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Firefoxが全世界のブラウザシェアでついにMicrosoftを抜いたことが明らかに


デスクトップ向けのブラウザシェアは現在、Google Chromeが過半数を占め、さらにじわじわとその勢力を拡大中ですが、その後方の2位争いで、かつてしのぎを削ったライバルのInternet ExplorerにFirefoxが追いつき、そして追い越したことが明らかになりました。

Firefox edges out Microsoft globally for first time in browser wars | StatCounter Global Stats
http://gs.statcounter.com/press/firefox-browser-edges-out-microsoft-globally-for-first-time


Firefox tops Microsoft browser market share for first time | Ars Technica
http://arstechnica.com/business/2016/05/firefox-overtakes-microsoft-internet-explorer-edge-browsers-first-time-statcounter/

これは、長らくブラウザシェアの調査を続けているStatCounterが明らかにしたもの。StatCounterを利用している300万のサイトのヒット数から導き出された数値で、1つの目安とされています。


このデータによると、2016年2月から4月にかけて、Chromeは59%→60.1%→60.5%と微増を続けトップを独走。その後方で、Microsoftのブラウザ(Internet Explorer&Edge)は16.6%→15.8%→15.5%と数字を下げました。Firefoxも同じように16.1%→15.7%→15.6%と数字を下げましたが、下げ幅が小さかったことから、2016年4月のデータにおいて、とうとうMicrosoftのブラウザを上回ることになりました。

デスクトップでのシェアをグラフにしたものはこんな感じ。緑がChrome、オレンジがFirefox、青がIE、灰色がSafari、赤がOpera、点線はその他のブラウザを示します。このグラフで見ると2015年9月~10月にFirefoxはIEを一度抜くも、逆転され、2016年1月に再び並んで、そして追い抜いたことがわかります。IEの数字にはWindows 10から搭載されたEdgeが入っておらず、「Microsoftのブラウザのシェア」としてはFirefoxより上を保ってきましたが、2016年4月についに抜かれてしまったというわけです。

StatCounter Global Stats - Browser Market Share


なお、ここまでの推移としては、2009年以前は「長らく過半数以上のシェアをがっちり固めていたInternet ExplorerにFirefoxが戦いを挑んでシェアをじわじわと奪い取って」という構図でしたが、2009年にGoogle Chromeが登場してからはIEのシェアが坂道を転げ落ちていくように減っていくのと同じように、Firefoxもじわじわシェアを減らしていくことに。

2011年から2012年にかけて、ChromeはまずはFirefoxを抜き、続いてIEも抜いてブラウザのトップに躍り出て、そのまま堅調にシェアを伸ばしています。IEもFirefoxもシェアを減らし続けていますが、Firefoxの方が落ち幅が小さいので、なんとか踏みとどまったことでMicrosoftを抜くことができた格好です。

なお、モバイルも含めたブラウザ全体のシェアはこんな感じ。Chromeが47%超で独走し、Safariが13%弱で追走。Firefoxは3位に食い込んでいますが、後方から中国製の高速ブラウザ「UC Browser」が猛追してきていてこのペースなら5月か6月には追い抜かれそう。

StatCounter Global Stats - Browser Market Share


デスクトップでのブラウザシェアをアメリカだけに限ってみてみれば、IEが21.83%、Edgeが3.37%で合計すると25.2%、Firefoxは13.44%なので、大きな開きがあります。

StatCounter Global Stats - Browser Market Share


この状況はイギリスでも同様。IEが16.62%、Edgeが5.16%で合計すると21.78%、Firefoxは13.6%。

StatCounter Global Stats - Browser Market Share


そのうち、OSやハードウェア丸ごとの大きな入れ替わりがあって、Chromeの時代も終わるのかもしれませんが、そこまでは安泰の状況が続きそうです。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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