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Googleのモジュール交換式スマホ「Ara」の開発者バージョン公開、市販時期も決定


Googleが開発するモジュラー交換式スマートフォン「Ara」の最新情報がGoogle I/O 2016のATAPブースで公開され、2016年後半に開発者向けの「Developers Edition(開発者エディション)」がリリースされることが正式に発表されました。そして、いよいよ2017年には一般向けの製品版Araスマートフォン&モジュールが市販されることも決定しています。

Ara
https://atap.google.com/ara/#developers

ついに登場したモジュール交換式スマートフォン「Ara」の開発者エディションがどんなデザインなのかは、以下のムービーを見れば一発で分かります。

Ara: What’s next - YouTube


Araの背面。従来の試作機であった、モジュール間のフレームがなくなってすっきりしたデザインに変わっています。


スマートフォンの性能をカスタマイズできる各モジュールは、ワンタッチで取り外したり付け替えたり可能。


小さな液晶ディスプレイ搭載のモジュールもあり。


モジュールは機能だけでなくサイズ・カラーもカスタマイズ可能なようです。


こだわりのカメラやスピーカー、バッテリーなど、思い思いのスタイルに合わせたオリジナルスマートフォンを作れます。


ギターを弾く女性。


スピーカーを3つ搭載して音楽に特化したスマートフォンにしています。


カメラのレンズをのぞき込む男性。


カメラ好きには、スマートフォンのレンズも交換式である方が便利です。


Araならば、とっておきの1枚を撮影するために、シーンに応じてレンズを交換できるというわけです。


モジュール交換はワンタッチなので、外出先で組み替えることも可能。


お気に入りのモジュールを持ち歩けば、外出先でもスマートフォンのカスタマイズができます。


「Ara」のロゴも確定した模様。


Araの開発者エディションがどのように動くのかは、以下のGoogle I/O 2016のATAPプレゼンテーションのムービーの35分以降で確認できます。

Bridging the physical and digital. Imagine the possibilities. ATAP. - Google I/O 2016 - YouTube


Googleの開発者ラファ・カマルゴ氏によって初公開されたAraの開発者エディション。


カマルゴ氏はカメラモジュールを手にとり「さっそく使ってみましょう」と、実演をスタート。


「第1ステップは、モジュールを取り付けること」


「第2ステップは、使ってみること。簡単でしょ?」


取り付けたカメラモジュールで撮影する様子はこんな感じ。


続いて、モジュールの取り外し方の実演。「OK、Google. Eject the camera.(OK、Google。カメラを取り外せ)」と声を出すと……


パチっという音とともに、カメラモジュールが浮き上がりました。モジュールの取り外しは音声コマンドで行うようです。


浮き上がったカメラモジュールを取り外したカマルゴ氏。


次の説明に移ろうとしますが、拍手が鳴り止みません。


従来、「Endoskeleton」と呼ばれていたモジュールを固定するベース部分はSoCやメモリ、ストレージ、メインディスプレイ、バッテリー、アンテナがあらかじめ搭載された「Ara frame」に変更されました。


Ara frameには6つのモジュール用スロットがあり、最大6つのモジュールを搭載可能。当初、AraはSoCやメモリ、ストレージ、メインディスプレイ、バッテリーなどを含めたあらゆる機能性モジュールを交換できるという構想でしたが、基本的な構成はAra frameに固定した上で、カメラやスピーカーなどのオプション機能のみを交換する方向に変更されています。また、「electro-permanent magnets(電子式・永久磁石)」と呼ばれる特殊なモジュール固定方法は取りやめになった模様。


モジュールは磁気ではなく「Springboard」と呼ばれる機械的に脱着できる仕組みを採用しているようです。


各モジュールは「Unipro」という省電力のフォーマットで接続され、モジュールは1000回以上の脱着が可能なように設計されているとのこと。また、AraではType-CのUSBをサポートすることも明言してます。また、Ara専用のハードウェアAPIを含む「Baseplate」が開発者に提供される予定です。


そして、Araのモジュールはオープンソース。


開発者はスピーカー、カメラ、センサーなどのさまざまな機能性モジュールが開発できます。


サブモニターやLEDライトなどのモジュールもあり。


センサーモジュールを取り付けて、スマートフォンを計測器に変身させることも可能。


多数のモジュールを組み合わせることで、ユーザーはオリジナルのスマートフォンを手に入れられます。


2015年からPanasonic、東芝、Micron、Samsung、ソニーなどの大手企業や開発者とモジュール開発を進めているとのこと。Araの開発者エディションがリリースされれば、さらにモジュール開発のペースは上がることになりそうです。


Araの開発者エディションは2016年第4四半期にリリース予定。


そして、Araの一般向け市販バージョンは2017年に発売される予定です。


Google I/O 2016の会場で、The VergeがAraの開発者エディションを撮影しています。

A closer look at Google’s modular phone prototype | The Verge
http://www.theverge.com/google/2016/5/20/11723508/google-project-ara-modular-phone-photos-io-2016

ブラックカラーのAra端末。背面下部のSoC、メモリ、バッテリーなどの共通部品を含む部分には「ARA」のロゴが入っています。


モジュール脱着部分には接点だけでなく両サイドに"ツメ"が確認できます。


OSはもちろんAndroid。残念ながら、メインディスプレイは交換不可に変更されました。


サイドには物理ボタンもあり。


モジュール部分とディスプレイ部分に分かれているため、適度な厚みがあります。


底面にはType-CのUSBポート。


「Module Map」というアプリでモジュールを管理するようです。


2015年1月のリリースが発表されたものの、2度の延期を経た後、パタっと情報が止まっていたモジュラー式スマートフォン「Ara」は、着実に開発が進められていたことが明らかになりました。ディスプレイやSoCを含めた全機能モジュール交換スタイルという当初の計画は、基本性能部分が共通のスタイルへと変更され、また電磁永久磁石によるモジュール固定方法を機械式に変更するなど、現実的な路線に変更されてはいますが、好きなモジュールを組み合わせて機能を追加したり変更したりできるカスタマイズ性はそのままに、デザインもより洗練された状態で市販されることになりそうです。


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