レビュー

スマホ40回・ノートPCを15回充電可能、超大容量120600mAhを持ち運べるポータブル電源「Anker PowerHouse」レビュー


モバイルバッテリーなどを販売するAnkerがノートPCを15回、スマートフォンなら40回フル充電にできるAC/DC/USB出力を備えた超大容量120600mAhのポータブル電源「Anker PowerHouse」を発売します。緊急時にも機器を充電したりライトの電源にできたりする特徴を備えているため、熊本地震被災地に向けて100台の無償提供も行われているPowerHouseを借りることができたので、どれほどの性能を発揮してくれるのか、実際にノートPCやモバイル機器を充電して試してみました。

Anker PowerHouse
http://jp.anker.com/products/A1701011

Anker PowerHouseが届きました


側面にはシチュエーションごとの用途が書かれており、アウトドアではスマートフォンの充電およびキャンピングライトやミニ冷蔵庫の電源として使え、旅行時にはモバイル機器やPCを充電可能。停電時には電子機器の充電はもちろん、TV・スピーカー・ランプの電源として重宝できるとのこと。


パカっと開封。Ankerではおなじみの「Happy?」と書かれたカードと説明書が付いていました。


その下はしっかりと梱包済み。


中に入っていたのは本体・説明書・ケーブル類


サイズは約200×145×165mmで、iPhone 5sを横に置くとサイズ感がわかるはず。


横から


上から


底面にはゴムのストッパーがあるので、つるつるした場所でも安定して置くことができます。


電源容量は434Wh(120600mAh)で、以前レビューしたAnker PowerCore 10000なら12個分に匹敵するという驚異の容量。自宅の壁コンセント、またはDCソケット接続のソーラーパネルから充電可能です。入力はDCソケット(16.8V/7.5A)×1、出力はシガーソケット(12V/10A)×1、USB(5V/6A)×4、AC(110V/1.29A)×1です。USBは各ポート最大2.4Aなのでタブレットの充電も問題なく、Ankerの独自技術「PowerIQ」に対応しています。


液晶画面ではバッテリー残量が電池マークで確認でき、現在の出力における残り充電時間が「18H」のように表示されます。入出力も「INPUT」「USB」「AC」のように表示されるので、給電・充電状態がよくわかります。


手に持ってみるとこんな感じ。重量は約4.3kgで男性でも片手で持つと重みを感じますが、取っ手があるので持ち運びには問題なさそう。


ケーブル類はACアダプタ(304cm)、Micro-USBケーブル(60cm)、DCケーブルが同梱されていました。


というわけで、まずはコンセントからバッテリーを満タンまで充電しておきます。付属の充電器を挿し込むだけでOK。バッテリーが空の状態からは約10時間で満タンになるとのこと。


◆スマートフォン・タブレット・ノートPCを充電してみた
実際に充電するため、スマートフォン・タブレット・ノートPCをそれぞれ空になるまで放電しておきました。


一度に全て充電開始するとみるみるうちに現在の出力における残り充電時間が少なくなっていったので、出力の大きいノートPCは個別に充電することにします。


充電を開始するにはAC出力のところにノートPCの充電器のプラグをセットし、「AC」と書かれたボタンを押せばOK。「ピッ」という電子音が鳴ります。


1時間充電したところで液晶画面を確認すると、現在の出力における残り充電時間は10時間になっていましたが、バッテリー残量はなんとひとつも目盛が減っておらず。


また、充電中に本体を触ってもほんのり温かい程度。これは内部が「バッテリーマネージメントシステム(BMS)」によって電圧や温度が適切に管理されているため。機能性以上に安全性が追求されているとのこと。


ノートPCのバッテリー容量は6400~6800mAhのものですが、わずか1時間でほぼ満タンになっていました。


続いてバッテリーを放電したスマートフォンとタブレットへ。USBケーブルを2本挿して機器と接続したら「USB」のボタンを押して充電スタート。


この時の現在の出力における残り充電時間は24時間。充電を続けているとさらに減っていくので心配になりますが、一度機器を外してしばらくすればまた30時間に回復します。また、スピーカーやテレビなどであれば、あと何時間付けていられるかの目安にもなります。


大体1時間30分ほどでスマートフォンが満タンになりました。


タブレットも2時間ほどでバッテリーが満タンに。これでようやく目盛がひとつ減っただけなので、1日では使い切れないほどの電力を持ち運べることになります。スマートフォンだけでなく、テレビや調理機器などの電源にもなるため、災害時や緊急時には強力な相方になるはず。


◆無停電電源装置(UPS)としての機能を確かめてみた
PowerHouseはAmazonで無停電電源装置のカテゴリに登録されているので、ポータブルバッテリーだけでなく無停電電源装置としても使えるのか試してみます。まずはPowerHouseを壁コンセントと接続して、充電状態にします。


その上でAC出力にノートPCの充電器をつなぎ、ノートPCを起動した状態でバッテリーを外しました。これでデスクトップPCと同様に電力の供給が断たれると、ノートPCが強制シャットダウンされることになります。


さらにPowerHouseを充電しているケーブルのプラグを抜くと、停電が起きた状態を再現できます。準備が整ったのでさっそくプラグをつかんで……


引っこ抜きました。するとPowerHouse側への給電は断たれましたが、ノートPCはシャットダウンすることなく起動したまま。PowerHouseは無停電電源装置としても利用可能なことがわかりましたが、ACポート出力が160ワットを超えると自動停止してしまう点には要注意です。


なお、Anker PowerHouseは2016年6月6日(月)から以下のAmazonのページで販売される予定で、記事作成時点では予約注文を受け付けています。価格は5万円となっています。

Amazon.co.jp: Anker PowerHouse (434Wh / 120,600mAh ポータブル電源) 【静音インバーター / USB & AC & DC出力対応 / PowerIQ搭載】 キャンプ、緊急・災害時バックアップ用電源: 家電・カメラ

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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