卓球台の売上げからテクノロジー業界の盛衰がわかる

by Domenico Mascagna

Twitterが発表した2016年第1四半期の売上げは広告収入の低迷で前年同期比の36%増にとどまり、市場予想平均を下回りました。「2014年までTwitterは卓球台を毎年注文していたのに、ある時から突然注文をやめた」ということを例に、テクノロジー業界の盛衰と卓球台の売上げという意外な関連性が見えてきます。

Is the Tech Bubble Popping? Ping Pong Offers an Answer - WSJ
http://www.wsj.com/articles/is-the-tech-bubble-popping-ping-pong-offers-an-answer-1462286089

「Twitterはなぜ突然卓球台の注文をやめたのか?」という質問に対して、Twitter広報は「丈夫な卓球台を購入したのです」と答えていますが、実は卓球台の売上げとテクノロジー業界の盛り上がりの間には相関関係がある、とのこと。以下がシリコンバレーにおけるベンチャーキャピタルの四半期売上げ(縦軸)と卓球台の四半期売上げ(横軸)の関係を表した図。ざっくり見ると、卓球台の売上げが上がるとベンチャーキャピタルの売上げも上がっており、特に2015年の第2四半期は両者とも非常に売上げがよかった様子。しかし、2016年の第1四半期を見てみると、いずれも非常に低い売上げを記録しています。


卓球台を販売する小売店の店主であるSimon Ngさんは、卓球台の売上げはテクノロジー業界の経済を追尾していると考えており、「昨年の第1四半期の売上げはとてもよかったんですが、今はゆっくり売上げが落ちています」「テクノロジー企業は卓球台を会社に置くスペースがなくなったか、問題を抱えているのかもしれません」と語っています。

ベンチャー企業の資金調達を追跡するDow Jones VentureSourceによると、2016年の第1四半期における卓球台の売上げは前期より50%下落しており、スタートアップの出資額も25%下落したとのこと。全く関係がないように思える2つですが、サンフランシスコに本拠を置くスタートアップのLithium Technologiesは、「卓球台がない会社はテクノロジー企業じゃない」とまで語っています。

マーケティング会社FutureAdvisorの副社長であるJoe Fahrさんは、スタートアップ社内の卓球ランキングの2位であるほどの腕前。Fahrさんは「卓球台はヒエラルキーを壊すイコライザーなのです」と語っています。つまり、卓球台が会社にあると、「今は仕事の関係ではない」という切替が社内で可能になり、リフレッシュして同僚や上司との仲を深められるわけです。

by Michael Koukoullis

サンフランシスコのソフトウェア会社であるPivotalには8つの卓球台が設置されていて、コーダーたちが休憩の合間に利用しており、ベイエリアではOracleやDropboxといった企業が参加する卓球のトーナメントまで存在するほど、シリコンバレーでは卓球の文化が浸透しています。トーナメントの主催を務める資本家のMichael Cardamone氏は、卓球台を設置について「会社の文化の1つとすべき」と、若いスタートアップに勧めています。

サンフランシスコにあるSPORTS AUTHORITY代表であるDavid Vannattaさんもテクノロジー企業と卓球台の売上げの間に相関関係があることを認識しており、卓球台の売上げが落ち始めたのは2015年のクリスマス以降からだと説明。企業単位で言うと、Yahoo!は長らく卓球台などのスポーツ道具を購入しておらず、Intelは2015年に購入をストップ。ただしGoogleだけはスポーツ用品を買い続けているそうです。


ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対しYahoo!の広報担当は「最近、本社では卓球台を購入していませんが、卓球台は社内にあり、社員は卓球を楽しんでいます」と語り、Googleの広報は卓球台を「会社の一部であり、福利厚生の1つ」であると語っていますが、Intelは取材に対して回答を行っていないとのこと。

過去には「フーズボール指標」というものが存在したり、ビリヤード台がテクノロジー業界で人気だったこともあります。しかしビリヤードは2000年頃にブームが終わると、ビリヤード台より安価で折りたためる点で卓球台が評価され、卓球台へと注目は移りました。ただし、卓球台の方が実用的なのですが、ビリヤード台と違って資産的な価値はほとんどないので、スタートアップを畳む時に売却してもほとんどお金にならないという欠点も。ビリヤード台はスタートアップ終了時にオークションに出すといくらかの価値がつきますが、スタートアップが規模を広げた時に初めてオフィスに入るようになる卓球台は、スタートアップが終わる時、文字通り役目を終えるわけです。

by Freenerd

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