情報をもとに、最適化された状態で前へ進んでいけます。
最後は「Surface ID」。
車両は前方の路面状況の変化を確認していて……
ここでは、舗装路から砂利道へと入ることを検知。
すると、ドライバーに「テレインレスポンス」を変更するようにと促してくれます。
これにより、安全な運転が維持されます。
ジャガー・ランドローバーとしては、将来的に、高速道路で自動運転システムの恩恵を受けられるのは当然のこととして、それに加えて、たとえ経路上に未舗装路があったとしても目的地までずっと恩恵を受け続けられるようなものを作りたい、という目標があるとのことです。
Jaguar Land Rover unveils technology to let 4x4 vehicles navigate across mud and snow | Daily Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3685019/Self-driving-cars-road-Jaguar-Land-Rover-unveils-technology-let-4x4-vehicles-navigate-mud-snow-sand-water.html
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