デルがAndroid端末の製造から撤退、今後はWindows端末に集中
デルがAndroidタブレットの製造から撤退し、2-in-1スタイルのWindows搭載端末の製造に専念していく方針であることを自社ブログの中で明かしました。
Why slate tablets don’t always work in the workplace – and what will
http://futurereadyworkforce.dell.com/why-slate-tablets-dont-always-work-in-the-workplace-and-what-will/
Dell stops selling Android devices to focus on Windows | PCWorld
http://www.pcworld.com/article/3090466/android/dell-stops-selling-android-devices.html
デルはAndroidタブレットと、Androidベースのスティック型コンピューター「Wyse Cloud Connect」の製造から撤退する意向であることを明かしました。その理由について「タブレット市場は飽和気味で、消費者の需要は低下気味です。よって、我々はAndroidベースのVenueシリーズの製造停止を決定しました」とデルのスポークスマンは語っています。
デルは過去に「Venue」というブランド名でスマートフォンを販売していましたが、2012年にはスマートフォン分野から撤退しており、その際に「Venue」ブランドは終わったかに思われました。しかしその後、デルは「Venue」ブランドからタブレットをリリースするようになり、復活しています。なお、現在のVenueタブレットはWindows搭載のものとAndroid搭載のものが存在するので、Android端末の製造から撤退しても、「Venue」ブランドがなくなることにはならない模様。
デルがAndroid端末の製造から撤退する理由について、IT系ニュースサイトのPCWorldは「Androidタブレットはデルにとって最も安いコンピューターのひとつで、より高いマージンが得られるプロダクトに集中するために撤退したのだろう。VenueシリーズのAndroidタブレットにいたっては、PC購入時の特典として無料で配布されていることすらあった」と述べています。
なお、デルは既に出荷済みのAndroidベースのVenueタブレットに対して、今後OSのアップデートなどは提供しない、としています。
By Long Zheng
デルと同じように廉価なタブレット端末の製造から手を引いたメーカーには、HPなどがあります。なお、2016年第1四半期で最もタブレットを販売したのはAppleで、その次がAndroidタブレットを販売するSamsung、AndroidベースのFireタブレットを販売するAmazon、Lenovo、Huaweiという順番で続いています。
Android端末からの撤退を明かしたデルですが、GoogleのChrome OSを搭載した「Chromebook 11 3120」や「Chromebook 13 7310」は今後も製造していく予定とのことです。
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