「企業」という存在がいかに非効率的なものであるかを示す18の事例

By Sebastiaan ter Burg

経済学者というのは、「企業というものは経済的に非常に効率的である」と考えるもので、経済関連の参考書や数学モデルなどでも、「企業は効率的である」という大前提のもとであらゆる話が進められがちである、と経済学者のRobin Hansonさんは言います。しかし、実際には企業というものは非効率の塊のような存在とのことで、これまでHansonさんが見てきたさまざまな非効率な事例が紹介されています。

Overcoming Bias : Firm Inefficiency
http://www.overcomingbias.com/2014/07/firm-inefficiency.html


◆01:企業の危機的状況が生産性を上昇させる
企業が市場競争に直面した際、しばしば生産性が爆発的に上昇することがあります。しかし生産性の向上が見込めるなら、危機的状況に直面する前はどうして同じことが行えないのでしょうか?

◆02:常に存在する余剰人員
企業には、他の従業員よりも仕事量の少ない従業員がいたります。こういった人材は、企業の業績が悪化してきた際や、買収された際には真っ先に解雇されますが、業績が好調な際には解雇されたりすることはありません。

◆03:「ここで発明されたわけではないので……」
企業というものは、社内で生み出されたものに変更を加えることは好んで行うのですが、他の企業が開発して有名になったものに手を加えることを好みません。

◆04:報告しづらい環境
多くの企業で行われることのひとつに、「悪いニュースが上司に知れ渡ることを防ごうとすること」というものがあります。これは、悪い知らせを上司に報告した場合、報告した人物が問題を引き起こした張本人であるかのように扱われることがあるからのようで、企業内の情報伝達を鈍らせる悪い特徴となっています。

By valeriy osipov

◆05:イエスマン
自身の意見をあれこれと口に出さない上司は、部下の意見をいろいろと聞いて、自身の見解と比較したりすることができます。しかし、大抵の上司は部下に自分の意見を押しつけ、意見に反対するような部下がいれば罰を与えたりしがちになるそうです。その結果、企業の中にはイエスマンがあふれかえってしまい、無意味なコミュニケーションが増えてしまうわけです。

◆06:M&A(企業の合併や買収)
企業が他の企業を買収したり合併したりすると、多額の資金が浪費されることとなり、これを非効率なものとしてHansonさんは挙げています。

◆07:毒にしかならないルールの存在
「経済的な罰を課す」や「投資家が株式を取得できないようにする」といった企業の買収を防止するようなルールはまったくもって非効率なものとのこと。

◆08:高給取りなCEO
企業が実際に稼いでいる金額と不釣り合いな額の給料をCEOに支払っているという場合が多々あり、これはあきらかに非効率な行為であるとHansonさん。

◆09:過剰な会議
多くの企業で無駄な会議が繰り返し行われている、というのがHansonさんの主張。Hansonさんいわく、多くの企業で行われている会議は、参加人数が多すぎで、会議時間も長すぎ、開かれる頻度も多すぎるとのこと。

By Maryland GovPics

◆10:過剰な面談
面談を通して従業員の実際の仕事上でのパフォーマンスを知る、というのは難しいものです。しかし、何度も何度も面談は開かれ、従業員の業務時間を削っていきます。

◆11:偏った評価
上司は自身が雇った人物と自身が雇っていない人物とでは、一貫して自身が採用を決定した従業員の方に高い評価を与えがちとのこと。

◆12:過剰な権限
自分の仕事ぶりを評価する相手にはよく見られたいもの。従業員はそういった人々の前では多大なプレッシャーを感じるものなので、従業員を効率的に働かせるためには「上司の過剰な権限」は邪魔なものとなりがちです。

◆13:わずかな試験
製品試験は企業がまだ理解していないことを浮き彫りにしてくれるものですが、試験はしぶしぶ行われがちなものでもあります。

By NASA Goddard Space Flight Center

◆14:わずかな実績
企業の中にはこれまでの実績から今後の予測を立てる人がたくさんいます。しかし、企業のほとんどは正確な評価を行えるような立派な実績は得られていない、とのこと。

◆15:報酬自慢
従業員の優れた能力が周りから評価されていたとしても、自分で自分の功績を自慢しない人は、一貫して企業からは見向きもされないものです。

◆16:情報が隅々まで行き渡らない
企業内にグループや部署といった区切りが存在することで、さまざまな情報を他セグメントに知られることなく秘密裏に保管しておくことが可能になります。しかし、企業内部のさまざまなセグメントが同じ方向に向かって協力するようになれば、より大きな成功をつかむことも可能になる、とHansonさん。

◆17:目新しさのないコンサルタント
何かしらのアドバイスを求め、企業はしばしば経営コンサルタントを雇います。しかし、経営コンサルタントから得られる助言というのはありきたりなものばかりで、従業員でも導き出せるようなものばかりとのこと。

◆18:在宅勤務
在宅勤務は多大なコストカットになりうるものですが、あまり採用されません。

By Jeremy Hiebert

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